Googleが、後発ながらポータルサイトとして確固たる地位を築いた理由の一つに、シンプルなインターフェースがあります。他のサイトはどうしても煩雑になりがちですが、Googleだけは多少不安になるほど画面がシンプルです。
以前、サイトをBlog化するときに、GoogleのBloggerを試したことがあるのですが、その時々に応じて必要な情報だけが整然と並んでいる印象がありました。
そのGoogle Groupですが、日本語版でグループのページに行くと、ロゴにはBETAの表示があります。Googleの事ですから、いつまでBETAバージョンが続くか分かりませんが、機能的にはすでにほぼ完璧に近いと思います。少しメーリングリストが流れるまでのタイミングにばらつきがありますが、特に問題になるようなことはなさそうです。
Google Groupを利用するにはGoogle IDを登録しなければなりませんが、自分のメールアドレスがそのまま使えるため、メーリングリストの為に新たなフリーメールアドレスを持つ必要がありません。メーリングリストに配信されるメールを、通常使うメールソフトで受信することが出来るので便利です。
試しにメンバーを登録したり、メーリングリストアドレスにメールを送信すると、メール本文以外に一切何も追加されずに配信されます。
ヘルプで一通り説明を読んでみると、ポップアップやバナー広告がない代わりに、関連するテキスト広告だけが表示されると書かれています。
一般的に無料メーリングリストは、配信されるすべてのメールに広告が入ります。またgooメーリングリストやYahoo USのGroupのように、広告でないにしてもURLを伴う案内が追加されてしまい、携帯メールで参照するには重たいメールになってしまいます。
ところが、Google Groupの場合は、メールには一切添加物が加わりません。メンバーがGroupサイトにログインしてアーカイブを参照したりする時にのみ、Googleでお馴染みのテキストベースのリンク付き広告が、画面の一部に表示されるだけでした。
メーリングリストに新たにアドレスを追加する場合なども、招待メールを送って承認されてからメンバーに加えるか、あるいは承認無しで追加するかを選べますし、その時にメンバーに送信される案内メールもシンプルで分かりやすい説明がされており、Googleらしいと言えるでしょう。
新規メンバーへの案内メールは自動的に送信されるのですが、その中にもメーリングリストの管理者のメッセージを添えることが出来るため、Googleから唐突に送られてきたメールを、スパムメールと間違えることもなさそうです。
他にも、メーリングリストの容量に制限がなく、アーカイブも自動的に保存され、メーリングリストがしばらく使われなくても、自動的にメーリングリストそのものが削除されることがないなど、これまでに試してきたメーリングリストの欠点をすべて取り除き、現状では期待した通りのメーリングリストと言えるでしょう。
今後正式サポートに移行したときに、機能の一部が変更される可能性は残りますが、PalmTrotterおすすめメーリングリストのナンバー1と言っておきましょう。
あらゆるメーリングリストの要求に対して、十分以上の機能を提供していながらそれが無料なのですから、もうこれ以上は言うことはありません。
さて、無料で広告が入らないメーリングリストを探し求めて来た経緯を、4回に渡ってお伝えして参りました。
皆さんも、もしメーリングリストのサービスが必要になることがありましたら、ここで紹介させて頂いたメーリングリストサービスを試されるのも良いでしょうし、もっと良いサービスを探し求めて、ネットを徘徊されるのも楽しいでしょう。
最近では、中途半端に値段が付いたものより無料のものの方が、競争が激しいため優れている場合が少なくありません。
ケチくさいと言わずに、無料サービスの品較べを、大いに楽しもうではありませんか。(とケチが言っても説得力がないかも知れないが、、、)