660.メイヨークリニック受診日記1: 予告 (2008/03/30)

先週、東京方面に出張に行ってから体が熱っぽくてだるくなり、3日ほどほとんど寝込んだ状態になっておりました。


てっきり風邪をひいたものと思い込んでいたのですが、熱も体に感じるほどは実際には熱くなりません。頭痛もありますが、それよりも目の上、特におでこの辺りだけが異常に巨大化しているような感覚がありました。(ガキデカになったか?)


本当の風邪にしたら咳もほとんど出ません。そこで週末になって出した結論は、これは重度の花粉症。真偽のほどは確かめられませんが、唯一の根拠は、クリーニング屋のおばさんが昨日言っていたこの証言。


「今週は花粉きついわ~、クシャ~ン!!」


テレビのニュースで、煙の如くたなびく杉の花粉の映像を観ることがありますが、確かにあの勢いで放出されれば、かなりの濃度で大気中を舞うことでしょう。想像するだけで、鼻の奥がかゆくなってきます。


私の花粉症は、それ程年期が浅いわけではありません。春先の杉花粉だけでなく、ほぼ年中何らかの花粉の攻撃に敏感に反応しております。


ですから、これまでにも医者に診てもらったことがありますし、いくつかの民間療法も試してみました。しかし、今年も「桜が咲いた」、いや「鼻汁が垂れた」と言うことは、未だ改善を見ていないと言うことでありましょう。


そう言えば2年前、アメリカの先端医療なら治るのではないかと、淡い期待をもって訪れたメーヨークリニック


全米の数ある医療機関の中で、必ず五指に入ると言われる有名な医療チームに掛かれば、私のアレルギー性鼻炎など、あっという間に解決してくれるに違いないと、はるばるUS中西部ミネソタ州の片田舎にあるロチェスターという街に行ったのでした。(実は出張で行ったついでに診てもらっただけ、、、)


以前にメイヨークリニックについては、「568.ミネソタ見聞録7: ミネソタにメイヨークリニックあり (2006/01/22)」で少し書かせていただいたことがあります。


今回はその時の受診記録を、Palmに残っている日記をもとに再現してみたいと思います。


ただし、あくまでも患者の立場での経験に基づいておりますので、医学的な記録としては必ずしも正しいとは限りません。どちらかと言えば、海外体験記としてお読みいただければありがたいです。


「アメリカの医療は本当に進んでいるか?」「なぜ海外医療は高いのか?」などの疑問にも、一患者として意見を書かせていただこうと思っております。


それでは、「メイヨークリニック受診日記」の始まりです。

659.PSPを買ってしまった (2008/03/24)

このタイトルには、実は買いたくなかったという気持ちが込められております。出来れば買わせたくなかったと思う中学生の子を持つ親の立場からの、愚痴を書き並べてみたいと思います。


これまでにも、さんざん買ってきたのですよ。ちょうどゲーム機が進化するのと同時に子供も進化しましたから。


うまい具合にゲーム機のテクノロジー・マッピングを作製するが如く、ファミコン64ゲームキューブWiiと、体の成長とゲーム機の進化が一致した世代だったわけです。


ハンディー機に関しても、ゲームボーイの初期モデルは何とかパスしましたが、ゲームボーイ・アドバンスからしっかり引っ掛かり、ニンテンドーDSは見事にポケパークのスペシャルバージョンを買わされたわけです。任天堂のマーケティングに、まんまとはめられてしまいました。


しかし、テクノロジーの進化は以前よりは鈍化しつつありますから、次世代の機種が出るまではしばらくは安泰と考えておりました。浅はかでした。


大体、任天堂のゲーム機は、子供向きか年配向きか両極端に偏りすぎです。何を隠そう、すでに80歳に近い母が、最近になってニンテンドーDSを買ったと言うではないですか! 


どうも漢字の練習をして、漢字検定を受けようとしているらしいのです。任天堂も老齢化する日本の人口構成をしっかり捉えているではないかと、感心する次第であります。


しかし、中学生の間では、ニンテンドーDSは家計簿か勉強ソフトのイメージが出来上がっているらしく、すでにゲーム機としてのオーラを感じなくなっている模様。


そういえば、最近のニンテンドーのゲーム機のTVコマーシャルには、家族全員で揃って遊べるゲーム機という設定が多くなっているようです。


以前は、ゲーム機は子供の遊び道具、つまり「おもちゃ」だったのですが、新しいユーザーを開拓するために、家族団欒で使うものとして再定義し、インターネットとテレビ放送を融合させたファミリー・エンターテインメント・ツールとしての地位を得ようとしているのでしょう。


一方のソニーは、ゲーム(遊び)としてのエンターテインメント性を徹底的に追及する構えに見えます。中学生がニンテンドーのゲーム機とは違った興味を持つのは仕方がないことでしょう。


進化したゲーム機は、WiFiやインターネットを駆使した機能が盛り込まれていますから、新しい世代にはこれらのテクノロジーを使いこなすことが、必須のスキルなのかも知れません。


さて、PSPで一通り遊んだ後は、今度はPS3が欲しいと言うに決まっています。ボチボチPS3の欠点探しを始めましょうか。(いつまでもケチなオヤジ!)

