53.なぜクレジットカードが使われないのか? (2003/03/26)

まず始めに、”35.なぜデビットカードが普及しないのか?
(2003/03/11)
”におきまして、”USのクレジットカードは、支払いに金利が加算される”と書いておりましたところ、US在住の方からメールを頂きまして、指定された期日以内に支払いが完了すれば、金利負担はないとの指摘を頂きました。確かにご指摘の通りですので、ここに訂正させていただきます。ご指摘ありがとうございました。


さて、表題の件ですが、この前はデビットカードがなぜ使われないかで、今度はクレジットカードかと思われるでしょうが、実は私もクレジットカードは、もっと使われていると思っていました。


日経BizTechに3月19日付けで、日本のクレジットカード利用の少ないことが、取り上げられています。記事によりますと、アジア・太平洋地域で、使うお金に対するクレジットカードの利用率が、韓国がトップで58%オーストラリアが27%、台湾が14%と並んでおり、対する日本は7%であると言うことです。


これには、いろいろと理由があるのでしょうが、私の経験上、クレジットカードを使う上ですっきりしないところを、上げてみたいと思います。


まず第一に、お店の人がいやそうな顔をする事があります。さすがにデパートなどでは、そのようなことはありませんが、安さを売りにしているような店では、できれば現金でお願いしたいと言われたりします。


第二に、同じマークが付いていても、使えたり使えなかったりすることがあります。よくある話は、ビザマークが付いていても、ビザジャパンのビザなら良いが、それ以外のビザは駄目と言われたりします。最近は、このような話は減ってきているかもしれません。


第三に、特にガソリンスタンドに多いのですが、現金より、クレジットカードを使う方が高くなることがあります。これも、最近では現金よりクレジットカードの方が安いこともあり、一概には言えませんが、値段が支払い方法によって変わるというのは、あまりよいことではありません。


まあ、このようなことがクレジットカードの普及を、妨げるほどのことではないと思いますが、使いづらいなと思う事があるのも確かです。


クレジットカードも、入会の勧誘や利用による特典を、盛りだくさんに行っていますが、思ったようには効果を上げていないようです。パームの普及も、なかなか容易ではありませんが、いろいろなアイデアを出しながら切り開いていこうではありませんか!と、かなり無理がありましたようで、、、

52.電子価値流通プラットフォーム (2003/03/25)

NTTが3月24日に発表したニュースリリースによりますと、夢の財布となる”電子価値流通プラットフォーム”NTTが開発したそうです。権利や価値を電子化して、携帯電話やICカードで自由に流通させようというものです。


各種チケットや乗車券、プリペイドカードなどを、全て同一のプラットホームに乗せていきます。まだ、全くお金の代用にしようと言うわけではなさそうですが、これまでのプリペイドカードを、一つのメディアで統一しようと言うことでしょうか。


うれしいことに、PDAの赤外線通信も対象になっていることです。赤外線通信に十分な信頼度があるのか疑問ですが、それをふまえたシステムにしていくのでしょう。


まだ、具体的にどのようなサービスが始まるかは分かりませんが、これまでのプリペイドカードを置き換えるだけにとどまらず、クレジットカードやデビットカード、さらには現金の利用を置き換えるように発展してもらいたい物です。


例えば、PDAや携帯電話を使った場合は、今までのプリペイドカードのように銀行口座から予め引き落とすのではなくて、与信を与え、銀行から引き落とされるのは支払いが発生した毎か、あるいは一定期間にまとめてするとかが考えられます。


ICカードでは、ハードウェアの品質を一定に保つことができますが、PDAや携帯電話など汎用のハードウェアを利用するとなると、品質や安定度に依存しないシステムにしなければなりません。しかし、汎用のハードウェアが使えると言うことは、この決済プラットフォームを速やかに普及させる事ができるでしょう。


それから、この決済システムの提供者に支払う手数料を、どのように価値を消 費する側(消費者)と価値を提供する側(店舗)に振り分けるかが、成功するかど うかの分かれ目になるかもしれません。このことは、クレジットカードやデビットカードの場合も同じですが、普及率に大きく影響するの で、このプラットフォームの全ての利用者が、利用するメリットを享受できる
ように考えてもらいたいものです。

51.消えゆく遊園地雑感 (2003/03/25)

昨日の”50.消えゆく遊園地 (2003/03/24)”で、「ハウステンボスが閉園しているように書かれていますが、営業は引き続き継続しています。」との指摘を、メールで頂きましたので、修正をさせていただきました。ご指摘ありがとうございました。


ハウステンボスは、営業を続けながら再建を目指すそうです。まだ行かれたことがない方には、是非行ってもらいたい所です。1000年掛けた街づくりという、壮大で夢のある計画で始められたテーマパークは、ディズニーの世界とは、また違った魅力があります。


実は、私は10年ぐらい前に、ハウステンボスを主な目的地とした旅行をしました。ハウステンボスは、ディズニーのようにメルヘンの世界でウキウキするといった味わいの物ではなく、落ち着きを持った街歩きを楽しむといった所だと思います。


それから、姫路セントラルパークも営業を続けていますし、宝塚ファミリーランドのホワイトタイガーも何頭かは、引き受けたと思います。宝塚ファミリーランドも、部分的に営業を続けるようですが、取りあえず来る4月7日(鉄腕アトムの誕生日)が閉園日になっています。


