263.信用できないクレジットカード (2003/12/02)

“238.クレジットの信用落ち”で、旅行のホテルを予約した際、すぐに口座からの引き落としがされクレジットカードの信用がなくなってきていると嘆いたのですが、USに来てさらに事態が深刻であることを知りました。


日本でもクレジットカードの盗難や偽造が問題になっていますが、国内でクレジットカードを使う際に、特別にこれまでと違う事を要求されたことはありませんでした。


ところが、USではまずクレジットカードを使おうとすると、金額の多少に関係なく写真付きのIDの提示が求められました。全ての店舗で要求されるわけではありませんが、70-80%の確率で求められました。


パスポートなどの写真付きのIDに記載された名前と、クレジットカードの名前を照合しているようです。クレジットカードが本人の者であるかどうかを確かめているのです。


日本では、いまだに家族のカードを使っていても平気な場合があります。そもそも、日本では写真付きのIDと言っても運転免許証しかありませんし、名前が漢字だけの表示ですから、クレジットカードの名前と照合することは出来ません。


運転免許証には、少なくともローマ字で名前が記載され、それが運転免許証であるという事や発行者の名称が、英語で表示されるべきだと思います。また同時に、運転免許を持っていない人のために、同様の機能を持った写真付きのIDが発行されるべきです。


さて、店舗など人が対面で接する場合は、写真付きIDの提示を求めることが出来ますが、クレジットカード対応のガソリンスタンドなどでは、対面販売でないためクレジットカードと写真を照合することが出来ません。そこで大都市では、ZIPコード(5桁の郵便番号)を入力させるようになりつつあるようです。


ラスベガスで、初めてこのようなガソリンスタンドに遭遇しました。どのようなZIPコードでも良いのかと思い、試しに実在する都市のZIPコードを入れてみました。しかし、どうもクレジットカードの請求先住所のZIPコードと一致しなければならないようです。


確かに、盗難にあったクレジットカードを防御するためには、本人しか分からないようなコードを入力する必要があるのでしょう。ZIPコードは、完璧でないまでも盗難カードの使用を諦めさせる効果がありそうです。


では私達日本人が、クレジットカードでガソリンを入れることが出来ないのかというとそうではなくて、人がいるカウンターに行って写真付きのIDを提示することによって、クレジットカードで支払うことが出来ます。


以前はクレジットカードは身分証明にもなると言われていましたが、今や全くその面影はなくなってしまったようです。日本でも、写真付きのIDが要求される日が近い内にやって来るのでしょうか?

262.パームと旅行 (2003/12/02)

今回の旅行にも、愛用のm100を持参したのですが、小さい筐体でいろいろなデータを持ち歩くことができるのは、荷物を少なくしたい旅行においてはありがたいことでした。


最近は、旅行のガイドブックを持ち歩かないので、本当に必要なだけのデータを保存して持ち歩くことができるのは助かります。


ただ今回も2回ほどあったのですが、ホテルが予約と違う宿泊条件を提示してきたりした時には、パームの画面を見せても良くわかりませんから、飛行機やホテルの予約情報に関しては、予めプリントアウトして持っていくことがやはり必要です。


旅程に関してのデータがすべて入っていますから、旅行中に何十回とそれらの情報を参照しました。すべてを紙で持参することに比べて、はるかに楽であったと思います。予定表には予め日程を記入しておき、夜には終わった日ごとに実際の行動を元に日程を修正すれば、日記として記録を残すことができます。


さて、今回は全くITに関係する場所に行かなかったので、PDAに関する情報を集めることができなかったのですが、途中のホテルで見た新聞に、GPS内蔵のPDAの広告がありました。


おそらくこれまでも話題になっているのでしょうが、Garmin iQue 3600の広告が新聞の本誌(折り込み広告でなく)に載っていました。$399だったと思いますが、定価からするとかなりのセール価格なのかもしれません。


PalmOS 5200MhzのCPUで、音声案内も可能だということですが、GPSとして使った時には2時間しかバッテリーが持たないと言うことで、車載時のチャージャー機能付きクレードルの発売が待たれているようです。


今回レンタカーで走り回っていると、確かにカーナビゲーションが欲しいと思うのですが、PDAで実現することにどれほど意味があるかはよくわからないところです。


ハーツなどでは、カーナビつきのレンタカーもあるようですが、高い料金のことを考えるとやはり地図に頼る事になります。こんな時、持参のPDAがカーナビになればうれしいのですが、高価なMap
CDをその地域ごとに用意しなければなりませんから、結局現実的ではなさそうです。


ところで、USやヨーロッパでは、インターネットでトラベルルート作りが簡単にできるサイトがいくつかあり、それらに従えば大概は問題なく目的地にたどり着くのはうらやましい限りです。


日本では、たとえルートを作っても都市部では渋滞によって思うように走れないでしょう。カーナビゲーションには渋滞情報も取り込んで案内する物もありますが、道路政策における計画性に大きな差があるといつも感じます。


ところで、今回閉口したのはカリフォルニアのハイウェイの出口の表示が通り(Street)の名前だけで、行き先の都市の名前が表示されていないことでした。


勿論インターネットでルート作りをしておけば、出口の番号と共に通りの名前が指示されていますから、間違えることなく目的地に向かうことができます。


サウサリートに行くのに"ALEXANDER AVENUE EXIT"で出なくてはいけないとは、地図を見ているだけではさっぱり判りません。MapQuestYahoo Mapの有り難さを実感した次第です。


日本にいると、色々進歩していて便利になったなと思いますが、USに来てみるとまだまだ追いついていないなと思うことが多々あります。置いてきぼりを食わないようにするのは大変です。