537.愛・地球博探訪記1: 前書き (2005/08/16)

本当に疲れました。


連日36度を超える炎天下の中、朝から晩まで人混みをかき分けかき分け、愛・地球博に行って参りました。今回の名古屋旅行は万博は1日だけで、あとは名古屋の繁華街を歩いたり、水族館や科学館に行く予定でしたが、結局3日間万博に費やすことになりました。


何を隠しましょう、1970年大阪万博に、私は全くはまっていました。いまだに甦る感動、鮮やかに脳裏に浮かぶ光景。「人類の進歩と調和」を謳った大阪万博は、私の心に長い間刻み込まれてきました。


そして35年経った今、小学5年になる息子が、愛・地球博にはまってしまったのです。血は争えません。


おそらく難解に違いない外国パビリオンの映像に顔を輝かせている子どもの顔を見ていると、35年前の自分を見るような気がしました。万博の魂は永遠に不滅なのでしょうか?


確かに、大阪万博以降、つくばの科学万博や大阪鶴見の花博など、行っては見たもののあまり印象的なものはありませんでした。万博としての規模の違いもあるでしょうが、明快なメッセージが伝わってこなかったような気がします。


今や、あらゆる経済活動、いや人間の日々の営みのすべてが、地球環境問題と密接に関わっています。もっと直接的に言えば、人間の存在そのものが、環境破壊の上に成り立っていると言えます。


確かに、この万博の開催自体が、環境破壊であると問題視されたこともありました。


「愛・地球博」は、地球上の総ての「いのち」の持続可能な共生を図るためのアイディアを出し合い、共有するための場を提供しようとしています。万博のテーマに対する各出展者の姿勢は様々で、どれも決定的な解決方法にはなっていないでしょう。


しかし、半年間の開催期間中、1500万人を越える入場者に対して、何らかのメッセージを伝えることは出来たのではないでしょうか?


かつて森重久弥氏は、「あらゆる文学や芸術、芸能は人々へのアラーム(警告)である」と言いました。一番大切なのは、愛・地球博が成功したかどうかではなくて、アラームを受け取った私たちが、これから将来に向かって「何を考え」、「何を実行するか」なのです。


3日間の短い間でしたが、愛・地球博を訪れて見たこと、感じたことを書かせていただきたいと思います。おそらく独断と偏見に満ち溢れるでしょうが、よろしくお願いします。

536.名古屋ホテル争奪戦 (2005/08/09)

開催前は計画通り入場者が集まるか心配されたこともあった愛知万博ですが、暑さと共に入場者もうなぎのぼりで、人気パビリオンには連日、3時間・4時間待ちの大行列ができているようです。


開幕した頃は、陸橋を歩くためにわざわざ名古屋まで行く必要もなかろうと静観を決め込んでいたのですが、子どもにせがまれると無視するわけにも参りません。


何と言っても1970年の大阪万博の当時、中学をサボってまで万博に掛けていた幼い頃の青春が甦るにつれて、これは何としても行ってこの目で見てみなければと思うようになったのです。


しかし、時はお盆の時期。昔から「盆と正月」と言えば、一年中で一番日本全国が込み合うことになっております。さらに万博景気に沸く名古屋のホテル業界に、分け入る隙はありません。この1週間、大量の予約トランザクションをインターネットに投げ続けておりました。


連泊など取れるはずはなく、1泊、1泊と地道に積み重ねながら、ついに8月10日から3泊の名古屋旅行を遂行するに至ったのです。


いささか大げさではありますが、名古屋のホテルは本当に予約がいっぱいで、万博会期中はどこも満室。にも関わらずどのホテルも便乗値上げをしていないのは立派です。


予約が取れたホテルは次の3つ。1日目が東横インの新幹線口。ツインで8,610円とは十分に安いと言えるでしょう。典型的なビジネスホテルながら、オープンして間もないため清潔度には問題がないでしょう。