神戸のポートピアランドは、引継先が決まれば、継続営業される可能性もあるようです。阪神パークは、動物や乗り物も減ってきていて、住宅展示場の併設で何とか営業していましたが、ついにその役目を終える事になります。


阪神パークは、その昔レオポン(レパードとライオンの掛け合わせ)で有名で、今やレオポン館に剥製が残るのみですが、秋の大菊人形展と合わせて、地元では名所の一つだったことを、懐かしく思います。


少なくとも、残った遊園地だけでも、生き延びてもらいたい物だと思います。

50.消えゆく遊園地 (2003/03/24)

今、全国的に遊園地の経営が成り立たなくなる例が後を絶ちません。有名なところでは、最近のハウステンボスが、引き続き営業を続けながら再建を目指しています。また横浜ドリームランド、あるいは数年前になりますが香川県のレオマワールドなど、立派な設備を誇った遊園地が破綻しています。


関西に限って言えば、宝塚ファミリーランド、阪神パーク、岬遊園、ポートピアランド等々、古くからおなじみの遊園地が、軒並み閉園の運命にあります。姫路セントラルパーク営業は続けてはいますが、運営会社は倒産しています。


日経の2001年の調査によると、テーマパーク部門の売り上げで、ハウステンボスは2位、宝塚ファミリーランドは3位でした。つまりダントツ1位のディズニー以外は全滅の危機に瀕しているといっても過言ではありません。


遊園地以外では、スケートリンクなども閉鎖が相次いでいます。関西圏では、三田スケート、竜王スケート、箕面高原スケートが閉鎖されたか、今年限りで閉鎖されます。スキー場などでも、閉鎖されるところが今後増えてくるのではないでしょうか?


全ての遊園地に言えることかどうか分かりませんが、最近では新聞の無料入場券で行くことが、当たり前のようになっていましたし、冬の遊園地は全く人影がない状態ですから、いつかはこうなる運命であったのかもしれません。


USなどでは、かなり規模の大きい遊園地でも、冬場は休園しています。バージニアにあるブッシュ・ガーデン、ニューヨークにあるグレートエスケープ・ファンパーク、サンノゼにあるグレートアメリカなど、全てシーズン中のみの営業となっています。すなわち、USでも通年営業で利益が出せる遊園地は、限られていると言うことなのでしょう。


日本では、動物園を併設していたり土地が高いこともあって、冬の来園客が少ないとしても、閉鎖しておくことはできないのかもしれません。


ディズニーランドは、相変わらず好調のようですが、これは東京という巨大な都市が控えていたり、近隣の国からの訪問客があるから成り立つので、東京以外の地域では、もう少し経費のかからない、効率の高い方法が必要になってきます。


やはり昔ながらの観覧車や、単純なジェットコースターは捨てがたいとしたら、移動遊園地にするしかない様な気がします。ヨーロッパやUSでは、昔からあったようですが、全ての乗り物や屋台を、トレーラーごと運搬するそれは、日本の隅々まで移動でき、これまで遊園地に縁がなかった地方の子供たちにも、手軽に楽しむ機会を与えることができます元来移動してきたサーカスも併設して、全国を移動しながらいろいろな地域を訪問するというのはどうでしょうか?


しかし、やっぱりこれまでの遊園地がなくなってしまうのは、寂しいですね。

49.アレルギー性鼻炎 (2003/03/23)

私と花粉症のつきあいはかなり長く、最初に発症したのは1978年のことでした。その年は、全国的に松の花粉が一斉に飛び出し、花粉症患者を急増させたのでした。松は、その後次々に寿命が尽きて枯れていき、その後あまり松の花粉は、飛ばないようになりました。


しかし災難が始まったのは、それからでした。まず、生のサクランボを食べると、喉と耳が痒くなり始めました。それからキウィ、リンゴ、桃と食べると痒くなる果物が増えていきました。リンゴでも、採りたての物や加工した物は大丈夫なのですが、ふつうに売っている物は、必ず痒くなります。


アレルギー性鼻炎と、果物の反応が関係しているかどうか判りませんが、私の場合は起こり始めた時期が一致しているので、同じアレルギー反応だと思っています。


実は、最初松の花粉でアレルギー性鼻炎になったとき、何にアレルギー反応するかを検査したことがあるのですが、10種類ぐらいのそれら全てにアレルギー反応が出てしまいました。ですから、もし杉や檜の花粉が収まっても、別の花粉が飛び始めたら、またそれにアレルギー反応してしまうでしょう。


その昔、西洋人がよく鼻をかむのは、鼻が高いから蓄膿症になりやすいからだと言われていたことがあります。最近は、西洋で花粉症が以前から多かった事が判ってきており、そのような事は言われなくなりました。


また、日本で花粉症がきつい時に、海外に出かけても、飛行機の中は別として現地に着けば、だいたい同じ様な花粉症になります。


また、一度春の花粉症になると、秋にまで同じ症状になってきて、一年の内1-2ヶ月しか鼻のすっきりした時期がなくなってきます。


夜中に、鼻が詰まって息が苦しくなって目を覚ましたときなど、「もっと酸素を!」と叫びたくなってしまいます。いろいろな民間療法も紹介されていますが、今は半ば諦めムードです。


昔から”目やに女に鼻男”と言って、視線のぼんやりした女と鼻声の男は魅力的であるとされていますが、ここまで長引くとそんな悠長な事を言っている場合ではなく、息をするのに疲れて参りました。