527.三日月はいつ見えるの? (2005/07/09)

皆様の地方では、七夕の夜、織り姫彦星をご覧になることが出来ましたでしょうか?一年に一度しか遭うことが出来ないなんて、何とロマンチックなことではありませんか!


クリスマスが西洋的ロマンチックとするならば、七夕は日本風ロマンチックと言えるでしょう。何と言ってもポコ星とペコ星が一年に一度だけ秘密の夜を過ごす訳ですから、なんとうらやましい!(失礼)


ところで以前、“331.「太陽は地球の周りを回っている」”の雑記で、「最近の小学生は、どうして月がいろいろな形に見えるのかさえ解っていない」という調査結果について、書かせていただいたことがありました。


正しく「地球から見て月と太陽の位置関係が変わるから」と答えたのは約半数で、間違った答えでは「月が地球のかげに入るから」と言うのが多かったそうです。また「いろいろな形の月があるから」という答えもあったそうですが、それはそれでロマンチックかも知れません。


大人なら、地球のかげに入るのは月食だと知っていますし、いろいろな形の月があると信じている人はいないでしょう。「小学生は何とたわいのないことだ」と思ってしまうのですが、そこで大人は油断しては行けません。


果たして何パーセントの大人が、次の問題に答えることが出来るでしょうか?


三日月が東の空から上り始めるとしたら、それは何時頃でしょう? 次の中から選んでください。



1.午前9時頃、 2.午後3時頃、 3.午後9時頃、 4.午前3時頃、 5.決まっていない(昼もあれば夜もある)

月の形と見える時間には相関がないのではないかと思う人も、多いのではないでしょうか?地球から見て月と太陽の位置関係が変わるために、月の形が違って見える事は知っていても、実際の位置関係が月の形にどのように影響するかは理解しにくいものです。


時折、「月は太陽と逆で西から上がってくる」と真顔で言う人がいますが、それは天才バカボンの見過ぎに違いありません。


今、太陽系を北(地球の北極の上方)から眺めたとき、時計の中心に地球があり、12時の位置に太陽があるとします。三日月は右側の一部が太陽に照らされていますから、10時半辺りの方向にあるはずです。


つまり、太陽に対して45度ほど反時計回りに回転した位置にあります。日の出が午前6時頃とすればその3時間後になりますから、「午前9時頃」1番が正解と言うことになります。


さらに問題は、「次の日、同じ位置に月が見えるのは何時間後ですか?」と続きます。


月は約27.3日かけて地球の周りを1周しますから、一日で 360度÷27.3=約13.2度 回っているため、同じ位置に見えるためには地球は余分に自転しなければならず、 24時間÷360度×13.2度=0.88時間 遅くなります。


ですから、約25時間後 か 約24時間53分後 のように答えなければいけません。これを小学校の理科で習うのですから、大人も星を見てロマンチックなんて言っている場合ではありません。


「いろいろな形の月があるから」では困りますが、「三日月が何時に出てくるか?」と言うのも難しすぎて、「そんなことが一体何の役に立つのだ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。


今の子どもたちが将来新婚旅行に行く頃には、月旅行が珍しくなくなっているかも知れません。


月の上での滞在が少しの時間しかない新婚旅行ツアーでは、降り立った地点に光が当たっているかいないかで、見える景色や持っていく服装に大きな違いがあるかも知れません。(日陰ならセーターを余分に持っていく??)


真っ暗な風景の記念写真しか撮れなくて、「こんな事ならちゃんと理科の勉強をしておけばよかった!」と言うことにならないように、しっかり理科の勉強をするんだぞ、息子よ!(説得力なし。)

526.業務報告 新規サーバー導入完了 (2005/07/08)

たまには、業務報告なんぞをさせていただこうかと思います。


ここ3ヶ月ほどかかって、会社の部門用サーバー5台導入いたしました。と言っても、テクニカルな仕事はほとんどなくて、事務的な手続きばかりでありましたが、たまにはこのような仕事も気分が変わって良いものです。


最近のパソコンの性能向上にはすごいものがありますが、サーバーも負けず劣らず、結構がんばっているのですね。前回導入したマシンに較べて、テクノロジー的には2世代新しくなったのですが、ここまで一気にCPUパワーが上がってしまうと、プロセスの結果が出るのを待っている暇がありません。


サーバーのレスポンスが速すぎると、こちらの休む暇がありませんから、どうしても追いつめられた感じがしてきます。まあ、そのうち流すプロセスもだんだん重たくなってくるでしょうから、同じぐらいのレスポンスに落ち着くでしょうが、しばらくは息が詰まるほどの高速レスポンスに耐えなければならないでしょう。


5台も真新しいサーバーを目の前にすれば、レンタルサーバー屋を始めたくなってしまいますが、今回のマシンのスペックはいささか偏っているようです。


ウェブサーバーに使われていたサーバーを、中古で物色していたときによく見かけたのは、大量のディスクがありながらCPUは極控えめで、メモリーも1GB当たりのマシンでした。


設計業務で使う場合は、どうしてもCPUパワーメモリーが必要ですから、中古のマシンにメモリーとCPUボードを追加してやらなければなりません。そうすると結局高く付いてしまいますし、新型の方がコストパフォーマンスが格段に向上してきているので、かえって割安になってしまうのです。


今回導入したマシンは、1筐体当たり2CPUを実装して、CPU当たり8GBメモリーを搭載していますが、それでも全体の大きさはタワー型のパソコンとあまり変わりませんし、消費電力も最大で600Wそこそこです。


今日は、借り物のスイッチングハブLANケーブルを自前にものに交換して、とりあえずすべてのセットアップが終わりました。


あとはがんがん使い混むだけの筈なのですが、如何せんUNIXのバージョンが新しすぎてアプリケーションがまだ対応していない為、しばらくはガラガラの状態が続くでしょう。


さあ、今がサーバーで遊ぶチャンスです。ってあまり面白い遊び方を知らないですね。何をやっても仕事にしかならないような気がします。やっぱり業務用はつまらないですね。


新しいマシンの匂いを嗅いでいると、自宅用のパソコンを買い換えたくなってきました。今日はヨドバシカメラにでも寄って帰りましょうか。


以上、業務報告終わり。