626.京阪神トイレランキング5: まとめ (2007/03/04)

最近、レンタルサーバーの移転作業に勤しんでおりまして、更新が途絶えておりました。(途絶えるのはいつもの事ではありますが。) やっとサーバーの方も落ち着きましたので、トイレランキングのまとめをしてみたいと思います。(まだ続けるのか?)


まとめと言っても特に結論があるわけでもありませんが、やはりトイレにまつわる話ですから、最後のキレが重要かと思うわけです。


よく会社や学校のトイレを見れば、そこの程度が見えるものだと言われます。確かに勢いのあるショッピングセンターのトイレは設備が良くメインテナンスもしっかりしていることが多いですし、その逆に場末の商店街のトイレが立派であることは稀でしょう。


大阪の伊丹空港が国内専用ターミナルになった時に、一斉にターミナルビルの改装が行われました。それまではやや雑然としていましたがきれいな店が並ぶようになり、表向きは他の新設空港と遜色がなくなりました。


しかし、トイレにはほとんど手が入らず、設備的には30年前と変わらないままでした。ターミナルビルの近代化に於いて底上げが十分でなかった一例でしょう。


関西空港も開港から13年が経とうとしていますから、すでに最新の設備というわけではなくなりました。以前はピカピカに見えたトイレも、今や国際空港としては最低レベルに近いかも知れません。☆の数で言えば3つと4つの間ぐらいでしょうか。


最近トランジットで訪れた、ソウルのインチョン空港は最新の設備を誇りますが、トイレはそれ程誉められたものではありません。勿論4つ☆並の近代的な設備は持っているのですが、石鹸が切れていたり掃除が行き届いていなかったりと、メインテナンスが十分ではないように思います。


また、クアラルンプールのKLIAも、日本人の建築士が設計したターミナルビルは立派なのですが、その割にはトイレは☆3つと4つの間ぐらいの評価でしょうか。ビルが立派できれいになればなるほど、トイレの評価を上げるのは難しくなるのかも知れません。


私が知るかなり狭い範囲での5つ☆空港トイレは、デトロイト空港です。自動洗浄、自動コック、自動ソープディスペンサーに加えて、自動ペーパータオルサーバー(と呼ぶのかどうかは知りませんが)まで装備しています。現時点での究極の設備と言えましょう。ただ、センサーの感度が高すぎて、人が立ち去った後にペーパータオルが何度も垂れ下がってくるのは、改善の余地があるところです。


トイレにペーパータオルがあるのは、高級ホテルの証でもあります。日本のホテルでも、自動ペーパータオルサーバーが近い内に登場してくるでしょう。


トイレは文化のバロメーター。快適な生活に心地よいトイレは欠かせません。トイレは、「美しい国、日本。」を創りあげていく鍵を握っていると言えるのではないでしょうか?(トイレの鍵が一番重要だということだな!(意味不明))

625.京阪神トイレランキング4: 尼崎-明石編 (2007/02/22)

今日も新快速に乗ってトイレ巡りをすることにしましょう。(よほど新快速が好きらしい。)




☆☆☆☆☆ ホップイン


再開発される前のJR尼崎駅はとても殺風景なところでした。工場地帯の真ん中にあり、駅も利用客の少ないひなびた駅舎しかありませんでした。


しかし近年、工場が移転したり研究所に建て変わったりすると共に、駅前が再開発され高層住宅やトイザラス、家電量販店などが立ち並ぶようになってきました。


ホップインは、神戸市北区に移転した旧キリンビール尼崎工場の跡地にある、キリンビール直営のシティーホテルです。駅のまん前にあり大阪駅まで電車で5分ほどで行けますから、梅田近辺が目的で宿泊する場合でも利便性が高いと思われます。


2階にあるレストランでは、工場直送の生ビールをタップから注いでくれます。駅からは屋根のある連絡橋でつながっており、雨でもぬれずにトイレまで行くことができます。(トイレにしか行かんのかいな?)

































