最近は、硬派で貫くアサヒカメラも徐々にデジタルカメラの記事が増えてきています。アサヒカメラ11月号にデジタルカメラに対応した高級標準ズームレンズの比較が掲載されています。
28ミリから70ミリと言う、標準ズームレンズの中でも倍率の低いレンズは、入門用の廉価なレンズからプロ仕様の高級レンズまで、バリエーションの幅が広いのですが、その中で、F2.8クラスのレンズは各カメラメーカーの看板と言えるもので、技術を競い合った優秀なレンズが揃えられてきました。
解像度も、1ミリ当たり200本(画面中心の開放時)を誇る製品が多くあり、その10万円を超える価格と共にプロ用として標準ズームが一般的になって以来、一眼レフカメラの中心的存在として君臨してきました。
そのレンズに、最新のデジタルカメラ対応の設計に直したものが増えてきています。デジタルと言っても性能の基準が大きく変わるわけでないのですが、色収差に関してフィルムよりさらに精度が要求されるようです。
さて、キャノンやニコンと言ったカメラメーカーに混ざって、最近OEMで力を付けてきたレンズ専門メーカー製のレンズが注目されています。特にタムロンは性能と価格付けが突出しており、注目されているそうです。
もっと昔、まだズームレンズに馴染みがなかった頃、レンズ専門メーカーと言えばサンズームが有名でしたが、その後サンが無くなると同時に、タムロン、シグマ、トキナーの3大ズームレンズメーカーが台頭してきます。
そして、今やキャノンやニコンに匹敵するレンズを、それらの3分の1程に価格で提供するようになったのを見て、時代の変遷を感じないわけには行きません。
デジタル時代になって、これまでのレンズの性能が格段と向上したそうですが、果たしてその実力の程は如何なものでしょうか?