225.カルフールに参上(その2) (2003/10/19)

またまた今日、カルフールに行って参りました。よくウロウロしているやつだと思われるかも知れませんが、新しくショッピングセンターの類が出来ると取りあえず行ってみたくなります(一番安上がりなレジャー)。


箕面に続いて尼崎に関西3店目のカルフールが今週オープンしました。先日の箕面とどのように違うのか興味を持って行ったのですが、店舗や商品構成のかなりの部分で地域に合わせた工夫をしているように思われました。


箕面店は、箕面千里の住宅地をひかえ、店の雰囲気に重点が置かれているように感じましたが、尼崎店尼崎大阪市を商圏に含めるため、雰囲気より商品構成に重点が置かれているように思いました。


同じ商品が売られていたとしても、一方では前面に押し出されて展示されていた物が、他方では何気なく展示されていると言った具合です。かなり客層を調査している様に思われます。ショッピングが楽しめるのは箕面で、お買い得が多いのは尼崎といった所でしょうか。


勿論これはカルフールの戦略なのでしょうが、ショッピングモールのデベロッパーの味付けに寄る部分も大きいでしょう。特に、建物の作りが全く異なっていることによって、同じカルフールと言えどもかなり違う売場になっています。


この地域は、長い間関西系スーパーの独断場であったのですが、それらが弱体化してしまった今、新しい資本によるモール形式のショッピングセンターがどんどんと進出しています。ダイエーやイズミヤのお膝元であったにも関わらず、今ではそれらは地元資本の中小スーパーと競い合っている状況です。


USでは、ウォールマートの進出によって、地元のディスカウントストアは言うに及ばず、Kマート等の全国規模のストアが撤退する事が目立っています。


日本においても、高度成長時代に家庭の台所を支えてきたスーパーが、新たな局面を迎えていることをまざまざと見せつけています。長い間、関西系のスーパーで分け合った来た商圏が、今大きく変わろうとしています。

224.「たけやぶやけた」 (2003/10/17)

回文と言うのをご存知ですか?上から読んでも下から読んでも、同じになる文の事です。「しんぶんし」や「たけやぶやけた」などは、どなたも一度は聞かれたことがあると思います。


インフォシークの国語辞典を引くと、回文歌・回文狂歌・回文俳諧などがあるそうで、昔から言葉遊びとして定着していたようです。


テレビの海苔のコマーシャルで、「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」と言うのがありました。普通回文は仮名ですが、漢字の場合でも同様に考えることが出来ます。


「新・たけやぶやけた」と言うサイトには、漢字の回文を集めたページがあり、「食間禁間食」「当日無日当」など、そのまま日常で使えそうな面白い作品が並んでいます。


回文のことを英語では、‘palindrome’と呼ぶそうで、探してみるとJim Kalb’s Palindrome Connectionなどに多くの例があります。


"A Toyota! Race fast, safe car. A Toyota"や、"A Santa at NASA"、あるいは"Sex at noon taxes"など、なかなか楽しい作品が集められています。


さて、ここまでは前置きです。


実は小生が中学生の頃、とあるオーディオ関係の雑誌に、「上から読んでも下から読んでも同じ文を、録音して反対に再生したら果たして同じに聞こえるか?」と言う記事がありました。


最近では見かけなくなりましたが、当時はまだオープンリール式のテープレコーダーがありました。もちろん逆再生などと言う機能はありませんが、一時停止のレバーを少し引いてキャプスタン(テープ駆動の為のローラー)を浮かし、手でテープを逆に回すと逆再生ができました。もちろんスムーズに回すのは難しいのですが、何回かやっているうちにだんだんとコツが分かってきます。


試しに「トマト」と録音して反対に再生しますと、「ぅおたもとぅ」のように聞こえます。何回やっても「トマト」とはまったく違った音に聞こえます。また簡単に「か」だけ録音して逆再生すると、「ぁくっ」みたいに聞こえます。


つまり、仮名は音節を表しており、音そのものではないと言う事なのです。そうすると「トマト」は、音で表すと"TOMATO"ですから、反対は"OTAMOT"となり、逆再生の音と近くなります。


「しんぶんし」や「たけやぶやけた」などの逆再生音は、何を言っているのか全く分かりませんでした。ところが、「あか」"AKA"ですから、逆再生は同じに聞こえるのです。


その雑誌には、反対に再生して同じように聞こえる例として、「赤坂」("AKASAKA")や、"No lemon no melon"が載っており、テープを手で回しながら確かめたものです。


今、先ほどご紹介したサイト、Jim Kalb’s Palindrome Connectionに同じ文を発見して、懐かしく思い出した次第です。

223.宇宙から万里の長城は見えなかった (2003/10/17)

中国の有人宇宙飛行が成功して、内外で様々な反応が見られるようです。中国の驚異の技術力を賞賛する声がある反面、軍事的な脅威としても捉えられているように、なかなかインパクトのあるニュースであったと思います。


中国はまだ発展途上国であると言っているようですが、旧ソ連や米国が有人飛行に成功した時には既に大国であったわけで、そのような経済的に発展しきっていない状態でも、宇宙に飛行してしまえる辺りがやはり大国なのでしょうか?