入り口の扉
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー 泡の出るボトル式
自動コック ○(お湯が出る)
ハンドドライヤー ペーパータオル
メインテナンス

お湯が出てペーパータオルもありますから、十分ホテルクオリティーと言えるでしょう。


大規模ではないホテルでは、トイレに行くときにフロントの前を通らなければならないのは気が引けるものですが、その点気兼ねなく行くことができるレイアウトは好印象です。ただし、トイレの規模は大きくはありません。


駅前に小ぎれいなホテルがあると大変便利なものです。尼崎駅は東西線や宝塚線への乗換駅で、新快速の停車駅でもあるため、今や多くの乗降客が利用する忙しい駅になりました。


新快速に乗っていて我慢できなくなったときには、是非ホップインに「ホップイ~ン♪」(なんのこっちゃ?)




☆☆☆☆ ミドリ電化JR尼崎駅前店


ミドリ電化も今やエディオンにグループ化されてしまいましたが、尼崎はこの会社の発祥の地らしく、JR尼崎駅直結したこの店舗にはミドリ電化としての本社機能があります。


駅に直結した入り口から入るとトイレは各階の一番奥にあり、スペースは広くはありませんが、設備的には新しく快適といえます。


ただ、入り口に西部劇に出てくるバーの扉のようなものが付いていて邪魔です。目隠しのためなのでしょうが、中途半端な感じです。

































入り口の扉
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック
ハンドドライヤー
メインテナンス

何と言っても温水洗浄便器まで販売する家電量販店ですから、設備的には完璧です。ホップインよりも駅から近いので営業時間内ならこちらをお勧めします。




☆☆☆ そごう三宮店


そごうは、震災後いち早く開店にこぎつけた事もあってか、トイレのレイアウトやスペースが近代的でなく、階と階の間の踊り場に配置されたトイレがまだたくさんあります。また、震災によって売り場面積がかなり縮小されてしまいましたので、震災前と比べると売り場に活気が感じられなくなりました。

































入り口の扉
広さ・レイアウト ×
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック
ハンドドライヤー
メインテナンス

個々の設備は入れ替わっているのですが、全体として見たときは古臭く見えてしまいます。百貨店の水準から見た場合は、2つ☆に近いかもしれません。


近年、三宮駅周辺のビルは建て替えが進んできましたから、そごうも全面改築の時期が近いのではないでしょうか?




☆☆☆☆ 大丸神戸店


そごうと違って、大丸は震災後長い期間を掛けて全面改築を行いました。そのため設備的には現代的で、なおかつ以前の外観を模したため重厚感も漂っています。


百貨店の常として高級品の売り場に近いトイレにはお金を掛けますから、高級ブティックがある2階辺りのトイレがお勧めです。

































入り口の扉
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック
ハンドドライヤー
メインテナンス

おもちゃ・子ども服売り場の階には子ども用のトイレがあり、明るい雰囲気の中、大きさの異なる便器が設置されています。手洗いもカラフルです。


また、地下2階に書籍売り場がありその近くにトイレがあるのですが、かなり狭いです。売り場によってトイレの雰囲気が大きく変わるようです。




☆☆☆☆ ハウジングデザインセンター(HDC)神戸


JR神戸駅前にあるハウジングデザインセンター神戸は、住宅に関する企業のショールームをを一堂に集めたビルです。住宅建築のための設備やパーツ、内装品など幅広い製品に関する情報を手に入れることができます。


一戸建てを建築する場合、たとえ住宅メーカーに依頼する場合でも、かなりの部分の設備を自分で選択する必要がありますから、いろいろなメーカーが一ヶ所に集まっているのは助かります。


またIDC大塚家具が入ったフロアもあり、大阪南港の店舗ほどの規模ではありませんが、かなりの品揃えがあります。


このビルの地下一階には、TOTOINAXのショールームがあり、そのためかこの階のトイレの設備は完璧です。

































入り口の扉
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー ○(自動)
自動コック
ハンドドライヤー
メインテナンス

広さが狭いので☆は4つどまりですが、ソープの自動ディスペンサーがあるのは良いところです。決して贅沢なつくりではありませんが、トイレメーカーの心意気を感じるトイレです。


TOTOとINAXが隣り合わせにあるように、複数のシステムキッチンメーカーが同じ階にあったりしますので、設備の比較検討をする場合は是非訪れたいところです。




☆☆☆☆ アスピア明石


トイザラスも入っている駅前のショッピングビルです。最近できたショッピングモールとしてのレベルを十分満たしています。

































入り口の扉
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック
ハンドドライヤー
メインテナンス

明石といえば「魚の棚」という商店街が観光スポットとして有名ですが、その近くにはあまりトイレがないので、アスピアのトイレは貴重と言えるでしょう。


明石駅はJRと山陽電鉄が隣同士になっており、駅の一階にはステーションプラザというショッピング街がありますが、こちらのトイレは3つ☆といったところでしょうか。


あと、兵庫県で唯一の県立図書館が明石公園にありますが、ここのトイレは1つ☆か2つ☆ですね。お金はトイレにかけるより、本にかけるということでしょうか。(そんなに立派な本が書架にありましたかな?)




