101.パームのない海外旅行なんて! (2003/05/20)

旅行系パームサイトを目指していると言う割には、パームと旅行がつながる話がないと、思われているかもしれません。実は、私も悩んでいるのです。思ったほど役に立つ場面がないかなと。


確かに、通貨の換算時差の計算お買い物リスト目覚まし時計ホテルの予約表飛行機のスケジュール航空会社や国際電話番号等々。手帳に書いておいたり電卓を使うより、パーム一つあれば事足りるという意味では、なるほど便利であることは確かです。


しかし、なければ旅行が出来ないかと言えば、そうでもないのです。メモに書いておけばたいていの情報は記録できますし、電卓で計算しなければいけないほど複雑な金利計算をするわけでもありません。


ただ、ホテルでチェックインの時、予約していた条件と違っていた場合、やおらパームを取り出し、ボタンを押しながらブツブツ言っていると、フロントの人も端末のキーを叩き直してディスプレーを真剣に見るようになります。この場合、紙切れを見せるよりもパームを見せた方が、威圧感があるように感じました。


GPSや地図の参照、ホテル予約システムや通訳システムなどが、パームで実現できれば海外旅行が便利になるには違いないのですが、しかしまた、旅行のおもしろさが失われるのも確かです。トラブルがあるのがトラベルです!


ところで、旅行中の出来事は、後から思い出そうとしても意外と思い出せない物です。出来れば、滞在中に日記を毎日書いておきたい物です。そこで登場するのは予定表です。


旅行の出発前に、時間ごとのスケジュールを予定表に書いておきます。旅行中は、1日が終わる度に予定を修正してそのまま日記にします。印象に残ったことや食事のメニューなどのコメントを付け加えれば、立派な旅行記ができあがります。


旅行をしている瞬間も大切ですが、後から思い出す事も旅行の楽しみです。貴重な経験を、末永く思い出として留めるために、パームの予定表を使ってみませんか?(少し提案が地味過ぎましたね!)

100.99回を振り返る (2003/05/19)

おかげさまで、今年2月2日からスタートしましたPalmTrotterも、100回目の更新を迎えることが出来ました。この間、当サイトを訪れていただきました皆様に、心から感謝致します。本当に、ありがとうございました。


思えば、最初は話題が10回も続かないのではないかと思っていましたが、何とか100回を迎えることが出来たことをうれしく思います。実は、100回ぐらい更新すれば、それなりの文章量(質より量です!)になるのではないかと想像していました。


そこで何とか100回の更新を、1年ぐらいかけて行うことが出来れば良いなと考えておりました。実際には、107日で100回を達成しましたので、少しペースが速かったかなと思っております。


そのためかまだ始まって3ヶ月半しか経っていませんが、もっと長かったように感じます。特に、特集を組んでしまったときは、考えているのが大変なので、早く終わらせようと思い、なおさら焦って苦しんでしまうこともありました。


特集としては、「ダウンサイジング推進計画」「デジタル一眼レフカメラシステムを考える」のテーマが、厳しかったですね。特に、カメラに関しては、一番思い入れがあり真剣に考えてしまいました。まあ、私が真剣に考えても、何がどうなるわけでもないのですが、これまで銀塩写真を趣味にしてきただけに、中途半端なデジタルカメラにはなって欲しくないと言う気持ちが強く、のめり込んでしまった感があります。


さて、これまでの99回の雑記を、テーマ別に集計してみました。



  1. パーム 36
  2. 雑談 25
  3. カメラ 7
  4. コンピューター 7
  5. 海外生活 6
  6. 時事 6
  7. 携帯電話 5
  8. 旅行 4
  9. 飛行機 3

パームの話が、もう少し多いかと思っていたのですが、3分の1ぐらいですね。気になるのは、旅行ネタが4つしかなかったことです。覚えておられる方は少ないでしょうが、当サイトは旅行系パームサイトを目指しています。最近の情勢であまり海外旅行の話も良くないかなと思って少し控えて来たつもりでしたが、これでは、旅行系とは言えませんね。もう少しがんばってみたいと思います。


それでは、これからもPalmの世界の漫遊旅行者として、いろいろな世界を覗いて行きたいと思います。皆さんもご一緒にどうぞ!