658.エクスプレス予約 (2008/03/10)

最近、東京に出張するときの新幹線の予約には、「エクスプレス予約」を利用するようになりました。以前は任意のクレジットカードを使った予約サービスを使っていたのですが、それが廃止になったのを機に移行することにしたのです。


ただでさえ増殖し続けるクレジットカードを作ることは避けたかったのですが、インターネットで新幹線の予約ができるのは便利ですし、直前に予約を携帯電話から変更出来るのは魅力です。


さらに、指定席料金が割引されて通常の自由席の料金より安いとあれば、毎週のように東京まで往復する状況では採用しない訳には参りません。


さらに、3日前までの特定列車の予約では割引額が増えますので、出張が予想されるときには早い目に予約を入れておきます。3日前に予約して東京―大阪では片道あたり2000円ぐらい安くなります。


座席のリクエストができるので、暇があるときはできるだけ後ろの車両の座席を選ぶのですが、これにあまり凝りだすとなかなか席が決まらないので、適当に妥協することが必要です。


やはり後方の車両の方から予約が埋まっていくみたいで、少しでも安全な位置を確保したい気持ちは誰しも同じなのでしょう。


ただ、かなり以前にどこかで読んだ雑誌には、新幹線が走行中に先頭車両が衝突などを起こした場合には、16両すべての乗客が即死すると書かれていました。


確かに、在来線でも3両目まで大破した例がありますから、新幹線の場合運動エネルギーだけを考えたら、16両全部が悲惨な状況になることがあるかも知れません。


夜窓から眺める風景は、在来線のように流れていくといった感じではなくすっ飛んで行きますから、同様に方向性を失った新幹線がすっ飛んで行くのは当然といえば当然です。


東京からの帰りに、トンネルに入った途端に激しく揺れる時など、飛行機に乗ったのと同じような不安を感じることがあります。ですから、無事新大阪駅に着いた時には、地に足がついた安堵感があります。


ところで、最近キャスター付きのバッグをよく見かけます。空港などの広いところなら良いのですが、新幹線の駅のように多くの人がひと固まりになって歩いているところでは、バッグの存在に気づかずにつまづくことが多々あります。


新幹線から降りて地に足がついたと安堵感に浸っていると、思わず足元をすくわれるかもしれません。(すでにかなり経験しているらしい、、、)

657.今PDAを選ぶなら (2008/02/24)

私が初めて手にしたPDAは、IBM WorkPadでした。それまで愛用していた紙の手帳に替わるものとしてすこぶる便利であったため、それ以来使い続けてきました。


電子手帳が出始めた頃に問題なった電池切れによるデータの消失についても、PalmDeskTopによるPCとデータを共有する機能によって、強力なバックアップ機能を提供していましたし、「PCコンパニオン」と称して、PCとのデータの親和性をもたせているのも、Palmの大きな特徴でした。


毎年交換しなければならない手帳は、1年単位でデータが分断されてしまいますから、数年前の記録をすぐに取り出すことが出来ません。しかしPalmは、複数年にまたがった過去の出来事を、瞬時に検索する事が出来ます。


1999年6月からせっせとため込んできたデータは、今となっては貴重な日記であります。いまさら簡単に捨て去るわけには参りません。


さて、最後のPalm機が壊れてしまった現在、PalmのデータはPalmDeskTopによって更新を続けているのですが、これでは手帳の役割を果たせません。(当たり前ですが。)現行のPDAの中から、時期機種を選ばなくてはなりません。


以前はPIMに特化した機種がありましたが、今ではPDAに携帯電話インターネット端末の機能が加わった機種が大勢を占めるようになりました。


ただ、携帯電話はキャリアーによる制約が多く、契約に縛られるため自由度が低くなります。やはり無理なく長年使い続けるには、インターネット端末とPDAを合わせたものの方が良さそうです。


また、キーボード付きの機種は入力のし易さで人気がありますが、いくつかのデモ機で試したところ、個人的には感覚が合いませんでした。プチプチと押すことに快感を感じるか苦痛を感じるかの違いでしょう。そう言えば、最近指先が太くなってきたように思います。(年を取ったせいか?)