まとめ


JRの西宮駅や芦屋駅にも再開発による商業ビルがありますが、快適なトイレに出くわすことはそれほど多くはありません。これらの第3セクターが開発したビルでは、トイレの設備は必要最小限に抑えられる傾向があると思います。


トイレの良し悪しは、商業施設の集客力を大きく左右します。第3セクターの経営が行き詰まる原因のひとつに、快適さに欠けるトイレがあるのではないでしょうか?(経営とトイレは詰まらない方が良いということだな。)

624.京阪神トイレランキング3: 新大阪-京都編 (2007/02/21)

さて今日は、大阪駅から京都駅に向かって参りましょう。




☆ JR新大阪駅


ホテルやショッピングモールでは、利用する人へのサービスの一環として清潔なトイレを提供しようと努力します。ところが、これがサービス競争を伴わない、必然性を持って利用する施設になればなるほど、サービス精神が薄れて参ります。そういう意味において例えば駅のトイレが、一番その国の衛生レベルを表しているのかも知れません。


JR新大阪駅が☆ひとつというのは、ひとつ分だけ褒めているのではなくて、それ以下はないと言う意味です。


新大阪という駅は、朝のラッシュ時はなかなかの混雑振りで、コンコースの端にあるトイレも大変混み合います。トイレのレベルも、入り口にトイレットペーパーの自動販売機があるところから判断できましょう。


おそらく新幹線が開通して以来、本格的に改装したことがないのでしょう。水洗便所が初めて日本で紹介された時そのままに、現役で活躍しています。


本当に必要に迫られる時以外は決して訪れないようにしたいものです。
























入り口の扉 ○(開けっぴろげ)
広さ・レイアウト △(朝は需要に追いつかない)
自動洗浄 未来の話のよう
ソープ・ディスペンサー どころかトイレットペーパーなし
自動コック 昭和の懐かしい手動コック
ハンドドライヤー 手首(?)
メインテナンス ×(ある意味よく保っていて博物館的)

公衆便所と呼ばれていた頃は、どこも似たようなものでしたね。しかも駅のトイレは回転が速いですから、どうやってもメインテナンスが間に合わないのは否めません。


ただ、朝のラッシュ時に急にもよおすことはよくありますし、駅前のショッピング街がまだ開いていない時間帯では、駅のトイレは重要なインフラです。


一部の駅に有料トイレができているところもありますが、駅におけるトイレ事情にはまだまだ改善の余地がありそうです。


正確な時間で運行(Unko)される列車は、日本が世界に誇れるもののひとつですから、私たちも駅で安心して(Unko)できるようになれば良いですね。(臭すぎる!)




☆☆ JR新快速


駅のトイレのついでに、電車の中のトイレについても触れておこうと思います。


アーバンネットワークと呼ばれる京阪神地区を130kmで突っ走る新快速は、長い距離を連続して走るため、総所要時間は3時間にも及びます。そのため、車内のトイレは欠かすことができません。


223系と呼ばれる車両になってトイレが車椅子対応になり、列車のトイレとしては最大と広さになりました。さて、その快適性は如何なものでしょうか?
























入り口の扉 ○(押しボタンによる自動ドア)
広さ・レイアウト ○(個室としては十分広い)
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー ×(トイレットペーパーはあり)
自動コック
ハンドドライヤー ×
メインテナンス △(揺れるため汚れやすい)

個人的には在来線の車内トイレで、2つの☆を取ったことに拍手を送りたいと思います。しかし、それでも大きく揺れる車内で用をたすのはやはり骨が折れますから、できれば緊急時だけの利用にとどめたいところです。