99.なんでも情報端末4: 空調と照明 (2003/05/18)

さて、なんでも情報端末の最終回は、空調照明です。何となく空調とか照明と言うと、家電の中でも地味な感じがするかもしれませんが、実はこの2つには、他の家電製品にはない特徴があるのです。


まず、家の中の環境を形成する為に使われること。次に、複数台の機器を使うことが多いことです。あるいは、家を建てるときに設計段階から考慮しておくと言うことで、他の家電製品と異なっています。


家の環境の中で明るさは、家の方角や窓の位置、部屋の大きさや使用目的は言うに及ばず、光の演出や全体の雰囲気の調和を考えなければなりません。必然的に、数多くの照明器具をトータルコーディネイトすることになります。


空調も、照明と同様に、複数の部屋がある場合、それぞれの部屋にふさわしい機器を選択しなければなりませんし、全体としてのまとまりも必要になります。全館空調なども実施例が増えてきているようですが、その場合でも各部屋の負荷に応じてきめの細かい制御をしていかなければなりません。


空調と照明は、最近ではリモコンを使って操作することが多くなりましたが、だいたいリモコンを使う機器は、ネットワークにつながることによって、より便利になる事が多いように思います。頻繁に外からコントロールしてやらなければならないから、リモコンが便利になるわけですから、ネットワークで管理される効果が高いと言えましょう。


また、省エネを常に考慮しなければならない機器でもあります。照明や空調を、無駄のないように赤外線センサーや光センサー、温度センサーなどを使って、ネットワークにより自動的に管理することは、それほど難しくはないでしょう。


そもそも未来のSF映画で、部屋の照明やエアコンを、登場人物ががちゃがちゃ操作しているのを見たことがありません。


最近のインバーター式の蛍光灯は、発生する高周波ノイズのレベルを低減し、将来のAC電源を使った通信技術に適応できるように準備を進めています。家電製品で、ACのコンセントから制御信号を受けて、動作するものも近いうちに出てくるでしょう。


海外では、ホームアローンの映画のように、家の照明を、不在の時でも自動的に着けたり消したり出来るそうですが、家庭内のネットワークにつなぐことで、自由にオン・オフが出来るようになるでしょう。照明と空調は、今後まだまだ進歩する余地を残しています。そして、その余地を埋めるのが、ホームネットワークによる集中管理です。


あと数年もすれば、ネットワーク対応の家電製品が、主流になっているかもしれません。今はまだその必要性をあまり感じないかもしれませんが、近い将来、ホームネットワークはなくてはならない物になっていることでしょう。

98.なんでも情報端末3: ホームセキュリティー (2003/05/16)

長島茂雄さんで、CMとしてもニュースとしても有名になりましたが、ホームセキュリティーを導入されている家庭は、結構多いようです。これには、初期投資として、最低でも数十万円の設備の工事をしなければならず、その後も毎月の契約料を支払わなければなりません。


いつも家の中に、それなりの財産を保管していて、空き巣に入られた場合の被害額が多大になるのなら、その費用に見合うだけの価値があるのでしょうが、私宅のようにそうでない場合は、費用の高さに二の足を踏んでしまいます。かといって、空き巣に入られるのはまっぴらごめんですから、何かお金のかからない対策があれば講じたいと思っておられる方は、多いのではないでしょうか?


そこで、巷ではセキュリティ会社のシールのイミテーションを貼ってみたり、偽の監視カメラ偽の警告灯を玄関先につけてみたりするそうです。しかし、無線LANとパソコンを使えば、それほどお金を掛けずに、留守宅の監視や警報を鳴らす事が出来るようになってきました。


数社から、これまでのセキュリティー会社のサービスを、より簡便にしたシステムを販売しているようです。監視カメラに変化のあるフレームが写る、すなわち玄関の扉が開いて誰かが侵入するなどの変化があった場合に、カメラから無線LANを経由してパソコンの監視プログラムを呼び出し、外出中の主にメールを送ったり、インターネット上にカメラの画像をアップロードしたりします。更に、契約している警備員に通報するものもあります。その場で大音量のサイレンを鳴らすのも良いでしょう。


もっとも、メールが届いてインターネットを見たら、自分の家の中を空き巣がうろうろしているのが映っているのも、ドキドキしてしまいますね。リアルタイムに、自分の家にいる空き巣と、声で交渉する事が出来るようになるかもしれません。それはそれで怖いことですね。


