372.パルマガに感謝を込めて! (2004/08/19)

思えば、このサイトを始めるきっかけになったのがパルマガでした。2年ほど前からサイトを作るとしたらどの分野のものにしようかと考えておりました。ただテーマを持たずに日記の形式で綴るのもありでしたし、旅行をテーマとしたサイトでも良いと思っていました。


しかし、いろいろな分野でのサイトの活動を見ていますと、パーム系サイトが抜きん出ているように思いました。まずサイトの主宰者のレベルが高いように思えましたし、サイトの更新の活発さやアンテナサイトの充実したサポートにも目を見張るものがありました。


さらに平均的読者層のレベルが高いことも印象的でした。全体として他のWEBの平均レベルを大きく超えているように思いました。


その中でも、パルマガの存在は飛び抜けていると感じていました。複数の優秀なライターの方々の、それぞれの視点に立ったオリジナリティー溢れる記事には、いつも感心させられていました。


「パルマガを始めとするパーム系サイトに仲間入りしたい」、といつしか思うようになりました。勿論、パーム系サイトをやるからには中途半端は許されないと思っておりました。まずは更新の頻度の目標を定め、取りあえず数で勝負をしようとしました。質は目標を作っても、その通りにできるとは限らないからです。


サイトを初めて1ヶ月を過ぎた頃、ふふふさんがパルマガにサイトの紹介記事を掲載してくださいました。またそのすぐ後に、機長さんが同じくパルマガに紹介記事を載せてくださいました。これらの記事で紹介されていなければ、今頃はとっくにサイトを閉じて、どこか放浪の旅に出ていたことでしょう。


その後、ちんさんにもお世話になり、お陰様でここまで続けることが出来ました。機長さん、ふふふさん、ちんさんには感謝いたしております。


また、「ぱむあん。」「PALMLINKで行こう!!」の両アンテナサイトにもお世話になりっぱなしです。どうもありがとうございます。


機長さんは、新しいサイトを既に立ち上げられていますが、そのバイタリティーには頭が下がる思いです。また奇抜なアイデアを生かした素敵なサイトになっていく事と思います。


次々に新しいアイディアを試されて行く機長さんの真似は到底出来ませんので、このサイトは逆にマンネリズムの極地を狙って、ずっとこのままのスタイルで更新を続けて行こうかと思ったりしております。


機長さんが始められたサイトが、これからもパーム・コミュニティーに新たな息吹を吹き込むことを期待し、また確信する次第です。

371.アテネオリンピック (2004/08/15)

直前に工事の遅れで、開催延期と言われるのではないかと心配さえされていたアテネオリンピックも、始まってみれば大きな混乱もなく、次々と競技の結果がニュースとなって飛び込んで来ています。


スケジュールが遅れていても、最後は何とかつじつまを合わせるのがギリシャ人気質なのでしょうか?ギリシャの人たちに対する認識がひとつ増えました。と言うか、これまでギリシャ人がどのような人たちか、あまり知りませんでした。


開会式で日本の選手団の入場に対して会場の歓声があまり上がらなかった事を、中継の解説の方が残念がっておられましたが、私達がギリシャ人をあまり知らないのと同じように、彼らも日本人を知らないのかも知れません。


選手団の規模の割に異常と言えるほど歓声が少なかったのは、そのまま国際社会での日本の存在の大きさを表しているようです。


日本の選手団と言えば、1964年の東京オリンピックでは赤と白の揃いのスーツに全員が身を包み、一糸乱れず歩調を揃えて行進し、一斉に全員が帽子を取って観客に敬礼の如く挨拶をしましたが、今から思えば異様な光景でした。


そしてそれを見た私達は、「日本の選手団の行進はすばらしい! 日本人は几帳面で優秀な国民だ!」、と思い込んでいたのですから、少し勘違いがあったかも知れません。


アテネからは早速金メダル獲得のニュースが入ってきていますが、今のところ団体競技よりも個人種目の方が成績がよろしいようです。見ている側は勝手なものですぐにメダルを期待してしまいますが、実力を出し切れずに敗退する選手がいたり、反対に実力以上のものを発揮して好成績を残す選手がいたりして、様々なドラマが生まれるようです。いずれにしても選手の方々には、思いっきりやって来てもらいたいものです。


アテネオリンピックに限らず高校野球も甲子園球場が満員になるほどの人気ですし、プロ野球もペナントレース以外では注目を集めています。今年は例年になく暑い夏ですが、過熱するスポーツでさらに残暑が厳しくなりそうです。

370.近くて遠いミラクルな国6: アンニョンハシムニカ (2004/08/07)

韓国に旅行する機会があったならば、古都の史跡を探訪するのも良いですし、韓国料理に舌鼓を打つのも良いでしょう。しかし、特別なことをしなくても新しい発見があるかも知れません。


大都市でバスに乗った時、運悪く席が空いていなければ、手すりにつかまって立っていましょう。きっとイスに座った人があなたのショルダーバッグを引っ張るに違いありません。


