189.ビッグサンダー・マウンテン (2003/09/06)

同様の事故が最近も起こっていますから、改めてスリルと危険性は隣り合わせなのかと考えてしまいます。ディズニーランドは、普段からアトラクションの運転を停止することが多く、それだけ安全性には気を使っていると思っていただけに、完璧に危険を取り除くことの難しさを感じます。


私がこのアトラクションに初めて乗ったのは、1988年フロリダでした。まだ新設されたばかりだったので人気があり、長い時間並びました。やっと乗ってスタートしたと思ったら、トンネルの坂を上り始めた途端に停止し、しばらく待たされた後に、非常階段を使って下りる羽目にあいました。


暗いトンネルの中で、しばらく待機するようにと男性の声アナウンスされたのですが、最初はこれがアトラクションの演出だと思っていました。しかし、あまり長い間アナウンスが繰り返されるので、少しおかしいなと感じていると、やがて非常階段を使って避難してくださいと言われるに至って、やっとトラブルだと確信した次第です。


当時はそのような場合でも、また一から並び直さなければなりませんでしたから、次の日再度一から行列に並びやっと乗ることが出来ました。


途中で停止して運転を取りやめたときでも、理由は公表されませんから、どのぐらいシビアな問題があったのか判りません。再開されれば、問題が完全に解決したと思って、あまり気にせずまた並んでしまいますが、停止した理由を聞いたならば、結構怖いことがあったりするかもしれません。


その後ビッグサンダー・マウンテンには、1989年に今回事故を起こしたカリフォルニアで乗ったことがあります。その時は、すでに登場してからしばらく経っており、待たずに乗れたので2回続けて乗ったのを覚えています。その後、東京ディズニーランドにも開設されて、ジェットコースター系では定番のアトラクションになっています。


最近のディズニーランドの新しいアトラクションとしては、「プーさんのハニーハント」がありますが、これもよく止まると言われています。どうもあの不思議な乗り物が、からきし電子的なノイズに弱く、携帯電話の電波の影響すぐに停止するという噂があるようです。


乗り物の類は、別に遊園地に限らず危険性が潜んでいるのは確かですが、夢と魔法の世界では、事故と言う現実を考えないで済むように願いたいものです。

188.偶然は小説より奇なり (2003/09/05)

6万年に一度の大接近は、もうご覧になりましたか?すでにブームは去ったと言う方も多いとは思いますが、せっかく6万年ぶりに接近してくれたのですから、火星を間近で見られる内に、一度見ておいては如何でしょうか?


6万年に1度と言えば、西暦元年より遙か昔、キリスト様も見たことがない火星の姿を私達が見ることが出来るなんて、何とロマンチックなことでしょう!


ただ、少し気になるのは、つい最近も何百年に一度の異常接近があったり、何千年に一度の大星雲が見えたり、珍しいことが最近は多いなと思われていたりするのではないでしょうか。私はラッキーな星に生まれていると楽観的に考えるのも良いのですが、ここはもう少し突っ込んで考えてみましょう。


サイコロを6回振ると、1から6までの数字が出る確率はそれぞれ1/6ですから、1から6までがそれぞれ1回ずつ出ることを期待してしまいます。もし、同じ数字が6回の内3回とか4回出たら、サイコロに細工がしてあるのではと勘ぐってしまいます。


Cの乱数を発生させるrand関数を使って、サイコロと同じように1から6までの整数を6つ並べることを繰り返すと、同じ数字が6回の内3、4回固まって出ることは珍しくありません。5回ぐらいの内1回ぐらいはある数字が明らかに固まって出てきます。乱数と言うからには、バラバラな数字が出ることを期待してしまいますが、かえってバラバラになることは稀なようです。


さらに6回サイコロを振って、1から6までが1回ずつ出ることはほとんどありません。同じ数字が続けて出ることよりも、すべて違う数字が出ることの方が珍しいことのようです。


小学校のクラスの中で、誕生日が同じ子供がいたら、365分の1の確率だから珍しいと思ってしまいますが、実際はクラスに1組は誕生日が同じ生徒がいる計算になるそうです。


*注釈*

以下の計算に誤りがあるとのご指摘を頂きました。再度計算を行い、190の雑記に記載しておりますので、そちらをご参照くださいますようにお願いいたします。

今、30人のクラスの1人目の子供の誕生日が決まれば、2人目が同じ誕生日になるのは、365分の1の確率です。(実際はそれぞれの誕生日の組み合わせは、全部で3652あり、一致する誕生日の場合は365通りありますから、365/3652で365分の1と計算することが出来ます。)


3人目が1人目と2人目の誕生日と一致するのは、365分の2になります。以下同様に30人目がそれまでの29人の誰かに一致するのは365分の29になります。


それぞれの事象は独立していますから、それぞれの確率は足すことが出来、


1/365 + 2/365 + 3/365 + … + 29/365 = 435/365
= 約1.19


となり、クラスに1組同じ誕生日の生徒がいることになります。これは30人のクラスの場合ですから、クラスの人数が増えればさらに確率は高くなっていきます。


本人たちは誕生日が同じと言うことで、何か運命的なものを感じてしまうのですが、クラス毎にそのようなペアが1組ずついても不思議ではないのです。


そう考えると、6万年に1度の大接近も、それ自体は珍しいとしても、同じような事象がごまんとある(イヤもっとあるはず)のですから、珍しいことが次々に起こっても不思議ではありません。


