106.地震お見舞い申し上げます (2003/05/26)

今日、東北地方の広い範囲で地震があったそうです。お見舞い申し上げます。今回の東北地方の被害状況は、まだ把握されていないようですが、大きな被害にならないことを、そして一日も早く復旧されることを、心から願っております。


神戸地区では、震災後8年を経て喉元過ぎれば何とやらで、地震保険の契約率が低下してきているそうです。しかしながら、21世紀半ばまでに南海地震が予想されており、さらなる防災体制の整備が必要とされています。


阪神大震災は、直下型で震源が地下20キロメートルと浅かった為、揺れの周期が短かったのですが、南海地震は長い周期の地震が長時間続くと予想されています。


すなわち、高層ビルにより大きな被害をもたらすと言われています。そう言えば、グアムの地震では、平屋の民家よりにはあまり大きな被害がなく、高層ホテルの壁面や内部に大きな亀裂が走ってしまいましたから、耐震構造と言っても安心は出来ません。


また、南海地震における被害の多くは、数十メートルの高さになるとされる津波によると予想されています。阪神間では、南海地震の津波に備えて、地震発生後30分以内にすべての水門を閉じる訓練をしていましたが、不法駐車などによって、うまく機能しなかった例があったようです。


地震は、いつやってくるか分かりません。日頃から、物心両面の備えを欠かさないように、準備をしておきたいものです。

105.野生動物は触るべからず (2003/05/26)

SARSウィルスが、いろいろな動物から検出されていると言うニュースが伝えられています。特に食用として売られている野生動物から、多く検出されているようです。


中国では、4つ足ではパンダ以外、2つ足では人以外、空飛ぶ物は飛行機以外すべて食に供すと言われてきましたから、中国の市場で食用として売られている動物は多種多様で、動物園と間違えるほどだそうです。


中国の桂林に行った時、夕食を食べた食堂の料理がおいしかったものですから、調理場を見せてもらった事があります。「この鍋で、今煮ているのはこれだよ」と言って、鉢から出してきたのは生きた山椒魚でした。ナマズみたいで足がありましたから!


ウィルスが検出されたのは野生動物だけで、一般に家畜のみを食べている私たちの場合は、特に対策を講じる必要はないでしょうが、野生動物を食べる習慣のある地方では注意が必要です。


フランスでは、秋になるとジビエの季節と称して、野禽類を供するレストランがあるようです。フォンテンブローの森鹿ウサギを追いかけて狩猟をすると言うのは、古来王侯貴族の楽しみであったようで、星付きのレストランでは秋の定番メニューになっているようです。


USでは、公園に行けばリスが寄ってくる事は珍しくありません。大都会でも、例えばニューヨーク市のセントラルパークや、ボストンのボストン・コモンでは、よほど寒い季節以外はすぐに寄ってくるはずです。しかし、あまり近づいては行けません。間違って噛み付かれたりすれば、訳の分からない高熱の出る病気になると言われています。


また、少し郊外に行けば、自分の家の庭に野性の鹿やムースが出没する事もありますが、動物の体が触れた木に後から触るだけでも大変重い病気になると言われています。


野生の動物に接触する時は、それなりの知識と覚悟がいるようです。