ところで、戻ってきた飛行士が、「万里の長城は宇宙からは見えなかった」と言ったそうです。万里の長城は、長らく宇宙から見える地球上の唯一の建造物とされてきましたが、宇宙は思ったより遠かったと言うことでしょうか。あるいは、近年風化が進んできていると言われている長城が、予想以上に崩れてきているのかもしれません。


宇宙からでも見えると言われると、「さすがは万里の長城だ!」と感心していたわけですが、根拠が無くても断言されると信じてしまうものです。そういえばだいぶ前になりますが、似たような話があったことを思い出しました。


まだ野球場に球速の表示がなかった頃、ある野球解説者が、当時最速と言われていた江夏投手のピッチングを見ながら、


時速200キロ新幹線より速い球を投げられるのは、江夏投手だけでしょう!」


と言っていました。その当時はその解説者だけでなく、一般的にそう信じられていたのです。最近になっていろいろなスポーツの球速が測定されるようになって、野球のピッチャーの球が時速200キロメートルを超えるとは誰も思わなくなりましたが、昔は遠ざかる新幹線にボールをぶつけられるのは、江夏投手だけだと信じていたのです。


データがすべて信じれるわけではありませんが、データのないものはさらにいい加減であることが多いようです。


さて、中国が誇る万里の長城が宇宙から見えなかったでは済まされません。次の飛行ではドデカイ望遠鏡でも搭載するのでしょうか?

222.クリエの液晶保護シート (2003/10/16)

ちんさんの「パームボンチ」を読んで、クリエの液晶保護シートが悪さをして、ハードリセットでも直らないことがあると言うことを初めて知りました。


そこで、よく「ボチッ」と行かなかったものだと感心いたします。その壊れたクリエを前にして怒り出すどころか、うれしくなってソニースタイルに向かうと言う心理描写がなかなか面白いと思います。今も昔もソニーファンは健在と言うことでしょうか。


どんな製品でも壊れないように作るべきだと言うのは、建前としては正しいとしても、適当な時期に壊れるように作っておくというのも、ソニーらしい商売のうまさと言うことが出来るでしょう。


昔のソニーは、なかなか壊れないが、一旦壊れると直すことが出来ないと言われていました。しかし、今やソニータイマーと言う言葉を知らない人はいないぐらい、有名になってしまいました。


最近は製品のライフサイクルが短くなってきたからでしょうが、世の中一般的にあまり信頼性耐久性は重要視されていないように感じます。


よく、パソコンで異常があった時は、キーボードやマウスやその他接続されているものをすべて取り外してから、再度リセットをするように指示されたりします。面倒だと思っていても、意外と本体ではなくこれらの付属品に問題があることを発見することがあります。


液晶保護シートによって液晶表面の浮遊容量が変化して、タップしたままの状態と同じになってしまうのでしょうか?乾燥した気候のときに起こりやすいとか、しばらく液晶が圧迫され続けた後などに起こりやすいのかもしれません。


設計のマージンをどの程度考慮するかで、変化に対する耐久性が変わって来ます。初期のパームでも、アルカリ電池なら問題がなくても、ニッカドやマンガン電池なら動作しないなどと言うことがあったそうですから、少しでも変わった事をしている場合は元に戻す必要があるます。


滅茶苦茶頑丈な機器より、たまに機嫌を損ねるぐらいの方が大切に使おうとするので、かえって良いかもしれません。

221.日本の高貯蓄神話は崩れたか? (2003/10/13)

NIKKEI NETに“家計が貯蓄への余裕失う、初の「資金不足」に転落
”と言う記事が掲載されています。日本の高貯蓄神話が崩れる可能性が出てきていると警告しています。


日本が高度成長時代に貯えた貯蓄が、取り崩され始めたのです。高齢者の貯蓄が特に減少してきているそうです。


数年前までは、USに比べ日本の貯蓄率はダントツでした。アメリカ人は、自分たちの貯蓄率があまりにも低いことを憂いていました。ところが、近年アメリカ人と日本人のそれが逆転してきたというニュースが報道されるようになりました。日本の家計に異変が起こっているのです。


日本の消費を促すために、高齢者が持つ貯蓄を掃き出させる様な政策が取られています。極めて短期的な視点での経済効果を狙ったものだと言えるでしょう。消費を増やすには国民が稼いで貯めるのを待っていられなくなったのです。今の国民の稼ぎでは、肥大化した国家を維持できなくなって来ているのです。


最近、不動産の購入時に考慮しなければならないことに、資産の利益還元率があります。以前は自分が気に入って買えば良かったものが、それだけでは不良資産化する危険性があるため、資産としての健全性を考慮しなければならなくなりました。


同様に消費生活においても、気に入れば購入していたことが見直されてくるでしょう。価格に見合った性能や効果が見込めない製品では、購入する価値が無いと考えられます。好きな物を買うだけでなく、消費財にも投資効果を求めるようになるかも知れません。


パームの価格も、ステータスや見栄やカタログスペックによって決まるものではなくなります。勿論使う人によって何に価値を求めるかは異なっていますが、その人にとって投資する価値無ければ買うべきではありません。


貯蓄が増加している局面では、趣味性が強いものを購入しようとしますが、逆の局面では趣味性より実用性が重要になってきます。パームの実用性にもっと磨きをかける事が、これまでにも増して必要になってくると思われます。