440.リゾートにおける緊張感 (2004/12/26)

asahi.comに「スマトラ島沖でM8.9 インド洋沿岸、死者3千人以上」という記事が掲載されています。アジアのビーチリゾートも被害を受けていると伝えています。


インドネシアのスマトラ島の地震によって、マレーシアのペナン島ランカウイ等、タイのプーケット島などに津波の被害がでている模様です。年末の休暇でビーチリゾートを訪れている日本人の安否が気遣われています。


マレーシアのペナン島では、5メートルの津波によって繁華街が水浸しになったようです。地震の情報が行き渡っていないらしく、津波の危険を知らずに急に水が引いた海岸で遊んでいた観光客も多かったようです。


ビーチリゾートは、ただでさえ海に近い上に防波堤などはありませんから、津波がまともにやって来たらひとたまりもありません。


津波の程度は、陸地の直下で起こった地震か海洋性の地震かによって大きく異なります。数年前にグアムで大地震があったときには、さほど大きな津波は発生しなかったそうですが、数十メートルの高さに及ぶ津波も珍しくありません。


海外旅行で短期滞在する場合は、地震情報が入りにくい事もありますから、十分な高台へ素早く避難できるように準備しておかなければならないと言うことでしょう。


あるアジアのビーチリゾートでは、特定のホテルグループがテロの標的になっていると言う情報もあるそうです。


リゾートにはリラックスするために行くのが本来の目的ですが、同時に緊張感も要求されるようになって来ているようです。

439.ローマ字の宿題 (2004/12/26)

小学4年になる子どもが、学校の冬休みの宿題をやっています。ローマ字を勉強しているようです。


この書き方で合っているかと聞くのでのぞき込んでみると、「しゃ → sya」「ちゃ → tya」、、、と答えを書いています。「うーん」、と唸ってしまったローマ字かな入力の達人のお父さん(それは私)


ちょっと国語の教科書を眺めてみるとこれらの答えは合っているようですが、別冊になったローマ字ドリルでは異なった書き方として、「sha」「cha」も習っている様子です。試しにパソコンではどちらも同じ仮名に変換されます。


思えばパソコンのローマ字入力に慣れていないときは、「を」だけはローマ字で入れることが出来ず、仮名入力モードにして入れていたことがありました。また「づ」を入力するのに「du」を使うことも、初めの頃は知りませんでした。


ヘボン式のローマ字をはっきり意識したのは、パスポートを初めて作ったときでしょうか。JCBカードは10数年前まで訓令式を使っていましたが、最近のクレジットカードはすべてヘボン式を採用しているようです。


小学校で習うローマ字表記は訓令式で、日本語の五十音表をそのままローマ字に置き換えたものに近く、ヘボン式は英語の発音に近くなるようになっているのですが、さらにこれらとは異なる日本式なるものまでありますから、実際の使われ方は混乱を極めます。


会社などで、本名をローマ字表記したものをメールアドレスに使うことがありますが、本人が自由に設定できる場合は、その人がどの表記法を使ったかによって様々なバージョンがあり得ます。そんなときはいくつかの表記方法を試しながら、正しいメールアドレスを探し出すことになるのです。


例えば、野球の王監督の場合、小学校で習うのは、「O^」(Oの上に山形)ですが、監督のユニフォームには「Oh」と書かれていますし、ヘボン式なら「O」の一字だけになってしまいます。その時々に応じて書く人が選んでいますから、かなりややこしいと言わざるを得ません。


それぞれの表記法には長所と短所があり、日本語の成り立ちを中心に考えるか、英語圏の人に発音しやすいように考えるかなどの視点があります。ただ、パスポートなどの公的な文書で指定されているのがヘボン式だとしたら、それに統一する方が無駄な混乱を避けることが出来ると思いますが、そうは簡単に行かないのが常のようです。


話しは少し変わりますが、今や「じ」と「ぢ」は同じ発音になっていますが、本来は違う発音をするものだという事をテレビの番組で見たことがあります。香川県辺りのお年寄りの方で、この発音を使い分ける人がいると言うことで、それぞれの発音を言い分けられていましたが、昔の日本語では「じ」も「ぢ」も同じ「ji(zi)」ではなかったのでしょう。


訓令式が日本語の五十音表をそのままローマ字に使っていると言われていますが、五十音表そのものを現代の発音に合わせて作り直すことが必要なのかも知れません。


しかし、教育問題はさておいて、子どもが書いたローマ字が正しいかどうかを、ローマ字表記表を睨みながら確かめているお父さんは、あまりかっこいいものではありませんね。

438.トラックバック不全の顛末 (2004/12/25)

「419.トラックバック不全」でお伝えしておりましたが、当サイトはトラックバックをすることが出来ませんでした。トラックバックをしていただく(お受けする)事はできるのですが、トラックバックを投げる(お届けする)(宅配便か?)事ができなかったのです。


思ったより原因の究明に時間が掛かってしまったのですが、今日プロバイダー様からお電話を頂き、PINGをサーバーから送信することが禁止されているということで、トラックバック・PINGが不可能であるという回答を頂きました。


聞くところによると、以前このサーバーを使って複数の他のサーバーに対して、PINGを大量に送り続けた輩がいたそうです。確かにこのような事があれば、たちまちネットワークの障害となったり、サーバーのパフォーマンスが落ちたりしますから、予め禁止しておくことも必要かと思われます。


ドメインを専有するホスティングサービスのオプションもあるそうですが、今のところそこまでは考えておりませんから、取りあえずトラックバックを発信する事は、諦めることにいたしました。


このトラックバックというのは、ウェブログの主要な特長のひとつでありますから残念ではあるのですが、トラックバックを受けることが出来るのに送れないのは、他のウェブログサイトの方に失礼にはならないかと思ったりしております。


そこで問題です。「トラックバックを、送ることと受けることのどちらか片方しかできない場合、どちらの方が失礼なのでしょうか?」


もしここに1組の携帯電話があって、通話できるのはそれぞれの相手だけとします。一方の携帯電話は相手に発信することしか出来ず、もう一方は相手からの着信しか出来ない場合、あなたはどちらを選びますか?