☆☆☆☆ マイカル茨木


マイカル茨木は、京阪神地区ではかなり大規模なショッピングセンターです。JRの茨木駅のすぐ横にあるように見えますが、実際歩くと10分近くかかります。


近年新規オープンした施設としては平均的で、設備的には十分といえるでしょう。
























入り口の扉
広さ・レイアウト ○(広さ・数共に十分)
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー △(最近空のこともあり)
自動コック
ハンドドライヤー
メインテナンス

マイカルもトイレのメインテナンスにはかなり気を使っているようですが、最近ソープが切れていることが多くなってきました。オープンした頃はそのようなことがなかったのですが、店舗の運営が軌道に乗ってくると細かいところに目が届かなくなるのかも知れません。


大阪と京都の間ではJR高槻駅前にも新しい店舗ができていますが、既存店との棲み分けを意識したのか、規模が中途半端な感じがします。マイカル茨木は、京阪間のオアシスと言えるでしょう。




☆☆☆☆☆ グランヴィア京都


建設時には建物の高さ制限を緩和することや景観を損ねるなどの議論が沸き起こりましたが、完成して10年も経つと慣れてきたせいでしょうか、それほど違和感がなくなってきました。


以前の観光デパートしかなかった駅舎に比べるとその威容は桁違いで、こんなに狭い場所でもこれほど立派な建物が建つものかと感心したものです。イタリア人の設計者による建物には駅としての機能だけでなく、デパートやホテル、劇場までもが一体化しています。


そのホテルであるグランヴィア京都はJRが運営するホテルの中でも最上位に属し、国際観光都市の京都の表玄関にふさわしい風格を備えています。


さてそのそのトイレですが、ロビー階には2箇所あります。フロントの裏側にあるトイレは、建物の外観と同じく黒の御影石が床と壁に敷き詰められ、高級ホテルに相応しい雰囲気です。設備的にも申し分なく、駅の雑踏から少し離れているためか混み合うこともありません。


ただ、あまりにも内装が黒一色で統一されているため、かなり暗い印象があります。また、成果物の色が分かりにくいため、自分の健康状態が分からないのが唯一の欠点でしょうか。(どうでもよい話)
























入り口の扉
広さ・レイアウト ○(場所が少し分かりにくい)
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック ○(お湯が出る)
ハンドドライヤー ペーパータオルあり
メインテナンス

ここのバイキングレストランはなかなかの人気店で、ホテルらしい凝った料理をお手ごろな料金で頂くことができます。また、ホテル上層階の建築的な造形美は、おなじビルの同居する京都伊勢丹の奇抜なデザインと共に一見の価値があるでしょう。




まとめ


茨木・高槻は北摂を代表するベッドタウンですが、新しいショッピング街のすぐ横には、昭和の雰囲気を色濃く残す飲み屋街があったりします。京都は古都を保存するための規制が多いためか、京都駅前も駅ビルの完成以降、目だった開発はされていません。


もう20年以上前のことですが、六本木の喫茶店に入った時、そこのトイレが古いのに磨きこまれるほどメインテナンスが行き届いているのを見て、感心したことがありました。


新しく設備の整ったきれいなトイレも良いですが、磨きこまれたトイレが本当は一番居心地がよいのかも知れません。

623.京阪神トイレランキング2: 梅田編 (2007/02/14)

本特集の評価には、一切の客観性はありません。また、非常に限られたサンプリングであり、しかも男性トイレのみの経験に個人的趣味による評価であることを、あらかじめお断りいたします。


では、ほとんど役に立たない「京阪神トイレランキング」の始まりです。まずは大阪・梅田からスタートしましょう。




☆☆☆☆ ヨドバシ梅田


ヨドバシカメラは、Palm聖地(だった)ですから、用もないのによく立ち寄ります。ここは頻繁に模様替え(売り場の配置換え)を行うため、1ヶ月ほど経つとがガラッと売り場の位置が変わっていることが多いですが、開店以来トイレだけは同じところでがんばっています。(当然だ!)

































