230.停滞する日本を憂う: 予告 (2003/10/20)

今週は、明日からインフォシークのメインテナンスが入るため、24日(金)まで更新が出来ません。しばらくお休みいたしますが、今週末から久しぶりにシリーズものを用意しようかと思っておりますので、あまり期待しないで(誰も期待などしていない!)お待ちください(誰も待ってなどいない!)


当サイトは、最初はTripodの無料ホームページを利用していたのですが、インフォシークとの統合によって規約の変更がされたり、システムメインテナンスが何回か入ったりして、バタバタとしております。


インフォシークになって、以前よりルールが厳しくなったり、掲載が義務づけられている広告の量が増えたりして、少し使いづらい部分を感じるようになりました。そろそろ、有料ホームページを開設する時期かなと考えております。


ただ愛用のパームがm100であることが物語っているように、このサイトは大変コストに敏感ですので、もうしばらくこのままの状態が続くかもしれません。


さて、今年中に300回の更新をする事を目標にしておりますが、、その為にはあと70回更新をしなければなりません。


最近はお気づきの通りテーマが陳腐化して来ておりまして、この状況を何とか打破しなければならないのですが、11月には1年半ぶりに海外ロケ(?)を敢行致しますので、忘れていた旅行系パームサイトへの復活を遂げることが出来ると期待しております。旅行中は愛用のパームm100も、さぞかし活躍してくれる事でしょう。


次回の更新から始まる、「停滞する日本を憂う」では、今の日本が抱える問題点をえぐったある一冊の本から、いくつかの視点を紹介してみたいと思います。どうぞご期待ください(だから誰も期待してないちゅーの!)

229.SSBとテープレコーダー (2003/10/20)

(今回の内容は、アマチュア無線や電波に興味のない人には全く面白くないと思われますので、予めお断り申し上げます。)


さて、先日の“224.「たけやぶやけた」”で、オープンリールのテープレコーダーを使って逆再生の実験をしていたと言う話を致しましたが、今日の話もテープレコーダーを使った内容です。無線に興味のある方には、なかなか面白い話のはずです(たぶん)。


アマチュア無線は、空中線電力に制限がありますから、限られた出力で遠くに電波を飛ばすために工夫をします。そのひとつにSSB(Single Side Band:単側波帯)があります。振幅変調の電話(音声)通信をする方式のひとつです。


振幅変調は、入力によって電波の振幅を変化させ信号を伝えます。周波数変調(FM)に比べ、帯域を狭くすることができるので、主に短波帯までの低い周波数で使われます。


電波の波を三角関数で表現し、その振幅の項を入力波形で変調を掛けると、キャリアと呼ばれる搬送波と、信号情報を含む2つの側波帯が生成されます。


送信電力を有効利用するため、復調時に注入できる搬送波は削除し、2つの側波帯は同じ情報を含むため上側(Upper
Side Band:USB)か下側(Lower Side Band:LSB)のいずれかだけを送信します。
信号の伝達に必要な電波だけを送信することによって、限られた電力でできるだけ遠くに届くようにしています。


USBとLSBは、互換性がありません。その為、周波数帯ごとにUSBを使うかLSBを使うかルールが設けられており、そのルールに従って送信と受信は同じ側波帯を使うことになっています。


私が高校生だったある日、交信仲間と実験をしようと言うことになりました。


USBで送信された電波をLSBで受信すると正しく復調されず、「モガモガ」とした音声しか聞こえません。それをわざとUSBで送信したものをLSBで受信し、一旦テープレコーダーに録音してから、再度LSBで送信しUSBで受信するのです。


当然途中の録音された音声は、全く何を言っているのか分かりません。ところが再度送った信号を逆の側で復調を掛けると、何と正しく再生されたのです!


振幅変調は搬送波を中心にして対称に側波帯が発生しますから、逆の側で復調すると高低の周波数が逆になります。しかし、再度逆に変復調を掛けることによって元に戻るのです。アナログ的な音声信号の暗号化と言ったところでしょうか。


振幅変調の原理が分かっている人にとっては当たり前の事なのですが、このような馬鹿らしいことを、夜中に真剣に「ああでもない、こうでもない」と実験しながら、議論に熱中していたことを懐かしく思い出しました。

228.パームの予定表に祝日が表示されない訳 (2003/10/20)

さて、巷で反響がいろいろ響いております、ZDNetの「ケータイ早打ち記者、手帳CLIEを使う」と言う記事ですが、携帯電話の早打ち名人、つまりは現代におけるITフリークを自称する記者が、同じITの道具と思われるクリエを御茶の子さいさいと使いこなそうとしたら、意外と苦労したというお話です。


さてその記事の中で、パームの予定表で祝日の表示がないし色分けもされないとの御指摘があります。祝日が初めから赤字で書かれているのは紙の手帳では常識であり、これだけでパームの価値が半減するというのはおっしゃる通りかも知れません。


ソニーのクリエであっても、予定表はパームOSの機能を引き継いでおりますから、むやみやたらとオリジナルを変更する訳にも行かないのでしょう。では、アメリカ人がパームを使うときにも同じような不満が出ているのかと言えば、それほど気にしていないのではないかと思うのです。


USには祝日が年間10日ほどありますが、そのすべてが休日であるとは限りません。コロンブス・デーベテランズ・デーは、学校や銀行が休みでも企業は休みでなかったりします。私も危うく無断欠勤するところでしたが、カレンダーにある祝日が休日であるかどうかは、その属する団体や地域によって変わるようです。


またUSで売られているカレンダーは、祝日を黒字で書いている物が多いようです。日曜日と同じ赤で書いてしまうと休日と勘違いしますから、休みになる人だけが赤で印を付ければ良いのでしょう。


また、"Full Moon"などがあたかも祝日のように書かれていたりします。月に向かって吠える日を忘れないようにするためでしょうか?


