267.ヴォルテックス4: セドナへの誘い (2003/12/04)

カセドラル・ロックは、女性的なヴォルテックスと言われています。レッドロック・クロッシングと呼ばれている、オーククリーク川の向こう側にカセドラル・ロックを眺めるトレイルが、ハイキングコースとしてもパンフレットを飾る写真としても有名です。


カセドラル・ロック自身はとても壮大な岩山で、素人には上れそうにもありませんが、川のせせらぎと、赤い岩山と、緑の木々と、抜けるような青空バランスよく調和した風景は、日本で言えば上高地に似たものがあるかもしれません。


そしてベル・ロックは、これまた強力なヴォルテックスとして、その独特な形状をした赤い岩肌を見せています。テーブル・ベルを伏せたような形をしていて、かなり険しいながら頂上まで登ることが出来るそうです。


さて、セドナにあり比較的簡単に近くまで行けるヴォルテックスを紹介してきましたが、これら以外にもコートハウス・ロックマリア像の岩スヌーピー・ロックなど、様々な形をした岩山が散在しています。


ホーリークロス・チャーチは、赤い岩肌に食い込むように建てられた小さな教会です。礼拝堂の正面が十字架を組み込んだ大きなガラス張りになっていて、そのガラス越しに見える赤い岩山の景色は、ここでしか見ることの出来ないものでしょう。また、その建築としての美しさは見事であり、セドナの風景とマッチしたものと言えます。


今、セドナの過ごし易さが人気を集め、定年後に住宅を構えようとする人が増えているそうです。また、不思議なパワーを求めて、ニュー・エイジ芸術家が集まってきているそうです。街には、彼らの新しいギャラリーやショップが数多くあります。


現在、セドナはリゾート地として開発が進んでいます。ハイヤットホテルが、まだ工事中ながら営業を開始していますし、新しく始まっている開発工事も多いようです。


フェニックスから2時間グランドキャニオンから3時間の距離にあり、ラスベガスまでも5時間ほどです。標高が高く夏場でも涼しいため、これから世界的なコンベンションなどが開催されることも多くなるのではないでしょうか。


セドナが、ヒーリングの街として注目されだしたのは、80年代になってからだと言います。これからも高原のリゾートとして、ヒーリング・スポットとして、ますます注目されて行くことでしょう。


UFOみたいに見えたのは、人工衛星だったのかなー?

266.ヴォルテックス3: ボイントン・キャニオン (2003/12/04)

他のヴォルテックスが岩山であるのに対して、ここだけが谷間にあります。ヴォルテックスのパワーには、男性的なものと女性的なものがあり、ここは男性的なパワーが感じられるそうです。


男性的なパワーがあると聞くと、さぞかし精力増進に効きそうに思いますがそういう意味ではなくて、男性的と言うのは肉体的に影響を与えるパワーがあると言うことで、対して女性的なパワーとは精神的に影響を与えるものを指すそうです。動的静的という事でしょうか。


またこのヴォルテックスには、インディアンが信仰する時に使ったMedicine Wheelがあるそうです。Medicine Wheelは、円の中にそれを4つに分けるように十字が書かれているそうです。すべてのものを表すを、4つに等分することによってバランスの取れた世界を形成すると考えたそうです。


中国や日本では、「1」とか「3」が数字としては尊ばれますが、インディアンは「4」と言う数字の中に特別な意味を見出したのでしょう。東西南北火・水・木・土などの自然の中に、「4」と言う数字の持つ普遍性循環性を見出したのではないかと思われます。


さて、そのインディアンの遺跡を探して、ボイントン・キャニオンを歩き続けること2時間、ついに遺跡を探し出すことはできませんでした。現地のツアーにでも参加すれば、インディアンの行った儀式を真似たセレモニーを受けることができるそうですが、頼りない地図と少ない情報を頼りに歩き回っても遺跡には到達できませんでした。


トレイルで出会った感じの良いカップルに、「遺跡を探しているが場所を知りませんか?」とたずねました。彼らも同じような手書きの観光ガイドと地図のコピーを持っていましたが、それには遺跡のことすら書かれていませんでした。


このカップルの女性が、


「いくつかのヴォルテックスを訪れたが、ボイントン・キャニオンでは初めて不思議なパワーを感じることができた」


と言われたので思わず身を乗り出して、


「本当ですか?」


と聞いたら何と、


「、とこれには書いてある!」??


一同爆笑!


途中ガラガラヘビのような音が草むらからしてきたりして、なかなか楽しいハイキングでした。なんか、力がみなぎって来たような気もしますし、ただ疲れただけのような感じもしますし。


うーん、よくわからん!でも変化に富んだすばらしい風景を堪能できました。