52.電子価値流通プラットフォーム (2003/03/25)

NTTが3月24日に発表したニュースリリースによりますと、夢の財布となる”電子価値流通プラットフォーム”NTTが開発したそうです。権利や価値を電子化して、携帯電話やICカードで自由に流通させようというものです。


各種チケットや乗車券、プリペイドカードなどを、全て同一のプラットホームに乗せていきます。まだ、全くお金の代用にしようと言うわけではなさそうですが、これまでのプリペイドカードを、一つのメディアで統一しようと言うことでしょうか。


うれしいことに、PDAの赤外線通信も対象になっていることです。赤外線通信に十分な信頼度があるのか疑問ですが、それをふまえたシステムにしていくのでしょう。


まだ、具体的にどのようなサービスが始まるかは分かりませんが、これまでのプリペイドカードを置き換えるだけにとどまらず、クレジットカードやデビットカード、さらには現金の利用を置き換えるように発展してもらいたい物です。


例えば、PDAや携帯電話を使った場合は、今までのプリペイドカードのように銀行口座から予め引き落とすのではなくて、与信を与え、銀行から引き落とされるのは支払いが発生した毎か、あるいは一定期間にまとめてするとかが考えられます。


ICカードでは、ハードウェアの品質を一定に保つことができますが、PDAや携帯電話など汎用のハードウェアを利用するとなると、品質や安定度に依存しないシステムにしなければなりません。しかし、汎用のハードウェアが使えると言うことは、この決済プラットフォームを速やかに普及させる事ができるでしょう。


それから、この決済システムの提供者に支払う手数料を、どのように価値を消 費する側(消費者)と価値を提供する側(店舗)に振り分けるかが、成功するかど うかの分かれ目になるかもしれません。このことは、クレジットカードやデビットカードの場合も同じですが、普及率に大きく影響するの で、このプラットフォームの全ての利用者が、利用するメリットを享受できる
ように考えてもらいたいものです。

51.消えゆく遊園地雑感 (2003/03/25)

昨日の”50.消えゆく遊園地 (2003/03/24)”で、「ハウステンボスが閉園しているように書かれていますが、営業は引き続き継続しています。」との指摘を、メールで頂きましたので、修正をさせていただきました。ご指摘ありがとうございました。


ハウステンボスは、営業を続けながら再建を目指すそうです。まだ行かれたことがない方には、是非行ってもらいたい所です。1000年掛けた街づくりという、壮大で夢のある計画で始められたテーマパークは、ディズニーの世界とは、また違った魅力があります。


実は、私は10年ぐらい前に、ハウステンボスを主な目的地とした旅行をしました。ハウステンボスは、ディズニーのようにメルヘンの世界でウキウキするといった味わいの物ではなく、落ち着きを持った街歩きを楽しむといった所だと思います。


それから、姫路セントラルパークも営業を続けていますし、宝塚ファミリーランドのホワイトタイガーも何頭かは、引き受けたと思います。宝塚ファミリーランドも、部分的に営業を続けるようですが、取りあえず来る4月7日(鉄腕アトムの誕生日)が閉園日になっています。


神戸のポートピアランドは、引継先が決まれば、継続営業される可能性もあるようです。阪神パークは、動物や乗り物も減ってきていて、住宅展示場の併設で何とか営業していましたが、ついにその役目を終える事になります。


阪神パークは、その昔レオポン(レパードとライオンの掛け合わせ)で有名で、今やレオポン館に剥製が残るのみですが、秋の大菊人形展と合わせて、地元では名所の一つだったことを、懐かしく思います。


少なくとも、残った遊園地だけでも、生き延びてもらいたい物だと思います。