227.膨潤タイプのくっつきにご用心 (2003/10/19)

同じくアサヒカメラの11月号に、「あなたのプリントがくっつく!?」と言う記事が掲載されています。ある種のインクジェットプリントされた写真用紙がくっついてしまい、無理に剥がそうとすると写真が台無しになってしまうと言うのです。


そもそもの発端は、アサヒカメラのコンテストに応募される写真に、最近はインクジェットプリンターから出力されたものが増えてきて、他の応募作品と重ねた時にくっつくことが増えて来たと言うのです。


またフォトコンテストと言う雑誌は、主にコンテスト応募によって構成されているため写真作品の応募が多く、こちらの方でも最近のインクジェットプリンターからの作品のトラブルが増えているそうです。


写真雑誌にとっては、印画や印刷された写真は、雑誌を作る上での大切な原稿でありますし、作品を作者に返す必要がある場合、その損傷は雑誌社の信頼を損ねる事になります。


調べてみると、インクジェットプリンターの写真用紙には2種類のタイプがあり、そのうち「膨潤タイプ」と呼ばれるものに被害が多いそうです。


「膨潤タイプ」は、表面に寒天のような水分を吸収する樹脂が塗布されており、インクの水分を吸収し同時に染料を定着させるそうです。欠点として湿度に弱い、顔料タイプのインクに対応できないなどがあるそうです。


その湿度に弱いという特性によって、湿度の高い状態で放置されると樹脂層が柔らかくなってしまい、他のものと重ねたりするとくっついてしまうのです。


もう一つの「多孔タイプ」は、これまでは主に業務用として使われていましたが、最近は一般消費用に多く出回ってきているそうです。このタイプの場合は、くっつく事はないそうです。


問題なのは、写真用紙の名前にも説明にも、どちらのタイプであるか表示がされておらず、取り扱いの注意も明確にされていないと言う事です。


カメラ雑誌では、インクジェットの用紙で応募する場合は別個の袋に入れて応募するように呼びかけているそうですが、なかなか徹底できていないそうです。また、膨潤タイプの場合には印刷後に24時間以上の乾燥をする事を推奨しているそうです。


個人的に写真として保存する場合、湿度によって知らないうちに他の写真とくっついていては大変です。写真は、長期保存性が重要です。これまでの印画紙以上に湿度管理が重要であるようです。

226.デジタル対応した標準ズームレンズ (2003/10/19)

最近は、硬派で貫くアサヒカメラも徐々にデジタルカメラの記事が増えてきています。アサヒカメラ11月号にデジタルカメラに対応した高級標準ズームレンズの比較が掲載されています。


28ミリから70ミリと言う、標準ズームレンズの中でも倍率の低いレンズは、入門用の廉価なレンズからプロ仕様の高級レンズまで、バリエーションの幅が広いのですが、その中で、F2.8クラスのレンズは各カメラメーカーの看板と言えるもので、技術を競い合った優秀なレンズが揃えられてきました。


解像度も、1ミリ当たり200本(画面中心の開放時)を誇る製品が多くあり、その10万円を超える価格と共にプロ用として標準ズームが一般的になって以来、一眼レフカメラの中心的存在として君臨してきました。


そのレンズに、最新のデジタルカメラ対応の設計に直したものが増えてきています。デジタルと言っても性能の基準が大きく変わるわけでないのですが、色収差に関してフィルムよりさらに精度が要求されるようです。


さて、キャノンやニコンと言ったカメラメーカーに混ざって、最近OEMで力を付けてきたレンズ専門メーカー製のレンズが注目されています。特にタムロンは性能と価格付けが突出しており、注目されているそうです。


もっと昔、まだズームレンズに馴染みがなかった頃、レンズ専門メーカーと言えばサンズームが有名でしたが、その後サンが無くなると同時に、タムロン、シグマ、トキナーの3大ズームレンズメーカーが台頭してきます。


そして、今やキャノンやニコンに匹敵するレンズを、それらの3分の1程に価格で提供するようになったのを見て、時代の変遷を感じないわけには行きません。


デジタル時代になって、これまでのレンズの性能が格段と向上したそうですが、果たしてその実力の程は如何なものでしょうか?

225.カルフールに参上(その2) (2003/10/19)

またまた今日、カルフールに行って参りました。よくウロウロしているやつだと思われるかも知れませんが、新しくショッピングセンターの類が出来ると取りあえず行ってみたくなります(一番安上がりなレジャー)。


箕面に続いて尼崎に関西3店目のカルフールが今週オープンしました。先日の箕面とどのように違うのか興味を持って行ったのですが、店舗や商品構成のかなりの部分で地域に合わせた工夫をしているように思われました。


箕面店は、箕面千里の住宅地をひかえ、店の雰囲気に重点が置かれているように感じましたが、尼崎店尼崎大阪市を商圏に含めるため、雰囲気より商品構成に重点が置かれているように思いました。


同じ商品が売られていたとしても、一方では前面に押し出されて展示されていた物が、他方では何気なく展示されていると言った具合です。かなり客層を調査している様に思われます。ショッピングが楽しめるのは箕面で、お買い得が多いのは尼崎といった所でしょうか。


勿論これはカルフールの戦略なのでしょうが、ショッピングモールのデベロッパーの味付けに寄る部分も大きいでしょう。特に、建物の作りが全く異なっていることによって、同じカルフールと言えどもかなり違う売場になっています。


この地域は、長い間関西系スーパーの独断場であったのですが、それらが弱体化してしまった今、新しい資本によるモール形式のショッピングセンターがどんどんと進出しています。ダイエーやイズミヤのお膝元であったにも関わらず、今ではそれらは地元資本の中小スーパーと競い合っている状況です。


USでは、ウォールマートの進出によって、地元のディスカウントストアは言うに及ばず、Kマート等の全国規模のストアが撤退する事が目立っています。


日本においても、高度成長時代に家庭の台所を支えてきたスーパーが、新たな局面を迎えていることをまざまざと見せつけています。長い間、関西系のスーパーで分け合った来た商圏が、今大きく変わろうとしています。