563.ミネソタ見聞録2: 東でも西でもない (2006/01/12)

ミネソタはUSのほぼ中央に位置していますが、西部開拓時代の歴史があるために中西部と呼ばれています。タイムゾーンではセントラルに属しています。


USの東海岸ならヨーロッパ、西海岸ならアジア、南部ならメキシコとのつながりが強くなるため、それらの地域との文化や人的交流によって影響を受けるのですが、ここミネソタはそれらの地域とは離れています。


またカナダとの国境には接していますが、カナダ側に大都市がないため影響を受けているわけではなさそうです。そのため、他のUSの地域とは異なった独特の雰囲気をもっています。


一言で言えば、私たちが一般に抱いている、陽気で社交的なアメリカ人のイメージからかけ離れていると言えましょう。


仕事仲間に聞いてみますと、生まれも育ちもミネソタと言う人が多いようです。また、州内の出身者でない場合でも、近隣の州からやってきている人が多く、もちろんニューヨーク出身の人もいないわけではありませんが、中西部の州の人たちで固まっていると言えそうです。


大体アメリカ人は移動することが好きで、例えば東海岸に生まれた人が将来は西海岸に住みたいなどと言うことが多いのですが、それに比べて、ミネソタの人たちは同じ地域に住み続けることを好むようです。少しヨーロッパ的と言えるかもしれません。


また日常の会話においても、あまりはっきりと物事を表現しない傾向があるそうです。YesかNoかをはっきりさせないところは、日本人には馴染みやすいかもしれません。ただ、アメリカ人は気安く話し掛けてくれるものと期待していると、少し物足りないかもしれません。


それから町を歩いていて、東洋系の人に出会うことが少なく感じます。あまり日系や韓国系の企業が進出していないからでしょうが、留学生なども含めて、あまりアジアに馴染みがないように思われます.スーパーで東洋系の人と出くわしたときにお互いギョッとする感覚は、どこでも味わえるものではありません。


ところで、ミネソタの人たちは買い物をどのような店でしているのでしょうか。ちょっと店を覗いてみましょう。