おにぎりとみそ汁、それにコーヒーの朝食が無料で付いているあたりがビジネス客を狙った趣向ですが、あわただしい万博観光客にもありがたいサービスです。


2日目がホテルプリシード。東急ホテルに寄り添うように建っているため、探すのに困らないでしょう。栄の繁華街にもほど近く、名古屋名物を食べ歩くのにも便利です。


日経トレンディ「1万円の贅沢ホテルランキング」2位になったと言いますから、快適なホテルに違いありません。ダブルで15,000円は、今回のホテルでは最高値です。


そして最後がロイネットホテル。先ほどのランキングでダントツの1位になったと言うことで、今回の旅行での一押しです。1泊11,600円はお買い得に違いありません。


さて、ホテルは取れたし準備万端。(と言うかホテル取っただけですね。) 明日から愛・地球博目指して出発です。(ところで、どこのインターで降りればいいんだっけ?)

535.指組み・腕組み あなたはどっち?(2005/08/03)

最近のマイブーム(死語?)は、「指組み・腕組み あなたはどっち?」です。(何のこっちゃ?) ネットを回っている最中に発見したのですが、もうだいぶ前のテレビ番組の話なので、既にいろいろな個人サイトで紹介されています。


1997年にNHKで放送された番組の中で、当時、神戸の親和女子大学(「しんな」と読みます。藤原紀香の出身校です。)坂野登教授によって紹介されたもので、指組みと腕組みによって、その人が右脳型左脳型かを判断するものです。


手の指を左右交互に組む時、人によって必ず右の親指が一番上に来るか、左の親指が一番上に来るか分かれます。また、腕組みをするときも、右腕と左腕のどちらかが上になります。いずれの場合も、右が上なら左脳が優勢である左脳型、左が上なら右脳が優勢である右脳型とします。


一般的に右脳型直感的であり、左脳型論理的であるといわれています。おそらくパーム界で右脳型を宣言しておられる右脳先生は、指組み・腕組み共に左が上になると思われます。


また、指組みは入力、つまりその人の物事の捉え方を示し、腕組みは出力、その人の表現方法を表すとしています。


例えば、指組みも腕組みも左が上になる人は、直感的に物事を捉え、感覚的に表現すると言うことです。あるいは、指組みは右が上で腕組みが左が上の場合は、論理的に物事を捉え、感覚的に表現すると言うことになります。


全部で4通りの組み合わせができるのですが、これをいろいろな人に試してみると、見事に4つのパターンに分かれるのです。その人の普段の性格を知っていれば、なるほどと思えることもしばしばです。


血液型でも相性があると言われていますが、この場合も、相性があるのでしょうか?


例えば、入力も出力も直感的な人(直ー直)が2人いれば、何でもツーカーで通じ合えるかもしれません。入力が論理的で出力が直感的な人(論ー直)が2人いる場合は、直感的に表現されたことを論理的に受け取らなければなりませんから、何となく相性が悪そうですね。


2人がそれぞれ「論ー直タイプ」と「直ー論タイプ」の場合は、それぞれの入出力の型が一致していますから、相性は良さそうです。


しかし、例えば典型的な右脳型とされる長島茂雄氏が2人いたとしたら、ツーカーのコミュニケーションが成り立つかもしれませんが、そもそも有効な会話が成り立つかどうかが怪しいような気もします。


ところで、通常の計算は左脳で処理されますが、高度な暗算(4桁の掛け算)になってくると右脳の働きが活発になるそうです。そろばん教室の先生が、生徒たちの暗算検定との関連について調査した結果が面白いです。


結論を出すにはまだデータが十分でないようですが、右脳型の方が暗算に関しては強いと言えそうです。


ただこれも、単にそろばん塾に長い間通い続けた子どもに右脳型が多いだけで、左脳型の子は別の教室に集まっていたと言うこともないとは言えません。統計的に意味を持たせることは、そう簡単ではないようです。


この指組み・腕組み診断は手軽にできるため、誰でも躊躇せずに参加してくれるでしょう。ただひとつ困ったことは、世の中には腕組みができない人がいたりするのです。どっちに組んでみても違和感があったり、「今まで一度も腕組みをしたことがない」などと言われたときには、「右脳・左脳バランス型」「測定不能」とするしかありませんね。


ぜひ職場やご家庭でゲーム感覚でお楽しみください。