入り口の扉 ○(なし)
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック ○(反応遅い)
ハンドドライヤー
メインテナンス

店舗の規模、混雑度からすれば少しトイレの数が足りないように思いますが、設備的には充分です。赤ちゃんのおむつ交換テーブルや、ホィールチェアー用個室もあります。


ここのハンドソープは、ピンク色で泡状になって出てきます。泡になるほうが使用量が少なくなるからか、液切れは少ないようです。


広さ、レイアウト、設備の高級感など高い水準であり、快適なトイレということができるでしょう。




☆☆ ヒルトンホテル大阪


ヒルトンホテル大阪といえば、バブルが始まりかけていた1986年ごろに完成し、梅田界隈の新しいビル建設の先駆けになったのですが、近年さすがに設備的には古さが目立ってきました。

































入り口の扉 ○(なし)
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー ×(空)
自動コック ×
ハンドドライヤー ×
メインテナンス

レストランのある2階と宴会場のある3階のトイレのいずれも同じような状態で、手動コックはさすがに少なくなってきましたから、それだけで一流ホテルに対する期待を裏切ってしまいます。さらに、石鹸のディスペンサーがどちらも空であったために、期待との差が大きくなってしまいました。


最近はヒルトン・プラザという、ショッピングとビジネスを兼ねたビルに力を入れているようですので、ホテル本館の改装に手が回らないのかもしれません。是非、改装の機会に巻き返してもらいたいものです。




☆☆☆ 第一ホテル


大阪丸ビルと呼ばれていますが、ここも部分的に改装を繰り返してきましたが、全体的には古さが目立ってきました。3階にフジ・フォトサロンがあり、昔は梅田に行けばよく立ち寄ったものです。


ロビー階にはコーヒーショップやレストランがあり、空港バスの乗り場にも近いので便利なのですが、それだけ雑然とした感じがします。

































入り口の扉 ○(なし)
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック
ハンドドライヤー ×
メインテナンス

さてトイレですが、決してほめられるほど立派ではないのですが、隣のヒルトンから来ると必要最小限の設備が整っており、ついでに行くところとしては十分かなという感じです。


また地下でディアモールや第一生命ビルと接続しているので、以前より街との一体感が出てきました。70年代の雰囲気を残しているところも、貴重になってきました。




☆☆☆☆☆ 新阪急ホテル


阪急系列の高級ホテルとしては、評価の高い阪急ホテルインターナショナルが茶屋町にあります。この新阪急ホテルというのは、シティーホテルとビジネスホテルの中間に位置するでしょうか。梅田界隈では老舗ホテルのひとつです。


JRや阪急のターミナル駅に近いことや、空港バスがすぐ横から発着するため、海外からの観光客の利用も多いようです。


関西空港と梅田の間の空港バスは、一部の便で周辺ホテルの玄関を巡回して行きますが、新阪急ホテル横のバス停はすべての空港バスが発着します。


私も空港バスに乗るときに待ち時間あれば、そぐ横がホテルでトイレも入り口に近いですからよく利用することがあります。

































入り口の扉 ○(なし)
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック ○(お湯が出る)
ハンドドライヤー ○(ペーパータオルあり)
メインテナンス

何せホテルが便利なところにありますから、待ち合わせの人が多く出入りします。そのためトイレ利用者が多い割にはトイレ自体は広くはありません。


ですからここが5つ星ということに、評価が甘いのではないかという意見があるかもしれません。しかし、設備的な充実度として手洗いのお湯が出る点とペーパータオルがあることを考慮して、高級ホテルのレベルに達していると判断しました。


ほど良い温かさのお湯が出るということと、ペーパータオルがあるということが、5つ星になるための条件といえるでしょう。


阪急とJR間で乗り換えるときの通り道にありますから、朝の通勤時間帯や夜遅くでも開いているホテルのトイレはありがたいものです。


梅田近辺での最高級ホテルといえば、西梅田にあるリッツ・カールトンが挙げられます。一度オープンした頃に立ち寄ったことがありますが、通りすがりに入るという雰囲気ではありません。さぞかし立派なトイレだと予想できますが、利用するには服装にも☆がいくつか必要になりそうです。




☆☆☆ 阪急・阪神・大丸百貨店


梅田には3つの百貨店がありますが、大丸以外はかなり老朽化しており、梅田界隈では一番古いビルになってしまいました。


2007年2月現在、阪急百貨店は改築工事中で、阪神百貨店の屋上から見るとかなりの部分が更地になっています。しかしながら、売り場を移動させながら残った部分で営業を継続しています。


阪急百貨店は、確か昭和4年ごろにオープンした建物を使っていましたから、昔のデパートの雰囲気を残した立派な建物でした。デパートのトイレといえば、階と階の間の踊り場に配置されているのが相場でしたが、部分的な改装を繰り返した結果、阪急・阪神ともトイレの位置がばらばらで、狭いところが多くなってしまいました。


