他のヴォルテックスが岩山であるのに対して、ここだけが谷間にあります。ヴォルテックスのパワーには、男性的なものと女性的なものがあり、ここは男性的なパワーが感じられるそうです。
男性的なパワーがあると聞くと、さぞかし精力増進に効きそうに思いますがそういう意味ではなくて、男性的と言うのは肉体的に影響を与えるパワーがあると言うことで、対して女性的なパワーとは精神的に影響を与えるものを指すそうです。動的と静的という事でしょうか。
またこのヴォルテックスには、インディアンが信仰する時に使ったMedicine Wheelがあるそうです。Medicine Wheelは、円の中にそれを4つに分けるように十字が書かれているそうです。すべてのものを表す円を、4つに等分することによってバランスの取れた世界を形成すると考えたそうです。
中国や日本では、「1」とか「3」が数字としては尊ばれますが、インディアンは「4」と言う数字の中に特別な意味を見出したのでしょう。東西南北や火・水・木・土などの自然の中に、「4」と言う数字の持つ普遍性、循環性を見出したのではないかと思われます。
さて、そのインディアンの遺跡を探して、ボイントン・キャニオンを歩き続けること2時間、ついに遺跡を探し出すことはできませんでした。現地のツアーにでも参加すれば、インディアンの行った儀式を真似たセレモニーを受けることができるそうですが、頼りない地図と少ない情報を頼りに歩き回っても遺跡には到達できませんでした。
トレイルで出会った感じの良いカップルに、「遺跡を探しているが場所を知りませんか?」とたずねました。彼らも同じような手書きの観光ガイドと地図のコピーを持っていましたが、それには遺跡のことすら書かれていませんでした。
このカップルの女性が、
「いくつかのヴォルテックスを訪れたが、ボイントン・キャニオンでは初めて不思議なパワーを感じることができた」、
と言われたので思わず身を乗り出して、
「本当ですか?」、
と聞いたら何と、
「、とこれには書いてある!」??
一同爆笑!
途中ガラガラヘビのような音が草むらからしてきたりして、なかなか楽しいハイキングでした。なんか、力がみなぎって来たような気もしますし、ただ疲れただけのような感じもしますし。
うーん、よくわからん!でも変化に富んだすばらしい風景を堪能できました。