その他、休日日数を調整するためのパーソナルチョイスデーと言うのがあり、自分で有給休暇とは別に休日を勝手に決めることができます。つまり、国民全体で同じ日を休む日本と違って、個人によって祝日や休日の違いがあるようです。


日本では法律で国民の祝日は休日と決められていますが、人種や宗教が様々であるUSではある程度の自由度を持たせてあるのかもしれません。


パームOSの日本語版には、日本の祝日を入れておくべきだという意見もあるかもしれませんが、新しく祝日が制定されたり、春分・秋分の日のように確定していない日があったりします。手帳のように1年ごとに買い換えるものなら問題はないのですが、長年愛用するパームの場合は自分で入力できる方が良い場合もあります。


ところで、日本はいつの間にこんなに祝日が増えたのでしょうか?一時の時短ブームで祝日が増えたのはいいのですが、その埋め合わせとして土曜日に出勤したりして、あまり時短に効果はなかったように思います。


そのうちに海外との祝日数の格差を埋めるために、例えば勤労感謝の日「仕事があって働けることに感謝しよう!」などと言って、休日から外されるような事にならないでしょうか?

227.膨潤タイプのくっつきにご用心 (2003/10/19)

同じくアサヒカメラの11月号に、「あなたのプリントがくっつく!?」と言う記事が掲載されています。ある種のインクジェットプリントされた写真用紙がくっついてしまい、無理に剥がそうとすると写真が台無しになってしまうと言うのです。


そもそもの発端は、アサヒカメラのコンテストに応募される写真に、最近はインクジェットプリンターから出力されたものが増えてきて、他の応募作品と重ねた時にくっつくことが増えて来たと言うのです。


またフォトコンテストと言う雑誌は、主にコンテスト応募によって構成されているため写真作品の応募が多く、こちらの方でも最近のインクジェットプリンターからの作品のトラブルが増えているそうです。


写真雑誌にとっては、印画や印刷された写真は、雑誌を作る上での大切な原稿でありますし、作品を作者に返す必要がある場合、その損傷は雑誌社の信頼を損ねる事になります。


調べてみると、インクジェットプリンターの写真用紙には2種類のタイプがあり、そのうち「膨潤タイプ」と呼ばれるものに被害が多いそうです。


「膨潤タイプ」は、表面に寒天のような水分を吸収する樹脂が塗布されており、インクの水分を吸収し同時に染料を定着させるそうです。欠点として湿度に弱い、顔料タイプのインクに対応できないなどがあるそうです。


その湿度に弱いという特性によって、湿度の高い状態で放置されると樹脂層が柔らかくなってしまい、他のものと重ねたりするとくっついてしまうのです。


もう一つの「多孔タイプ」は、これまでは主に業務用として使われていましたが、最近は一般消費用に多く出回ってきているそうです。このタイプの場合は、くっつく事はないそうです。


問題なのは、写真用紙の名前にも説明にも、どちらのタイプであるか表示がされておらず、取り扱いの注意も明確にされていないと言う事です。


カメラ雑誌では、インクジェットの用紙で応募する場合は別個の袋に入れて応募するように呼びかけているそうですが、なかなか徹底できていないそうです。また、膨潤タイプの場合には印刷後に24時間以上の乾燥をする事を推奨しているそうです。


個人的に写真として保存する場合、湿度によって知らないうちに他の写真とくっついていては大変です。写真は、長期保存性が重要です。これまでの印画紙以上に湿度管理が重要であるようです。

226.デジタル対応した標準ズームレンズ (2003/10/19)

最近は、硬派で貫くアサヒカメラも徐々にデジタルカメラの記事が増えてきています。アサヒカメラ11月号にデジタルカメラに対応した高級標準ズームレンズの比較が掲載されています。


28ミリから70ミリと言う、標準ズームレンズの中でも倍率の低いレンズは、入門用の廉価なレンズからプロ仕様の高級レンズまで、バリエーションの幅が広いのですが、その中で、F2.8クラスのレンズは各カメラメーカーの看板と言えるもので、技術を競い合った優秀なレンズが揃えられてきました。


解像度も、1ミリ当たり200本(画面中心の開放時)を誇る製品が多くあり、その10万円を超える価格と共にプロ用として標準ズームが一般的になって以来、一眼レフカメラの中心的存在として君臨してきました。


そのレンズに、最新のデジタルカメラ対応の設計に直したものが増えてきています。デジタルと言っても性能の基準が大きく変わるわけでないのですが、色収差に関してフィルムよりさらに精度が要求されるようです。


さて、キャノンやニコンと言ったカメラメーカーに混ざって、最近OEMで力を付けてきたレンズ専門メーカー製のレンズが注目されています。特にタムロンは性能と価格付けが突出しており、注目されているそうです。


もっと昔、まだズームレンズに馴染みがなかった頃、レンズ専門メーカーと言えばサンズームが有名でしたが、その後サンが無くなると同時に、タムロン、シグマ、トキナーの3大ズームレンズメーカーが台頭してきます。


そして、今やキャノンやニコンに匹敵するレンズを、それらの3分の1程に価格で提供するようになったのを見て、時代の変遷を感じないわけには行きません。


デジタル時代になって、これまでのレンズの性能が格段と向上したそうですが、果たしてその実力の程は如何なものでしょうか?