最近はATMが、警備員が駆けつける前にシャベルカーで根こそぎ持って行かれる時代ですから、警備員が駆けつけてくるまで、待っている空き巣はいないでしょう。ですから、家庭におけるセキュリティーは、空き巣に対する威嚇と現場の証拠を保存する事が、中心になると思います。


もちろんピッキングを防止する鍵の設置や、戸締まりを確実にするなどの防犯対策は必要ですが、それでも入られた場合は、出来るだけ時間を与えないようにする必要があります。これまでも、警備員が来るまでの15分と言うのが、空き巣がその場にいる時間のようですから、その15分を如何に有効に使えないようにするかが重要です。


また、空き巣はインターフォンを使って留守かどうかを判断するそうですから、インターフォンをネットワークにぶら下げておけば、あたかも誰かが家にいるように返事をすることが出来るかもしれませんし、カメラ付きのインターフォンならば、誰が来たのか携帯電話の画面で確認することも出来るでしょう。


監視カメラ、無線LAN、パソコンによる監視、メール自動送信、警報音、ネットワークインターフォンなどは、それほどお金を掛けなくても実現できそうです。無線LANを使うと、コンセントさえあれば24時間監視が出来ますし、必要に応じて後から追加していくことも可能です。


ホームネットワークの利用として、ホームセキュリティーは大きな可能性を持っていると思います。

97.なんでも情報端末2: 白物家電系 (2003/05/15)

やはり、家電製品と言えば白物家電ですね。ネットワークにぶら下げる試みは、これまでも未来住宅の実験などでされていますが、なるほどと言ったうまい利用の仕方が提案されていないように思います。


例えば冷蔵庫の場合、無線ICタグ等で冷蔵庫の在庫管理が自動的に行え、また賞味期限が切れる事を表示してくれるまでは出来たとしても、自動的に食品を買い出しに行ってくれる訳ではありません。


食品買い出しサービスと称して、冷蔵庫の在庫情報で自動的に足りないものを、毎晩決まった時間に配達すると言うのがあれば、便利と思う人もいるでしょうが、自分でコンビニで買ってきた方が楽だと言う人も多いでしょう。コンビニは街角の冷蔵庫です。まあ、富山の薬売りの様な、たまにしか使わない物なら良いですが、毎日消費する食品の場合は、逆に煩雑になりそうです。


冷蔵庫には余りインテリジェンスが必要ではないと言うことでしょうか。省エネに配慮して安定して運転していることで十分かもしれません。ネットワークにつなぐ前に、水道栓につないで、自動的に製氷機に給水する方が先かもしれません。現に、USに冷蔵庫はそうなっていますし、住宅も必ず冷蔵庫置き場には冷蔵庫用の水道栓があります。


洗濯機はどうでしょうか?全自動洗濯機乾燥機の普及によって、後は畳んでタンスにしまうだけになってきました。これも、ネットワークはあまり必要ではないでしょう。USでは、洗濯機には必ず給湯栓、乾燥機には水蒸気の排気口がつながるようになっていますので、その辺りが次の課題でしょうか。


さて、大化けしそうなのが掃除機です。ロボット化して、自動的に各部屋を回って掃除をしてくれる日はそう遠くはないようですが、ネットワークにつながる必要はあまりないようです。


調理関係では、炊飯器や電子レンジ・オーブンがあります。電子レンジなどに、インターネットでレシピをダウンロードするのは、以前からあるようですが、難しいレシピに従うような凝った料理を作ろうとする人は、自分でレシピに従って作るでしょうし、自分で作れないような人は、そもそもそのような料理を、電子レンジの力を借りてまでして作ろうとしませんから、結局あまり普及はしないようです。


古いアニメの宇宙家族の中で登場する、自動調理器のような物が出来て、タンパク質やでんぷんの粉末を入れておけば、どのような料理もボタン一つで出てくる様になれば、ネットワークからダウンロードして、レシピやソフトウェアのアップデートをする必要がありますが、まだだいぶ先のことになりそうです。


結局、白物家電はネットワークとは縁がないと言うことでしょうか。次回は、ホームセキュリティーをテーマにしてみましょう。