そこで候補に挙がってきたのは以下の3機種となりました。



  1. Palm T|X
  2. iPAQ 112
  3. iPod touch

Palm T|Xは言うまでもなく現行Palm Handheldのフラッグシップ機です。ただ、昨年末からセールの対象になったり、Z22がおまけに付いてきたりと、モデル末期症状が顕著です。新モデルに入れ替わるならまだしも、Palm
Handheld自体が終息に向かっている予感も感じます。


BluetoothやWiFiのバージョンが古くなってしまったことや、英語版しかないことがマイナスですが、PalmDeskTopによるバックアップとPCとの親和性には、他のPDAにないPalmの魅力があります。


2つ目のiPAQ 112は、発売間もないHPの最新機種で、PDAとしてのあるべき姿を追求し続けてきた結果が表れています。電池の交換が容易なところに、HPが真面目に作り込んでいる様子が伺えます。


ただ、PCとインターフェースするために必要なOutLookが、2007年から同梱CDに組み込まれなくなったのは残念なところです。PalmDeskTopを使うことを前提としたPalmに比べると、PC側での連携ソフトに弱点があると言えましょう。わざわざOutlookを同期のために購入するのには少なからず抵抗を感じます。


ただ、いずれ第二段のiPAQ 112セールがあれば十分に候補となるでしょう。(結局値段が勝負かい?)


iPod touchは、如何でしょうか? これをPDAとして使えるかについては、いろいろな意見があるようですが、何回かデモ機で試したところでは、個人的にはPDAとしては無理があるように思いました。


PDAとしての志(こころざし)を感じません。と言うか、そもそも志していないのですから当然と言えば当然でしょう。


今後、本格的なPDAを目指した機種がAppleから登場する可能性があるかも知れませんが、現状ではPDAとしてあまり期待しない方がよいでしょう。しかし、多少PDAとして使いにくくともそれを我慢しても使いたくなるほど、ワクワクするものを感じるのは確かです。


いずれにしても、過去のPalmデータを移転する必要がありますし、Palm以外に移る場合はいろいろと難しさがあるようです。どれを取っても決め手を欠く中、最終的にどの機種に決まりますことやら。(だけど結局一番安いのに決めてしまいそうな気がする。)

656.日曜日は朝からブラブラ (2008/02/02)

昨年末にPalmDeskTopデータの消失があってからというもの、やはりPalm本体がない状態でのPalmDeskTopだけによるPIM機能には限界を感じております。(当たり前だ!)


今週の日曜日、とある用事のついでに9:30の開店直後の梅田のヨドバシカメラに行って参りました。いつもは仕事帰りに立ち寄るためなかなか店員さんが忙しくて相手をしてもらえないのですが、開店直後に行きますと,ブラブラしているだけでいろいろと声をかけてくれます。(相手にしてくれて実はうれしい。)


買い物のために訪れる時には目的の売り場まで一直線に行くため、なかなか世の中の動向を伺うことができないのですが、日曜の朝はその点、じっくりと売れ筋を掴むことができます。


さて、ブラブラしていてまず目に入ってきたのは、em・oneでありました。今なら契約込みで9980円と大きく書かれた札の横には、モックアップがワゴンから溢れんばかりに積まれています。


以前発売になった直後に,興味があって契約なしでの価格を尋ねたことがあったのですが、その値段の高さに立ち寄るべからずと決め込んでおりました。しかし、なかなかインターネットの接続に優れている様子です。


話を聞いてみると、今安く販売しているのは旧モデルだけで、新機種はそれなりの値段だとのこと。やはり旧型と新型との機能の差は大きいようです。


イー・モバイルはデータ通信を機能の中心に、携帯電話の牙城に進出しようと,なかなか挑戦的です。


逆に電話の機能やメール機能に関してはまだこれから開発が続いていくという感じです。新しいキャリアという意味では今後の動向には非常に興味があります。


同じ売り場にはem・one以外にもスマートフォンを数機種並べて、携帯電話+αの魅力を訴えようとしていました。PIM機能を追加することによって、他の携帯電話やネット端末と差別化しているということでしょう。


さて、かつてはヨドバシカメラの一等地の一角を占めていたPDA売り場も、今や電子手帳の一部としてザウルスの現行2機種が並ぶのみとなりました。ここまで来るとこれはPDA売り場ではなくザウルス売り場と呼ぶべきかも知れません。


日本語版のPalmがなくなった今、結局一番長く継続しているPDAとしてザウルスに移行することも考えたことがありましたが、Palmのシンプルさに比べると、その過剰な装備には少し抵抗感を感じます。


ところで、最近はスケジュールを管理しなければならない場面が増え、さすがにPalmがない生活に不便を感じるようになってきました。


そこでいくつかのPDAを調べていたのですが、その中で3つほど候補に挙がったものがあります。


次回は、その3機種について、私なりのPDAとしての評価を書かせていただきたいと思います。