ただ、サイコロを6回振ってすべて同じ数字だった場合は、7776回に1度しか起こらないことですから、車にぶつからないように気をつけた方がよいかもしれません。

187.日本の特許法改正を迫るUS (2003/09/04)

9月1日号の日経ビジネスに、「深層 中村修二氏の訴えを揺さぶる特許国際化の波」という記事が掲載されています。少し前に新聞の記事にもありましたので、覚えておられる方も多いかと思います。


同じ発明がそれぞれの国に出願され、別々の特許法によって保護された場合、ある国では発明の対価が会社のものだとされ、ある国では発明した社員のものだとされると、その対価を求めて社員による訴訟が数多く起こされることが予想されます。


元来、USでは、職務発明に関しての発明の対価は、会社のものとみなされるため、このような訴訟は起こらないそうです。しかし、日本の特許法の第35条(職務発明)の3・4項では、職務発明であっても社員が相当の対価を貢献度に応じて受け取れるようになっています。


ということは、USの企業が日本の特許法によって保護される発明を実施し、対価を得たときは、USの企業の社員は、対価を受け取ることができるということになります。


これまでUSでは、職務発明の対価に関して企業が独占してきたにもかかわらず、日本に限っては社員が貢献に応じて受け取れると言うのでは、日本の特許を取得することを躊躇することもありえます。


ましてや、USの法律も日本のようにしろと世間が言い出さないとも限りません。気づかれないうちに日本の特許法を圧力をかけて改正してしまえば、USの企業にとって日本での特許に関する不安はなくなります。


そもそも第35条4に書かれている、「対価の額は、その発明により受ける利益の額、及び使用者等が貢献した程度を考慮して定めなければならない。(勝手に抜粋)」というあいまいな規定では、訴訟が増えて当然です。これまで、日本は訴訟を起こすことに抵抗がありましたから、このような規定でも問題にならなかったのでしょうが、USから見ればこのようなあいまいな条項は、訴訟の種にしか見えないのでしょう。


ただ、日本側としては、USの危惧を理解することは必要ですが、簡単に法改正してUSの機嫌を伺うのだけは避けてもらいたいものです。もし単に法改正すれば、日本の企業の発明を生み出すモチベーションを失う可能性があります。


難しいのは、特許法だけの問題ではなく、勤務規則や契約条項にも関係するので、かなり社会の深い部分にまで影響が及ぶということです。十分に議論を行い、日本とUSの互いの利益になるような解決策をひねり出してもらいたいものです。

186.近況報告 (2003/09/04)

しばらく更新が途絶えておりました。当サイトは無料ホームページであったLycosをお借りしてきたわけですが、Lycosとinfoseekの統合のため、先週から更新が停止されておりました。


今週から再開されていたのですが、いざ自分のホームページのアドレスとメールアドレスを変更しようとするとこれが結構面倒で、こうして今日まで通常の更新ができないままになってしまいました。


今は、ホームページビルダーを使っているので、サイト全体の更新で一気に変更をかける事ができると思っていたのですが、本文はできてもリンク(a
href=)の部分はHTML表示にしてからファイルごとに検索・更新をかけなければならず、思ったより時間がかかってしまいました。


これまでのURL“http://redoaknet.tripod.co.jp/”から“http://redoaknet.at.infoseek.co.jp/”に変更になっております。とりあえず来年の1月末までは自動的に転送されるようですが、ブックマークなどに登録していただいている方がいらっしゃいましたら、気が向いたときにでも変更していただければ幸いでございます。


さて、今回は186回目の雑記ですが、あと今年も今日を入れずに残り117日です。何のことかと申しますと、今年中(2003年中)に300回まで到達することが目標なのであります。特に根拠はありませんが、今年2月2日から始めましたので、11ヶ月で300回ならば9割ぐらいの率で書ければ間に合うことになり、何とかなると思ったのです。


しかし、あと114回の雑記を117日で書くには、ほとんど毎日欠かさず書いていかなければ間に合いません。プロ野球で言えば貯金が3つしかありません。まあ、このぐらい急かされた方がいいのかもしれませんが、物書きの方が原稿の締め切りに追われる気持ちが、少しわかるような気がします。


ところで、なぜ根拠のない目標に縛られるか?目標がなければサイトを続ける根気がなくなるのも理由のひとつではあるのですが、実は私にはサイトを始めたときからの野望があるのです。このことは、ごく一部の人(というよりパームコミュニティーで一人だけ)しか知らないことなのでここでは内緒ですが(PalmTrotterで内緒事は多分最初で最後)、その野望のための自分なりの目標が、300回の更新なのです。


あまり回数にこだわると内容が薄くなる危険性もありますが、それを恐れず(恐れろ!)、とにかく300回目の雑記の更新を年内に達成することを目標に、せっせと書き続けたいと思います(膿を出すように!)。どうぞよろしくお願いいたします。