228.パームの予定表に祝日が表示されない訳 (2003/10/20)

さて、巷で反響がいろいろ響いております、ZDNetの「ケータイ早打ち記者、手帳CLIEを使う」と言う記事ですが、携帯電話の早打ち名人、つまりは現代におけるITフリークを自称する記者が、同じITの道具と思われるクリエを御茶の子さいさいと使いこなそうとしたら、意外と苦労したというお話です。


さてその記事の中で、パームの予定表で祝日の表示がないし色分けもされないとの御指摘があります。祝日が初めから赤字で書かれているのは紙の手帳では常識であり、これだけでパームの価値が半減するというのはおっしゃる通りかも知れません。


ソニーのクリエであっても、予定表はパームOSの機能を引き継いでおりますから、むやみやたらとオリジナルを変更する訳にも行かないのでしょう。では、アメリカ人がパームを使うときにも同じような不満が出ているのかと言えば、それほど気にしていないのではないかと思うのです。


USには祝日が年間10日ほどありますが、そのすべてが休日であるとは限りません。コロンブス・デーベテランズ・デーは、学校や銀行が休みでも企業は休みでなかったりします。私も危うく無断欠勤するところでしたが、カレンダーにある祝日が休日であるかどうかは、その属する団体や地域によって変わるようです。


またUSで売られているカレンダーは、祝日を黒字で書いている物が多いようです。日曜日と同じ赤で書いてしまうと休日と勘違いしますから、休みになる人だけが赤で印を付ければ良いのでしょう。


また、"Full Moon"などがあたかも祝日のように書かれていたりします。月に向かって吠える日を忘れないようにするためでしょうか?


その他、休日日数を調整するためのパーソナルチョイスデーと言うのがあり、自分で有給休暇とは別に休日を勝手に決めることができます。つまり、国民全体で同じ日を休む日本と違って、個人によって祝日や休日の違いがあるようです。


日本では法律で国民の祝日は休日と決められていますが、人種や宗教が様々であるUSではある程度の自由度を持たせてあるのかもしれません。


パームOSの日本語版には、日本の祝日を入れておくべきだという意見もあるかもしれませんが、新しく祝日が制定されたり、春分・秋分の日のように確定していない日があったりします。手帳のように1年ごとに買い換えるものなら問題はないのですが、長年愛用するパームの場合は自分で入力できる方が良い場合もあります。


ところで、日本はいつの間にこんなに祝日が増えたのでしょうか?一時の時短ブームで祝日が増えたのはいいのですが、その埋め合わせとして土曜日に出勤したりして、あまり時短に効果はなかったように思います。


そのうちに海外との祝日数の格差を埋めるために、例えば勤労感謝の日「仕事があって働けることに感謝しよう!」などと言って、休日から外されるような事にならないでしょうか?

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