371.アテネオリンピック (2004/08/15)

直前に工事の遅れで、開催延期と言われるのではないかと心配さえされていたアテネオリンピックも、始まってみれば大きな混乱もなく、次々と競技の結果がニュースとなって飛び込んで来ています。


スケジュールが遅れていても、最後は何とかつじつまを合わせるのがギリシャ人気質なのでしょうか?ギリシャの人たちに対する認識がひとつ増えました。と言うか、これまでギリシャ人がどのような人たちか、あまり知りませんでした。


開会式で日本の選手団の入場に対して会場の歓声があまり上がらなかった事を、中継の解説の方が残念がっておられましたが、私達がギリシャ人をあまり知らないのと同じように、彼らも日本人を知らないのかも知れません。


選手団の規模の割に異常と言えるほど歓声が少なかったのは、そのまま国際社会での日本の存在の大きさを表しているようです。


日本の選手団と言えば、1964年の東京オリンピックでは赤と白の揃いのスーツに全員が身を包み、一糸乱れず歩調を揃えて行進し、一斉に全員が帽子を取って観客に敬礼の如く挨拶をしましたが、今から思えば異様な光景でした。


そしてそれを見た私達は、「日本の選手団の行進はすばらしい! 日本人は几帳面で優秀な国民だ!」、と思い込んでいたのですから、少し勘違いがあったかも知れません。


アテネからは早速金メダル獲得のニュースが入ってきていますが、今のところ団体競技よりも個人種目の方が成績がよろしいようです。見ている側は勝手なものですぐにメダルを期待してしまいますが、実力を出し切れずに敗退する選手がいたり、反対に実力以上のものを発揮して好成績を残す選手がいたりして、様々なドラマが生まれるようです。いずれにしても選手の方々には、思いっきりやって来てもらいたいものです。


アテネオリンピックに限らず高校野球も甲子園球場が満員になるほどの人気ですし、プロ野球もペナントレース以外では注目を集めています。今年は例年になく暑い夏ですが、過熱するスポーツでさらに残暑が厳しくなりそうです。