阪神百貨店も同様で、必要最小限の設備にとどまっており、今後大規模な改築あがない限りトイレの評価は変わらないでしょう。


大丸は1980年前半にできたビルにあるため、比較的設備は新しいのですが、そろそろ大規模な改装が必要になってくる時期です。、確か4階あたりに自動ソープ・ディスペンサーの付いたトイレがあったのですが、それ以外のトイレはなかったと記憶しています。


なお、大丸と同じビルにあるグランヴィアホテルですが、以前はステーションホテルと名乗っていたからかトイレの設備は2つ星レベルでした。2年ほど前に改装されてからは入っておりませんので、現在の状況はわかりません。


3つの百貨店をまとめて評価するとこんな感じでしょうか。(かなりいい加減)

































入り口の扉 ○(なし)
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック
ハンドドライヤー ○~×
メインテナンス ○~△

今後大阪三越の再進出にかけて、大々的な百貨店競争が梅田でも始まります。既存3店舗のトイレが一新される時期も近いことでしょう。




☆☆☆ HEP(FIVE&NAVIO)


比較的新しくオープンしたFIVEと、それに隣接するNAVIOを総称してHankyu Entertainment
Parkと呼ぶそうです。まったく建て替えたFIVE(旧阪急ファイブ)に対して、一部の改装にとどまったNAVIO(旧ナビオ阪急)ですが、トイレの設備的にはそれほど差がありません。

































入り口の扉 ○(なし)
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック
ハンドドライヤー
メインテナンス ×

ここはメインテナンスが悪いというより、客層が若者中心であることに問題があります。彼らはトイレで必ず髪を整える関係上、洗面台に抜け毛が目立ちます。観覧車がビルの屋上にそびえ立つところですから、おしゃれなカップルが多いのでしょう。(おっさんの来る所ではない。)


ここのようなテナント収容型のビルでは、トイレの設備に必要以上にお金を掛けることはあまりしないようです。パルコなどでも同じような傾向でしょうか。




☆☆☆☆ ディアモール(DIAMOR)


以前は地下街のトイレというのは近寄りがたいもので、ほぼ例外なく悲惨な光景を目にしたものです。しかし、最近は単なる地下通路に商店を並べた地下街ではなく、統一されたブランド店で集客を狙ったところが増えてきました。


このディアモールは地下鉄四つ橋線やJR東西線に近いため、立地的には如何にも昔の地下街のトイレという感じなのですが、入ってみると結構設備的にもメインテナンス的にも新しいタイプのトイレだと分かります。

































入り口の扉 ○(なし)
広さ・レイアウト
自動洗浄
ソープ・ディスペンサー
自動コック
ハンドドライヤー
メインテナンス

とにかく場所柄人通りが多いですからメインテナンスによって評価が変わってくるでしょう。このあたりは駅前ビル群があるところで、駅前第4ビルなどもオフィスビルとして建てられただけあって、機能的には十分なトイレがあります。北新地駅近辺でお探しのときは、ディアモールと合わせてお勧めです。




梅田界隈のまとめ


現在JR大阪駅の大改造の真っ最中です。完成すると増床予定の大丸から駅をまたぐ形で、大きな橋上駅ができるそうです。また、近いうちに旧JR貨物ヤードにおける建設も始まるでしょう。


これまでは、東梅田から茶屋町に掛けての阪急エリアと西梅田を中心とする阪神エリアが別々に開発されてきましたが、阪急・阪神の統合によって開発の方向性が明確になってくることが期待できます。


街が新しくなると同時に、トイレも充実したものになって行けば、トイレ散歩もまた楽しいいものになるでしょう。(トイレ散歩って何だ?)

