45.太平洋路線 (2003/03/19)

今日のニュースで、米コンチネンタル航空が、太平洋路線を今までの半分ぐらいに減便する事が報じられました。ユナイテッド航空に引き続き、最大の規模のアメリカン航空も危なくなってきていると言われ始めましたが、ユナイテッド航空に至っては事業の清算も検討されているようです。もはや、マイレージを貯めている場合ではありません。


元々、ユナイテッド航空の太平洋路線は、パンアメリカン航空から引き継がれたものであり、その後景気の高揚と共に、アメリカの航空会社のドル箱路線として拡大の一途をたどり、その他多くの航空会社によって競争が繰り広げられてきました。


私が、仕事で初めて乗ったビジネスクラスが、日本航空の成田ーニューヨーク線だったのですが、そのほとんどがビジネスクラスの座席で、エコノミー席は、一番後部の6列ぐらいしかなかった事を記憶しています。当時40万円以上していたビジネスクラスで、ほとんどの席を埋め尽くしたその便は、さぞかし高利益率であったことでしょう。


これは、特別なコンフィギュレーションだったのでしょうが、その後もANAのワシントンDC線で、エコノミー席が全て日本の中学生の修学旅行で占められていたりしたこともありました。フロリダのディズニー・ワールドが主な目的地であったらしいです。


しかし、不況色が強くなるに従い、その活況を呈した太平洋路線も、変化が訪れます。また、テロの危険性が高まるにつれて、航空機による旅行が、楽しいものから緊張したものへ変わって来ています。


昔から、金属探知機やボディーチェックはありましたが、いつしか、チェックインの時に荷物のパッキングは自分でしたかとか、頼まれ物のプレゼントなどを入れていないかとか、荷物から目を離さなかったかとかの質問をされるようになりました。


2001年の4月に、ボストンから日本に帰ろうとしたとき、搭乗ゲートの手前で、私の機内持ち込みのアッタシュケースの、手にふれる部分を紙で拭き取り、その紙に薬剤を付けて反応を検査していました。そのような事をするのは、初めてだったので、係官に何を検査しているのかを尋ねたところ、硝煙反応が出るかどうかを検査しているのだ」と言われました。


それから5ヶ月後、ボストン・ローガン空港から飛び立った飛行機が、WTCに衝突したのです。


戦争が始まると、またさらに厳しい搭乗検査がされることでしょう。海外に出ると言うことは、それなりのリスクを伴うようになってきました。

44.ワインの品定め (2003/03/18)

神戸ワインってご存知でしょうか?神戸市が結構力を入れて名産物にしようとして販売している、地元産のぶどうのみで醸造しているワインです。


神戸市の西にワイン城という施設があり、ワイン製造の過程を見せたり、ちょっとした動物園があったりと、半日ぐらいは遊ぶことができます。


月に一回、入場料が無料になり、ホイリゲという醸造過程でできる新酒を試飲できる日があり、これまでに2回ほど行ったことがあります。


神戸新聞によると、どうもこの神戸ワインの経営が、思わしくないそうです。ぶどうの栽培を委託している農園で収穫されたぶどうを、全量買い取る制度が仇になり、ワインが売れる以上に生産されてしまったようです。


神戸ワインの数種類を、試飲会で飲んだことがありましたが、なかなかワインの形にすることはできても、味や香りをうまく引き出すのは難しいようです。


ところで、一時のブームは去ったものの、デパートの地下のワイン売り場に行くと、平日でも夕方の勤め帰りの人が、ワインの棚から少しでもおいしいワインを選ぼうと、ラベルや売場に添えられた説明を真剣に見入っています。


とある週末の午後、私は家内と久しぶりに行ったデパートのワイン売り場で、安くてうまいワインはないかと、探していました。そのデパートは、ワイン売場に力を入れており、いつも多くの人で売場が賑わっています。私たちの周りにも、同じ様に探している人が何人かおられました。


その時、家内がひとつのワインを指差し、「これはこの前おいしかったワインじゃない?」と言いました。確かに私たちがお気に入りのカリフォルニアのワインの銘柄でした。箱には、3箱だけ緊急入荷と書かれています。


私は思わず、「このワインを日本で見たのは初めてだ!しかも、1000円だなんて!確かアメリカのスーパーで買った時は20ドルぐらいはしていたよ。この箱ごと買いたい位だが、買い占めると他のお客さんに迷惑だから、2本だけ買おうか?」なんて事を言いながら、家内と一本ずつ取ろうとしたところ、周りにいた、数人の人がスーと腕を伸ばして、同じ箱から一本ずつ取って、そそくさとレジのほうへ歩いていかれました。


ワインのラベルや説明は、どれも似ているので選択の決め手に欠けるのは確かです。そんな時、なんか怪しい奴らだと思っても、少しでも良いワインであるような情報を耳にすると、思わず乗せられてしまうのでしょうか?