何も捕ろうとしているのではありません。イスに座っている人はみんな、立っている人の荷物を持ってあげる習慣があるのです。運良くイスに座ったら、近くに立っている人の鞄を引っ張ってみましょう。きっとその人は、当たり前のようにあなたの膝に自分の鞄を乗せてくるでしょう。


特に礼を言う人はいません。この当たり前のようにやってのけるところが、すごいところだと思います。日本のように、優先座席をわざわざ作って、車内放送でさんざん呼びかけても、いっこうに実行されない思いやりとは違います。


ソウルで、南山を貫くトンネルにバスが入る直前には、一斉に乗客が自分の近くの窓を閉めます。天井の換気口もしかり。号令が掛かったかのようにきびきびと行動するのには驚きました。


トンネルを出たときに一斉に開けるのも見事でした。窓の近くにいる人が当然のように、乗客全員のために行動するのです。しかし今はエアコン付きのバスになっていて、窓の開閉の必要がないかも知れません。


概して人たちのマナーは良いようです。儒教の影響が強く残っていると言われていますが、今の日本人が学ぶべき点は多いと思います。


「近くて遠い国」と言うことでお隣の韓国を紹介してきましたが、近くにありながらよく分かっていない国であると言えるでしょう。近すぎてあまり外国と言う感覚がなかったり、似ているところが多いため、理解しているような気になってしまうからかも知れません。


釜山を除くとソウルや大邸、全州などの大都市や、慶州や扶余の古都のほとんどが内陸部にあります。外部からの攻撃を受けにくい、自然の要塞のような地形に街が作られていることからも解るように、近隣諸国からの侵略が繰り返されてきた歴史があります。


また、釜山には国連墓地があり、朝鮮戦争時に亡くなられた様々な国の兵士たちの墓標が並んでいます。


その歴史があるが故に、私たちには近寄りがたいものがあるのかも知れません。しかし、確かな過去の歴史を忘れることなく、その教訓をこれからの両国の繁栄のために生かすべきなのでしょう。


ヨーロッパの国々の間にも過去には多くの侵略戦争がありましたが、今では経済や防衛に関して同盟を結び、グローバル化する世界の中で団結してその存在を主張しています。


アジアの国々も、米国やヨーロッパ各国に対して互角に渡り合うには、これまで以上に関係を強化していかなければならないと思われます。


1988年のソウルオリンピック2002年のワールドカップに多くの人が訪れたり、最近の韓国ドラマのブームによって、以前に比べると両国の距離感が縮まってきているように思いますが、まだまだお互いに理解していないことが多いのではないでしょうか?

「近くて遠い国、韓国」


今までに知らなかったお隣さんの素顔は、想像していたものとはかなり違っているのかも知れません。

369.近くて遠いミラクルな国5: 名物はパン? (2004/08/03)

さて、外国に行ってその国の名物料理もおいしいのですが、手軽に食べることの出来る庶民の味ファーストフードにも新しい発見があったりします。日本で言えば、天ぷらやすき焼き、お寿司だけではなく、うどんやそばを試してみると言った感じでしょうか。


キムパは大都市の市場などの屋台で売られていますから、気軽に食べることが出来ます。一見日本の巻きずしに似ていますから、同じ味を期待してしまうのですが、基本的に寿司ではありません。ただ、酢飯でないことを除けば、ほぼ同じと考えて良いでしょう。


暑い夏、しかも辛い食べ物で参っているときは、冷たくて辛くないムルネンミュンがお勧めです。酸味が効いたさっぱりスープの中にスイカが一切れ入っていたりします。日本では冷麺や冷やし中華に当たるでしょう。


御座候(ござそうろう)という回転焼きをご存知でしょうか?播州(姫路地方)の名物として、よくデパートの地下などで売られていますが、大邱のデパートで発見したときは驚きました。


日本と同じようにデパートの地下食料品売場に、「播州名物 御座候」と漢字で書かれており、赤あんと白あんがありました。ひとつ買って帰り食べてみると、少しだけ塩気が多い感じがしましたが、ほぼ同じ味でした。


洋食、例えばハンバーグなどを、少し気取った感じのレストランで注文をすると、昔懐かしい感じの味に出会えます。つまり見た目だけの洋食だと言うことなのですが、最近では変わってきているかも知れません。


ところで、韓国で一番驚いたのがパンです。とてもおいしいのです。きれいな店構えの焼きたてのパンを売るお店のデニッシュでも、あるいは田舎の駄菓子屋のようなひなびたパン屋の菓子パンでも、スーパーで売られている食パンでも、どのパンも柔らかくておいしいのです。


ふんわりにしていて香りが良く、味も結構です。これは何か製法の秘密があるに違いありません。フランスやドイツのパンがおいしいのは、伝統的な製法を守っている等何となく分かるのですが、韓国のパンがおいしい理由は何なのでしょうか?


韓国に行けば、焼き肉やカルビが定番です。確かにおいしいのですが、大都市では観光客向けに特別にアレンジされているような感じがしないでもありません。


生活の中で磨かれてきた庶民の味の中にこそ、本当においしいものが発見できるのかも知れません。(その方が安く上がるので貧乏旅行にはありがたい!)