590.嗚呼パワーポイントは明日も行く! (2006/07/02)

相変わらず、右往左往しております。サイトの更新もなかなか思うようにいかず、とりあえず更新の少なさがバレてしまう月ごとのアーカイブを削除してみました。(何にも解決になっていない!)


仕事の方は相変わず、毎週のように上京しお客様にお伺いを立てているのですが、一向に進展する兆しがありません。しかも、"No Pay"ですから、お客様と言えどもいつまでも相手をしているわけには参りません。今週には何とか打開したいものです。


さて、思いノートパソコンを引きずりながら、新幹線に乗り込んでいるわけですが、結局パソコンでやっているのは、エクセルパワーポイントのドキュメント作りと、メールの読み書きだけです。


それだけならPDAで十分だと思うのですが、なんせ世間体がそれを許しません。(というか、最近ノートパソコンを開いていないと、落ち着かなくなっている人が多い!) 


最近になってこれまで以上にエクセルやパワーポイントを使うようになって、少しばかり凝ったコマンドにも慣れてきたところですが、しかも考えてみれば、エクセルやパワーポイントを最近頻繁に使うようになって思うのは、その機能は25年ぐらい前マルチプランマルチツールチャートから、ほとんど変わっていないことです。


思えば、まだ世間ではそれ程端末がビジネスシーンで普及していなかった頃、またその頃の多くの端末はホストに専用回線で接続されていた頃、ワークステーションと称してパソコン機能を追加した一台二役の端末が登場してきたのです。


その頃のパソコンの機能として追加されていたのが、当時まだベンチャー色を残していたマイクロソフトが世に放った、マルチプラン(表計算ソフト)とマルチツールチャート(チャート作成)でした。


マルチツールチャートは、今のパワーポイントそのものでありました。何とかという(調べておけよ!)データベースソフトもあったように記憶しておりますが、今で言うアクセスに相当するものに引き継がれているのでしょう。日本語ワープロはまだ黎明期で、マイクロソフトの他のツールとは、ディスケットのフォーマットが異なっていました。


今、エクセルやパワーポイントのドキュメントを毎日のように作成していると、25年前に戻ったような錯覚に陥ります。パソコンの性能は確かに格段に上がりましたが、やっていること、出来ることはあまり変わっていないと言うことに改めて気付かされます。ビジネスにおける生産性は、この25年でほとんど変わっていないと言うことでしょうか?


確かにノートパソコンは25年前にはありませんでしたし、液晶を使ったプロジェクターのありませんでした。しかし、パソコンでしこしこドキュメントを作っている姿は、ほとんど変わっていないように思えます。


明日もまた、作り上げたパワーポイントファイルを装備したノートパソコンを肩からぶら下げて、新幹線に乗り込むのでした。

589.昭和33年のラーメン屋 (2006/06/18)

世間では、サッカーのワールドカップの話題で盛り上がっているのか、既に盛り下がっているのか、よく分からないのですが、最近バタバタと忙しくしているうちにパームの電池が切れてしまっておりました。


まああと1週間ぐらいならメモリーがキープできるのいではないかと放っておいたのですが、昨日電源を入れてみると見事に真っ白になっておりました。最近はあまりパームに新しい情報を入れていなかったのでパームデスクトップからバックアップすれば復活したのですが、それはそれで少し寂しい話ではあります。


先週金曜日は横浜に出張しておりました。思ったより早く終わったので、新幹線の予約を早い時間に変更しようとしたのですが、金曜の夜と言うことで空きが全くなく、最初取っていた予約まで2時間近く時間をつぶす羽目になってしまいました。


なんせお上りさんですから、時間をつぶすにもどこに行ったら良いやら分からないので、とりあえず晩御飯でも食べようと新横浜の駅を出たのです。そこでふと思い出したのが、ラーメン博物館!


以前、新横浜の地図を見ていたときに、「こんなところにあるんだな」と気にはなっていたのです。大阪には餃子の店を集めたところがありそれなりに面白かったので、どんなところか覗いてみることにしました。


前まで行くと、ガラガラに空いているので、一時のブームは既に過ぎ去ったように見えました。この手の店は、オープン当初は大混雑、しばらくすると閑古鳥が鳴いてしまうのが常です。


実は入場料の300円にもめげていて、「もう(ブームは)終わっている、入るのはやめておこうか」と思って帰ろうとした矢先、次から次へと駐車場から来たお客さんが入って行くではありませんか。


しかも、子ども連れのファミリーや会社帰りのグループなど、いたって健全な客層です。(自分が怪しい客層である事は棚に上げておきましょう。) ここで入っておかなければ一生後悔するかも知れません。


中にはいると上の階に上がるものとばかり思っていたのですが、階段を下がって行くとは! 逆回転する掛け時計が、遊園地のおどろおどろしたアトラクションの雰囲気を盛り上げてくれます。


昭和33年を想定した雰囲気作りの徹底した取り組みには、さすがに参りました。


昭和30年代と言えば、まだ日本が高度成長をする前の貧しかった頃です。狭い路地の雰囲気にはかなり感動いたしました。昔は至る所にこのような路地があったものです。


個人的には入場料300円の価値は十分にありました。駄菓子屋に、ほおかむりをしたおばさんが店番をしているのは雰囲気にピッタリで良いのですが、女子学生の制服を着た店員は、少し違う趣味ではないかと怖さを感じました。