622.京阪神トイレランキング1: 良いトイレとは (2007/02/05)

本特集はトイレに関する情報を扱います関係上、食事時などに於きましては不適切な表現が含まれる可能性が非常に高いことを、予めお断りいたします。


その昔、30年ぐらい前でしょうか、海外旅行で欧米諸国に行くと、何処でも安心して用を足せると言うことに感心していたものです。列車の駅や列車内であろうが、ガソリンスタンドであろうが、それ程不快感なく用を足せると言うことに欧米諸国の底力を感じました。


日本でもホテルやデパートなど、いわゆる顧客サービスの一環としてトイレを整備している場所では、それなりの品質を保っていましたが、それ以外の場所ではたいそう不快な場所でした。出来れば利用したくない所も多かったのではないでしょうか。


そんな日本も、80年代に入ってからは新しい街が出来る度にトイレがきれいになっていき、今では欧米諸国と較べても引けを取らないばかりか、快適なトイレも多くなってきました。


しかし、そうなってくると今度はその中でもよりきれいなトイレで用を足したいと思うもの。どうしてもがまんが出来ない場合は近くにあるところで済ますのもやむを得ませんが、それではない場合は少しばかり遠回りをしても快適なトイレを使いたいものです。


今回の特集では、京阪神の極限られた地域における、快適トイレのランキングを(男性用トイレ限定で)行ってみたいと思います。


誰しも都会でトイレを探すのに苦労したと言う経験があるのではないかと思います。あるいは、不用意に入ったために不快な思いをしたと言うこともあるでしょう。


最近では、新たな脅威となる病原菌やウィルスに汚染されていることを、想定しておかなければなりません。ある性病菌などは、自然に放置された状態で数時間は生き続けることができるそうです。今後ますますトイレの衛生面での対策が重要になってくるでしょう。


さて評価基準ですが、全体的な清潔感は大切ですが、それだけで評価すると客観性を欠きますから、以下の項目について評価することにします。


1.ドアがあるか?


どうでも良いように思う方もいらっしゃるかも知れませんが、ドアがあると言うことは、無ければ外から見えてしまう場合が多く、しっかりと計画的に作られたトイレにドアは無いものです。また、ドアを使わずに中が見えないようにするためには十分な広さを確保しなければなりません。


また、誰が触っているか分からないドアのノブを触らずに済ませることが出来るのも、重要なポイントです。まずはドアのあるなしが一番目の判断基準になります。


2.自動コック、洗浄装置が付いているか?


新設されるトイレで手洗いの自動コックが、装備されていないところはほとんどなくなってきました。もともと、しっかり閉めないために水が滴ることが資源の無駄になるところから普及してきたのでしょうが、余計な物に手を触れない事は衛生面でとても大切だと思います。


また、水洗の自動化や、洗浄剤の自動ディスペンサー。あるいは、乾燥機やペーパータオルの自動化も同様に、快適なトイレに必要なアイテムと言えるでしょう。


3.メインテナンスはしっかりしているか?


いくら設備にお金をかけても、メインテナンスがしっかりされていなければ、あっという間に不快なトイレになってしまいます。トイレの入り口に、メインテナンスの記録を掲示しているところも多くなってきました。


人通りが多くて利用客が多い所は、頻繁にメインテナンスしなければなりません。ハードソフトの両方がしっかりしていないと、なかなか快適なトイレにはならないようです。





さて、この他にもいくつか評価項目はあるでしょうが、結局は「またここに来たい」と思うか「もう二度と来たくない!」と思うかのどちらかになると言うことでしょう。そこで、それをホテルのランキングと同じように☆の数で評価して行こうと思います。



☆☆☆☆☆
別に用がなくても入ってみたいほど快適なトイレ。そこにいるだけで心が落ち着き、リラックス出来る至極の空間高級ホテルのトイレはこうありたい。
☆☆☆☆
少しばかり遠回りになったとしてもその快適さゆえに満足度の高いトイレ。場所を覚えておいてまた機会があれば利用しようと思う。新しい設備の整ったショッピングモールのトイレを想像すればよいだろう。
☆☆☆
現代のトイレの水準である。不快を感じるわけでもないが、かといって無理してまで来ることはない。必要ならば来てもよいと言う程度。
☆☆
出来れば来たくなかったが、急に催したので仕方なく利用したというトイレ。もっと他の所で用を足しておけば良かったと反省するが、終わったものは仕方がない。あまり思い出したくないトイレだから忘れるようにしよう。

わが人生でかなりの不覚だった、今日はついていないと思えるようなトイレ。ここでトイレに入らなければぶちまける(何という下品な表現!)と言う場合以外、決して入っては行けない場所である。このあまりにもおぞましい経験は、忘れようとしても脳裏にこびり付いて離れない。

いよいよ次回から、独断と偏見によるトイレランキングの始まりです。(あまりおぞましい表現が並ばないことを祈る。)