このジョークは、20年ほど前にリーダーズ・ダイジェスト日本語版に掲載されていたものです。
乗客の乗った小型飛行機が、順調に飛行を続けていました。乗っているのは、カトリックの司祭さん、今をときめく政治家、ボーイスカウトの少年とパイロットの4人です。
突然飛行機のエンジンの調子が悪くなり、パイロットが言いました。
「この飛行機はまもなく墜落します。そして残念ながら、この飛行機にはパラシュートが3つしかありません。私は、会社に事故のことを報告しなければなりませんから、そのうちの一つを使って先に飛び降りています。」
と言い残して、さっと扉を開けて飛び降りてしまいました。それを聞いていた今をときめく政治家、すかさずこう言いました。
「私は、人々の生活を守る義務があり、ここで死んでしまうわけには行かない。だから、残りのパラシュートのうちの一つを使わせてもらうよ。」
と言って、ひょいと飛びだして行きました。残されたのは、カトリックの司祭さんとボーイスカウトの少年。カトリックの司祭さんは口を開きました。
「少年よ、君はまだ若い。君の人生はこれからだ。それに引き替え、私は長く生き過ぎた。最後のパラシュートは、君が使いたまえ!」
それを聞いたボーイスカウトの少年、司祭さんに向かってこう言いました。
「司祭さん、まだパラシュートは2つ残っていますよ。さっき政治家さんが背負って行ったのは、僕のリュックサックなんです!!」