565.ミネソタ見聞録4: パーム売り場 (2006/01/15)

さて、日本でパームの売り場を見つけるのには一苦労するわけですが、滞在しているミネソタの小さな町ではすぐに見つけることができるでしょうか?


土地勘がないので、どんな店に売っているのかよく判らない上に、どの店がどこにあるかも定かではありません。目星をつけたのは、まずWalmartを始めとするディスカウントストアーです。


Zire22は発売されたとき、スーパーのレジの横にブリックパックでぶら下げて売ると言われていましたから、結構期待していったのですが、iPodはあってもPalmを始めとするPDAを見つけることはできませんでした。確かにWalmartは売れるものしか置きませんから、当然といえば当然のことかも知れません。


これは、Walmartに似た形態のTargetKmartにも共通しています。結局これらのディスカウントストアーでは、PDAの類いを見つけることはできませんでした。


Targetは、Walmartとよく似た店舗を展開していますが、少しだけ高級志向と言えましょうか。同じようなものに見えても、1割ほど高い商品が並んでいます。店の雰囲気も、少しきれいに見えます。ミネソタが発祥の地だということで、地元での人気が高いようです。


Kmartは、逆にWakmartより低価格品に寄っています。相変わらず雑然とした店内の雰囲気は、いつ行っても閉店セールのように散らかっていて、いかにも安いものが転がっている雰囲気(実際に転がっている!)は、販売戦略として実践しているとしたら立派。


さて、Palmを探すのに一番確実なのは、いわゆるオフィス用品を扱う店です。試しにStaplesという店に行ったらありました。Palmが5機種(Zire22、T/X、T5、Treo650、LifeDrive)とiPaqやアクセサリーもあり、十分な品揃えといえるでしょう。また、Office Maxと言う店にも、種類は少なくなりますが、3機種のPalmを見ることができました。店員に聞くと、展示していない機種も在庫があるかもしれないとのこと。


あとBest Buyという電気製品を専門に売っている店でもPalmはありましたが、ここでは展示品がいわゆるモックアップで、印刷された画面が貼ってありました。売り場はMP3プレーヤーの横に並んでおり、本気で売ろうとはしていない様子です。


まあ総じて言えば、Palmは店に行って買うよりは、通販で買ったほうがよさそうでしたね。お客さんが少ないので、売れているのかいないのかも、よく判りませんでした。


さて、Palmを探しに行ったディスカウント店の評価ですが、私にはWalmartが合っているようです。その後家庭用品を買いに行った時も、Walmartで買ってしまいました。Walmartの横にはSam’s Clubという会員制のホールセールの店があり、年額40ドルの会費を払ってでも安く大量に買おうとする人がたくさんいるようです。


Walmart, Target、 Kmartと、小さな町に同じ種類の商品を扱う3つの大規模ディスカウント店があり、それぞれが特徴を出しながら顧客を分け合って共存しているところに、なぜか興味を持ちました。

564.ミネソタ見聞録3: Mall of America (2006/01/15)

アメリカ人の世界一好きは今に始まったことではありません。25年前に訪れたハワイのアラモアナ・ショッピングセンターは、当時世界一の規模だといっていましたし、15年前に訪れたフィラデルフィア近郊のキング・オブ・プルシアにあったモールも、世界一を誇っていました。


ミネソタのミネアポリス近郊にある「モール・オブ・アメリカ」は、520以上の店がひとつの屋根の下に集まっているばかりでなく、遊園地や水族館、映画館も含めた巨大な建物です。さらに60のレストラン、7つのナイトクラブ、4つのデパートまで含まれています。


ボーイング747を32機置くことができるといわれてもピンと来ませんが、競技場が移転したあとにできたというだけあって、迫力を感じるほどの大きさです。“The largest retail and entertainment complex in the nation.”と、さすがに世界一とは言わないようです。


特にこのモールを特徴付けているのは、「キャンプ・スヌーピー」と呼ばれる遊園地でしょう。USの遊園地は、冬場は休園するところが多いのですが、屋内にあるため寒いミネソタでも一年中楽しめます。入場も無料ですから、買い物のついでに遊んでいく家族連れも多いようです。


昨日行ってきましたが、土曜日ということもあり多くの人で賑わっていました。7階建ての広大な駐車場が2つもあるのですが、空きスペースを探すのは大変でした。


これだけ店舗数が多いですから、USのショッピング・モールででよく見かける店のほとんどは見つけることができますし、同じ系列の店が北側と南側にあったりもします。買い物好きのアメリカ人(私も好きですが)にふさわしい施設と言えるでしょう。


ミネアポリス・セントポール空港(MSP)からシャトルバスが出ていて、10分ぐらいで行くことができます。実際にあるのはミネアポリスではなく、ブルーミントンという街にありますが、空港で乗り継ぎの待ち時間があれば、気軽に寄ることができるのも魅力のひとつです。


ところで、ミネアポリスはスヌーピーの作者の出身地であり、市内にもあちこちにスヌーピーのモニュメントがあったりします。もちろん「キャンプ・スヌーピー」という名前もそこから取られているのですが、地元の新聞にその名前の使用契約が2006年1月に切れると書かれていました。


その後の名前はまだ決まっていないそうですが、遊園地としての営業は続けられるそうです。新たにスポンサーを募るそうですが、ミネソタの地にふさわしい夢のある名前になることを願いたいものです。

