asahi.comに、25年後に小惑星が地球に衝突するかもしれない、と言うニュースが掲載されています。
確率は300分の1だそうです。衝突の危険度が初めて「2」と格付けされたのが不気味です。大きさは400メートルとされていますが、陸に落ちても海に落ちても大都市はかなりのダメージを受けるようです。
都市が壊滅するとさえ書かれていますが、衝突の可能性があるとされる2029年4月13日というのも、何か因縁のありそうな日付です。
不安になった方はNASAのサイトに行けば、この小惑星と地球が2029年にどのように近づいていくかをシミュレートすることができるページがあります。
"Near Earth Object Program"には、最近地球に近づいた小惑星のリストがあり、“2004MN4”を選ぶと惑星の軌道を画面上に示すことができます。なるほどこの小惑星は、地球と金星の軌道に交差しながら太陽の周りを回っていますから、いつかは衝突するのではないかと思えてきます。
最近の最接近は3日前の12月21日で、地球と太陽の距離の0.0964倍まで接近したらしいです。と言われても良く解りませんね。
試しに衝突するかもしれないと言われる2029年4月13日をシミュレートしてみると、最接近する時の距離は地球と太陽の距離の0.0985倍だとの事。なんと3日前の方が近いではないですか!
お互いの軌道が水平に角度を持ちながら交差しているため、例え距離が近づいたとしても、軌道が交差しない限り衝突することはなさそうです。ただし、それぞれの軌道が2箇所で交差しているために、この2つのポイントを同時に地球と小惑星が通過する場合に、衝突の可能性がでてくるようです。
実際の正確な軌道の計算には、もうしばらく時間がかかるそうです。相対速度が8.23Km/sではピンときませんが、時速に直せば3万キロメートルになりますから、さすがに衝撃の大きさは凄まじいものがありそうです。
また新たな世紀末ストーリーが生まれるかも知れません。