406.バーチャル予約アンケート (2004/11/09)

Project Palmの機長さんが突然始められた、「バーチャル予約アンケート」。10日間だけの実施と言うことですが、是非多くの方に参加していただきたいと思います。


機長さんが、「Project Palm」と言う一冊の本にかけてこられた情熱がいわゆるパワーを生み、これまで様々な活動を行ってこられました。そしてその集大成として、出版にこぎ着けようとされているパッションに、敬服さえいたします。


人生長いと言っても、情熱を注ぐことが出来る場面はさほど多いわけではありません。是非何らかの形に見える成果を生み出す事を願っております。


パーム業界、あるいはPIM業界は、短い間に多くのチャンスがあったと同時に、試練の連続でもありました。その総括とも言える「Project Palm」には、やはり試練が待ち受けていたのでしょうが、しかしチャンスも潜んでいるに違いありません。


機長さんにはそのチャンスを掴んでいただき、是非世に送り出してもらいたいものです。


PalmOSの将来性は、現状では決して楽観視出来るものではありません。例えば商品としての価値は、少なくともスマートフォンには十分でない言う結論が出されてしまいました。


しかしながら、PalmOSをお金をもうける商品としてではなく、文化的資産として捉えるならば、これからも継承して行くべきであると考えられないでしょうか?


例えばLinuxがそうであったように、ソースコードを公開する事によって世界中のボランティア開発者による改良を可能にし、さらに完成されたPIMを提供したり、新たな用途が開けることによってパーム型コンピューターの可能性を高めることが出来るのではないでしょうか?


機長さんの今回のアンケートに始まる「Prokect Palm」の一連の奮闘が、Palmの集大成に終わるのではなく、新しいパーム時代の幕開けになることを、大いに期待するのであります。

405.「PalmOSはなくなるんですか?」 (2004/11/05)

Project Palmの11月3日付けコラム、「必死か?本気か?」機長さんが提起され、ふふふPalmふふふさん「PalmOSという名の幻想」と言うコラムで発展させているPalmOSに関する考察に、少なからず寂しさを感じない訳には参りません。


機長さんのコラムの中ではTreoとPalmOSの2つを対象に述べられているので気付かなかったのですが、そのふふふさんのコラムでははっきりと、「PalmOSというものは、本当に実在するのでしょうか?」「本来存在すべきだったのか?存在するような価値があったのかどうか。」と書かれています。


あー、なんとPalmOSの正体をあからさまにする発言がされてしまったことでしょう!


パーム好きな人にはいろいろな人がいる訳で、その中には電子手帳の類が好きな人たちや、パームのソフトウェアが好きな人たちや、ソニーのCLIEが好きな人たちがいる訳ですが、それらの人たちを根底でつないでいるのはPalmOSである訳です。


確かにふふふさんがおっしゃるとおり、PalmOSが開発された時にはおそらくそれだけで商売になるとは思われなかったのでしょう。あくまでハードウェアを動かすために必要だから作った訳で、PalmOSは部品の一つでしか過ぎなかったのです。


この辺りがハードウェアを売っている企業は、どうしてもソフト戦略に手抜きがでます。周到にねじ込んでくるマイクロソフトに対向する手立てはないのかもしれません。


少なくとも、PalmSourceの設立がパームデバイスの振興とほぼ同時に起こっていれば、そしてスマートフォンの共通プラットフォームとしての活路を切り開くことができていたならば、PalmOSの存在価値はもっと高まっていたかもしれません。


TreoのOSにマイクロソフトを採用することは大きな賭けです。そこにはOSとしてのユニークさがありませんから、機能だけで競合他社としのぎを削らなければなりません。


PalmOneがこの賭けに負ければ、Palmと名のつくものが世の中から消え去るかもしれません。だからと言って、賭けに勝った時にPalmOSが残るとは限らないのです。


ウーン、サイトの名前を変えましょうか。(そういう問題ではない!)