これは結構難しい問題なのです。着信だけの携帯電話を持った場合は受け身ですから、ただ電話を待つしかありませんが、発信する側は自分の意志で行動しなければなりません。


電話を掛けることに自由度がある場合は、発信することが出来る携帯電話を持つ方が良いでしょうが、電話を必ず間違えなく掛けなければならない場合は、着信を待つ方が気楽かも知れません。


一体この例えが、トラックバックとどのように関係があるのかよく分かりませんが(それなら書くな!)、「トラックバックの一方通行は、あまりよろしくないのではないか?」と疑問を感じながら過ごす、クリスマスの夜のひとときでした。(何が言いたいのかよくわからん!

437.小惑星 2004MN4 (2004/12/24)

asahi.comに、25年後に小惑星が地球に衝突するかもしれない、と言うニュースが掲載されています。


確率は300分の1だそうです。衝突の危険度が初めて「2」と格付けされたのが不気味です。大きさは400メートルとされていますが、陸に落ちても海に落ちても大都市はかなりのダメージを受けるようです。


都市が壊滅するとさえ書かれていますが、衝突の可能性があるとされる2029年4月13日というのも、何か因縁のありそうな日付です。


不安になった方はNASAのサイトに行けば、この小惑星と地球が2029年にどのように近づいていくかをシミュレートすることができるページがあります。


"Near Earth Object Program"には、最近地球に近づいた小惑星のリストがあり、“2004MN4”を選ぶと惑星の軌道を画面上に示すことができます。なるほどこの小惑星は、地球と金星の軌道に交差しながら太陽の周りを回っていますから、いつかは衝突するのではないかと思えてきます。


最近の最接近は3日前の12月21日で、地球と太陽の距離の0.0964倍まで接近したらしいです。と言われても良く解りませんね。


試しに衝突するかもしれないと言われる2029年4月13日をシミュレートしてみると、最接近する時の距離は地球と太陽の距離の0.0985倍だとの事。なんと3日前の方が近いではないですか!


お互いの軌道が水平に角度を持ちながら交差しているため、例え距離が近づいたとしても、軌道が交差しない限り衝突することはなさそうです。ただし、それぞれの軌道が2箇所で交差しているために、この2つのポイントを同時に地球と小惑星が通過する場合に、衝突の可能性がでてくるようです。


実際の正確な軌道の計算には、もうしばらく時間がかかるそうです。相対速度8.23Km/sではピンときませんが、時速に直せば3万キロメートルになりますから、さすがに衝撃の大きさは凄まじいものがありそうです。


また新たな世紀末ストーリーが生まれるかも知れません。

436.パームが甦る日6: パソコンのいらないバックアップ (2004/12/23)

デジタルカメラもかなり普及して来ました。一眼レフ式デジタルカメラも各社出揃い、新しい主役の優劣争いが白熱しています。


とにかく写真が撮れればいいと言う人にはコンパクトデジタルカメラがありますから、高価で重いデジタル一眼レフカメラを使おうとする人は、画質にこだわりがあるのでしょう。良い写真を撮るためには、多少の犠牲はいとわないと言う姿勢はさすがです。


しかし、各社のカタログを見ていると共通した謳い文句が見えてきます。「パソコンがなくてもデジタル写真は出来る。」


すべての人がパソコンを好きで使っているわけではありません。写真のためにパソコンを駆使するのはイヤだという人は多いのです。そのような人にもデジタルカメラを使ってもらうためには、パソコンを使わないですべての機能が十分発揮できなければなりません。


デジタル一眼レフカメラだけでなくパソコン用のプリンターでさえも、パソコンを介さずにメモリーデバイスから直接デジタル写真をプリントできるようになっています。


もちろんパソコンを使えば、画像を編集したり、自由に補正を掛けたりすることが出来るのですが、そこまで凝る人はそれほど多くはいないでしょう。銀塩写真において、暗室作業をしていた人がごく少数であったのと同じです。


もうだいぶ昔のことになりますが、初期の電子手帳で電池が切れたために入力していたデータがすべて消えてしまい、裁判沙汰になったことがありました。手帳は大切なデータを控えておくものですから、それが消えてしまうことは電子手帳にとって致命的だったのです。


パームでは"HotSync"と言う機能によって、パソコンにバックアップを取ることが出来るようになっています。そのおかげで私たちは大切なデータの喪失という心配をしなくて良いわけです。


しかし、これはパソコンを使うことが前提になっていますから、パソコンを日常的に使わない人やこれを煩わしいと考える人は、決してパームを手にすることはなかったのです。


"HotSync"は、パソコンのユーザーにパームを広める為には有効であっても、パソコンを使わない人には障壁になっていたのです。


電池を使っている以上データのバックアップは必要です。パソコンを使わずにバックアップを取るには、メモリーデバイスを使えば良いでしょう。パームの製品としては既にメモリーデバイスに対応したものがありますから、技術的な問題はないと思われます。


パソコンを前提としないパームの使い方を提案していくことによって、これまで手帳を使ってきた人たちがパームに移行する時に越えなければならないハードルが、少しは低くならないでしょうか?(あまり変わらない?では次の手を考えましょう。)