“238.クレジットの信用落ち”で、旅行のホテルを予約した際、すぐに口座からの引き落としがされクレジットカードの信用がなくなってきていると嘆いたのですが、USに来てさらに事態が深刻であることを知りました。
日本でもクレジットカードの盗難や偽造が問題になっていますが、国内でクレジットカードを使う際に、特別にこれまでと違う事を要求されたことはありませんでした。
ところが、USではまずクレジットカードを使おうとすると、金額の多少に関係なく写真付きのIDの提示が求められました。全ての店舗で要求されるわけではありませんが、70-80%の確率で求められました。
パスポートなどの写真付きのIDに記載された名前と、クレジットカードの名前を照合しているようです。クレジットカードが本人の者であるかどうかを確かめているのです。
日本では、いまだに家族のカードを使っていても平気な場合があります。そもそも、日本では写真付きのIDと言っても運転免許証しかありませんし、名前が漢字だけの表示ですから、クレジットカードの名前と照合することは出来ません。
運転免許証には、少なくともローマ字で名前が記載され、それが運転免許証であるという事や発行者の名称が、英語で表示されるべきだと思います。また同時に、運転免許を持っていない人のために、同様の機能を持った写真付きのIDが発行されるべきです。
さて、店舗など人が対面で接する場合は、写真付きIDの提示を求めることが出来ますが、クレジットカード対応のガソリンスタンドなどでは、対面販売でないためクレジットカードと写真を照合することが出来ません。そこで大都市では、ZIPコード(5桁の郵便番号)を入力させるようになりつつあるようです。
ラスベガスで、初めてこのようなガソリンスタンドに遭遇しました。どのようなZIPコードでも良いのかと思い、試しに実在する都市のZIPコードを入れてみました。しかし、どうもクレジットカードの請求先住所のZIPコードと一致しなければならないようです。
確かに、盗難にあったクレジットカードを防御するためには、本人しか分からないようなコードを入力する必要があるのでしょう。ZIPコードは、完璧でないまでも盗難カードの使用を諦めさせる効果がありそうです。
では私達日本人が、クレジットカードでガソリンを入れることが出来ないのかというとそうではなくて、人がいるカウンターに行って写真付きのIDを提示することによって、クレジットカードで支払うことが出来ます。
以前はクレジットカードは身分証明にもなると言われていましたが、今や全くその面影はなくなってしまったようです。日本でも、写真付きのIDが要求される日が近い内にやって来るのでしょうか?