499.「真の力」と言う名のキーボード (2005/05/09)

最近のキーボードは、どれもパソコンが基準になっているからか、タッチの軽いものが多くなりました。私が入社した頃は、コンピューターもキーボードもヘビーデューティーだったため、結構力を入れてキーを叩く人が多かったように思います。


また、昔はバッチ・ジョブをサブミットする時に、キーを強く叩くと実行順序が早くなるといった迷信が信じられていたものです。(本当か?) 


そんな訳で、もともとキータッチが強いところへ、オフィスのキーボードが古くなったために頻繁に使うキーの動きがぎこちなくなっており、なおさらハードヒットしなければ入力できなくなって来ていた為か、「キーインの音がうるさい」との苦情を頂いてしまいました。


それならばと、うるさい音を古いキーボードの所為にして、新しいキーボードを経費で購入することにし、どうせ経費で買うのなら、最高級のキーボードを狙うことにしました。


仕事の帰りに梅田のヨドバシカメラに寄って、音の静かなキーボードを探して展示品のキーを試してみるのですが、今ひとつ気に入ったものがありません。


しかもお値段がどれもお手ごろです。個人では手が出ない高額なキーボードはないものかと探したのですが、店頭にはなさそうでしたのでインターネットで検索することにしました。


そこで発見したのは、銀行や旅行会社で採用されているという、Realforceなるキーボードです。プレス屋さんが作った分厚い鉄板がキーの土台に入ったキーボードというところが気に入りました。そういえば、昔のキーボードのボディーは、鉄板でできていたものでした。


キータッチは現物がありませんから試すことができませんが、インターネットでは比較的静かであるとの評価がありましたので期待することにしましょう。


さて、見積もりを取ってみると、何と17,000円もします。十分最高級と言えるでしょう。自分で買うのは躊躇しますが、経費で買うなら安いもの!ポチッと押してしまいました。1週間ほどで入荷するとの事。


同じ頃、我が敬愛するちん様は、メロウライフにてキーボードを新調されたらしく、その後キーボードの品評会まで掲載されておられましたが、Realforceというキーボードはそこでも取り上げられるほどの定番商品だったようです。


さて、Realforceをまだ少ししか使っていないのですが、確かに他のキーボードとは違いを感じます。ただ、その違いが好ましいかどうかは、人それぞれの好みによって評価が分かれるかもしれません。


キーが軽く、そのためかキーインが速くなるような気がします。しかしクリック感が余りないため、節度があるタッチを好む方には物足りないかもしれません。


ただ、速く打っていると、キー自体の重さを感じます。実際はキーが重いのではなく、キーのベースに頑丈な鉄板が入っているために、叩いたときにしっかりとした感触があるのです。キーを押す力自体は軽いにもかかわらず、キーの重さを感じある辺りが、このキーボードの非凡なところでしょう。


デザインは大変地味です。これ以上地味なキーボードはないでしょう。ですから、17,000円もするのに、オフィスでは誰もキーボードが新しくなったことに気が付きません。(うまく行ったな!)


さて、今時珍しい"Made in Japan"のキーボード、Realforce。あなたも経費で買ってみませんか?(別に自腹でも良いですが、私には買えません。)