563.ミネソタ見聞録2: 東でも西でもない (2006/01/12)

ミネソタはUSのほぼ中央に位置していますが、西部開拓時代の歴史があるために中西部と呼ばれています。タイムゾーンではセントラルに属しています。


USの東海岸ならヨーロッパ、西海岸ならアジア、南部ならメキシコとのつながりが強くなるため、それらの地域との文化や人的交流によって影響を受けるのですが、ここミネソタはそれらの地域とは離れています。


またカナダとの国境には接していますが、カナダ側に大都市がないため影響を受けているわけではなさそうです。そのため、他のUSの地域とは異なった独特の雰囲気をもっています。


一言で言えば、私たちが一般に抱いている、陽気で社交的なアメリカ人のイメージからかけ離れていると言えましょう。


仕事仲間に聞いてみますと、生まれも育ちもミネソタと言う人が多いようです。また、州内の出身者でない場合でも、近隣の州からやってきている人が多く、もちろんニューヨーク出身の人もいないわけではありませんが、中西部の州の人たちで固まっていると言えそうです。


大体アメリカ人は移動することが好きで、例えば東海岸に生まれた人が将来は西海岸に住みたいなどと言うことが多いのですが、それに比べて、ミネソタの人たちは同じ地域に住み続けることを好むようです。少しヨーロッパ的と言えるかもしれません。


また日常の会話においても、あまりはっきりと物事を表現しない傾向があるそうです。YesかNoかをはっきりさせないところは、日本人には馴染みやすいかもしれません。ただ、アメリカ人は気安く話し掛けてくれるものと期待していると、少し物足りないかもしれません。


それから町を歩いていて、東洋系の人に出会うことが少なく感じます。あまり日系や韓国系の企業が進出していないからでしょうが、留学生なども含めて、あまりアジアに馴染みがないように思われます.スーパーで東洋系の人と出くわしたときにお互いギョッとする感覚は、どこでも味わえるものではありません。


ところで、ミネソタの人たちは買い物をどのような店でしているのでしょうか。ちょっと店を覗いてみましょう。

562.ミネソタ見聞録1: 初めての土地にはミラクルがいっぱい! (2006/01/10)

さあ、やって来ました。ここはアメリカ中西部のミネソタです。ミネソタと言えば、なんと言っても「ミネソタの卵売り」を思い起こす人が多いのではないでしょうか?戦後間もないころの歌の印象がいまだに生きているのですから、余程私たちには印象の薄い州だと言うことでしょう。


ミネソタの中心となるのは、ミシシッピ-川を挟んで向かい合うミネアポリスセント・ポールで、ツインシティーズと呼ばれています。しかし、それ以外はいたってのどかな風景が広がっています。


一番知られているのは「大草原の小さな家」の舞台となった村が今も残っていることでしょう。物語にも登場する住居が、それぞれ博物館として公開されているそうです。


またアーミッシュの村へのツアーがいくつか存在しているようです。移民として定着したのは、ドイツ系北欧系の人々が中心となったらしく、そのためかUSのほかの地域に比べ、髪の色が異なっているように思います。


日本で観光ガイドを探しても、ミネソタについて書かれたものはあまり見かけません。確かに観光としては見るべきものが多いとはけっして言えないでしょう。


今回の特集は、そんなミネソタの町に滞在して、仕事の合間に町を歩いてみて気づいたことを、リアルタイムに綴ってみたいと思います。それでは、「ミネソタ見聞録」の始まりです。

561.新年明けましておめでとうございます (2006/01/01)

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


関西地方は大晦日から元旦にかけて、穏やかな天候に恵まれております。当初は悪天候の予想でしたから、初詣や初売りにと外出される方も多くなっているのではないでしょうか。


私も、大晦日は最近恒例になりつつあります、六甲山人口スキー場に行って参りました。ゲレンデは決して広いとは言えませんが、スケートと同じ気軽さで行けますから、思い立ったらバサバサっと道具を車に詰め込んで、すぐに行くことが出来ます。


年末の大雪によって、六甲山頂付近は路肩に30センチほどの雪がまだ積もっていて、道幅が狭くなっているので注意が必要でしたが、その為か来場者は例年より少なく、しかも雪質が良く、なかなか快適なスキーを楽しむことが出来ました。


今日の元旦は初売りです。元旦はいつも交通量が少ないので、近年初売りに行くことが多くなりました。ほとんどのデパートは、2日から始まるところが多いのですが、伊丹にあるダイヤモンドシティーテラスは元旦から初売りと言うので、早速行って参りました。


通常は10時開店ですが、元旦だけは9時にオープンと力が入っています。10時前に到着した時はまだ駐車場がガラガラだったので、あまりお客さんは来ていないだろうと思い店内に入ったのですが、これがごった返すような人、人、人。電車で来られている方が多いのでしょう。普段の数倍の混雑ぶりです。


先頭がどこであるか分からないほど長い列に、「最後尾」と書かれた札が踊っています。既にいくつもの福袋を抱えたお客さんもたくさんいます。


確かに近隣のショッピングエリアで、元旦から営業しているところは少ないのですが、これほど人が集まるとは思いませんでした。(お前が集まっている張本人だと言う声もありますが。)


一見景気が良さそうに見えますが、さて、今年はどのような年になりますでしょうか?パームに関する景気の良い話題が、一つや二つ飛び出す一年になってもらいたいものです。