43.行ってみたいなパムフェス2003 (2003/03/18)

いろいろなサイトで、パムフェス2003のレポートが、報告されています。普段はネットでしかつながりがないので、顔を会わせて語らう事には、格別な楽しみがあると思います。


サイト管理者に会う時は、普段のサイトのイメージが、会ってもそのままの人が居たり、全くサイトのイメージと異なっていたり、どちらの場合も楽しくなってきます。


よく仕事でも、電話やメールだけの付き合いだった人に会うと、意外な印象を持つことも、なるほどという印象を持つこともあります。いずれの場合でも、一度お会いした後は、たとえ電話であっても、その方のお顔が思い浮かぶので、まさに百聞は一見にしかずであります。人は外見で判断してはいけないと言いますが、また男の顔は履歴書と言ったりもします。


まあ楽しそうなレポートを読んでいるだけでも、会場の雰囲気が伝わって来て、これが実際に参加できれば、さぞ楽しかろうと想像できます。これだけの規模で毎年定期的に開催され、参加者とスタッフが一体になれるオフ会を開催し続けることができる、パーム・コミュニティーの底力を見せつけられたような気がします。


皆さん、あまりの楽しさに”あっと言う間の劇場”状態だったみたいですが、いつか機会があれば私も参加してみたいものです。

42.一服の間 (2003/03/17)

最近、分煙が進んできましたので、愛煙家の方はずいぶんと不自由を感じておられる事と思います。そういえば、私が高校生のころは、朝の満員の通勤電車の中でさえ、タバコを吸っている人が居ましたし、それが許されていたのですから、世の中変わったものです。


学生のころ、タバコを吸っている私の友人は、「タバコを吸うメリットは会話が途切れた時に間(ま)を持たせることができることだ」、と言っていました。私は、ふーん、そんなものかな、と思っていたのですが、そのことを、別の友人と話していた時、彼はこう言ったのです。


間が持つと思っているのは、吸っている本人だけで、待たされている方は、何もできずに退屈しているんだ。考えてみろよ。デートに言って、彼が喫茶店でタバコを吸い始めたら、彼女は煙たい煙の中でただ黙ってひたすら耐えていなければならない。そんなことで、間が持つなんて勘違いしているより、洒落たギャグのひとつでも言って、お互い楽しい時間が過ごせるように努力しなければいけないんだ!


その彼は、その後広告会社に就職して、誰もが知っている有名なコマーシャル・コピーをヒットさせたのです。一服の間を取り持つギャグを、考え続けていた努力の甲斐があったのでしょうか。

41.なぜテキストベースのサイトにこだわるのか? (2003/03/17)

実は、別にこだわってそうしているわけではなく、ただ芸がないだけなのですが、なぜ私のサイトがこのようなスタイルになったかを、ご説明したいと思います。要するに言い訳です。


皆さんは、仕事などで何をしたか記録を取る時に、どのようにされておられますか?業務日誌みたいなものを、きちんと残しておくことは、後々有効になることも多いですよね。


私は、入社以来紙のノートを使って、手書き+メールなどのプリントアウトの切り貼りでやっていましたが、ノートが40冊を越えた辺りから、過去の記録を探し出すのが、大変になってきたため、UNIXのnroffという、マークアップランゲージを使い始めました。


ある程度、記録が貯まったところでプリントアウトしておけば、ノートと同じように使うこともできますし、UNIXでgrepという検索コマンドを使えば、キーワードで検索もできます。


UNIXのnroffを使っている人は、自分以外に見たことがないのですが、それ以前からホストベースのマークアップランゲージを使っていたので、結構快適に使っていました。ただ、UNIXを良く知っている仲間からは、viでnroffを使う私は、奇異な存在に見えたようです。


しかし、これもどんどん増えてくるとgrepの検索では、面倒になってきたので、自分でnroff to htmlの変換ツールを作って、WEBブラウザーで検索や閲覧ができるようにしました。これがまたなかなか快適で、検索もgrepより素早くできるようになりました。


そして最近、当サイトを始めてから、仕事の業務日誌もnroffからの変換ではなく、HTMLエディターを使ってHTMLに直接書き出すようになりました。要するに、私のHTMLは業務日誌の習慣が元になっている、つまり書き方が事象の羅列で嗜好性が皆無であるということなのです。



これが、テキストベースのサイトになってしまった言い訳です。人に見せるのならもっと工夫をしろをのお叱りを受けそうなのは分かっているのですが、今のままのスタイルで続けさせていただきたいと思います。