肝心のラーメンは、豚骨で麺が細いと言うことで、「ふくちゃん」に決定。店の中までは昭和30年代ではありませんが、日本中のラーメンを食べ歩くことが出来るのは楽しめます。


博多のラーメンは麺が硬いとは聞いていましたが、替え玉で柔らかめを注文したら、確かに柔らかい麺は合わないと感じました。また、最初は塩辛すぎると思ったスープが、替え玉を入れることで薄まって辛さ的にはちょうど良くなったのですが、今度はパンチに欠け締まりがなくなったように思いました。ラーメンのお味は、なかなか微妙で奥が深いものだと妙に納得いたしました。


帰りに係りの人に聞いてみると、民家や店舗の建具などはすべて実物ではなく、古く見えるように作ったものだとのこと。一部電話機などの備品は本物だそうですが、偽物であれだけのリアリティーある30年代を再現しているというのは驚きでした。ずっと過去に引き戻されたような、不思議な体験でありました。


出張帰りのささやかな楽しみのひとときを、過ごすことが出来ました。

588.Blogのバージョンアップ (2006/06/04)

最近のコメントスパムの多さに悲鳴を上げて、しばらくコメント投稿の機能を停止しておりました。もともとコメントを頂くことは滅多にありませんでしたから(不人気サイト!)さほど大きなインパクトはないのですが、やはりサイトのBlogシステムを常に最新のバージョンメインテナンスをしておく必要性を感じております。


MovableType3.2がリリースされて、コメントスパムやトラックバックスパムへの対策が施されていると聞いたので、早速導入してみようとダウンロードまではしてみました。ところが、その後ファイルの設定を修正しているとだんだん面倒になってきて、また次のバージョンまで待つかと言うことになってしまったのです。


MovableType3.3には、またいろいろな新機能が盛り込まれているそうですし、既にベータテストのモニターが始まっているそうなので、近いうちに正式リリースが出てくることでしょう。それまでは現状のまま、スパムをやり過ごすことに致します。(面倒くさがり!)


今更言うまでもありませんが、MovableTypeはサーバーにインストールする必要がありますから、バージョンの管理をサイト管理者の手で行う必要があります。それはそれで、自分で新バージョンの必要性に応じてインストールするかどうかを決めることが出来るので自由度が高いのですが、Blogシステムのメインテナンスをやることが面倒であることには違いないです。


今は新機能を競い合っている各種Blogシステムですが、バージョンアップを繰り返すうちに機能的な優劣がなくなってくるとすれば、敢えて自分でシステムのメインテナンスをする意味がなくなってくるでしょう。


ところで、Blogは基本的に日々更新される最新の情報を、如何に効果的にサイトで公開するかに重点が置かれていますから、過去のコンテンツの管理があまり得意ではありません。また、新しいサイト管理の考え方が提唱されることによって、Blogそのものが大きく変化したりなくなってしまうかも知れません。


インターネット上に公開されている情報の中には、たとえそれが個人が所有するサイトであっても、書籍と同様に社会共有の財産だと考えるべきものも少なくありません。


その積み重ねが文化を形成していくと考えるならば、インターネットの情報を図書館のようにアーカイブとして残していく為の制度が、そろそろ必要になる時期に来ているのではないでしょうか?

587.肩に食い込むノートパソコン (2006/06/03)

最近めっぽう忙しくなって来まして、サイトの更新もままならぬ状態になっております。これまでほとんど会社のオフィスに閉じこもりっぱなしだったのが、最近は東京への出張が多くなったため、ノートパソコンを担いで出かけることが増えました。


外出する必要がないときには、会社のデスクトップパソコンがあれば事が足りていたのですが、外出するとやはりモバイル環境がなければならず、会社のノートパソコンを持ち歩くようになったのですが、慣れない事も手伝ってやたらと重さが肩に食い込んでくるのです。


B5サイズなので比較的軽い部類にはいるはずなのですが、それでもずっしりと重く、通勤の満員電車での疲れを増長するには十分です。


ノートパソコンと言っても、その目的は外出先でメールを見るためと、PowerPointやExcelファイルをプロジェクターで投影するためにしか使わないのですが、それだけならPDAサイズの小型のもので代用したいところです。


実際、機能的にはPDAで十分カバーできるような気がしますが、大勢がノートパソコンを持ち込んでいる場面では、自分だけポケットからPDAを取り出す訳にも行きません。


ノートパソコンはモバイル機器の一つではありますが、どちらかと言えばポータブルと呼ぶべき大きさであり、ハンディーと呼ぶにはPDAサイズにならなければならないでしょう。


ハンディーラジオは持ち歩いても、ポータブルラジオをぶら下げて毎日歩く人はいないのと同様に、ノートパソコンを毎日持ち歩くのは元来無理があるように思います。


今、多くの人が抱えているノートパソコンがすべてPDAになれば、公衆無線LANを利用する機会も増えるでしょうし、W-ZERO3のような携帯電話と融合した機種も増えてくるのではないでしょうか?


ノートパソコンをもっと小さくしようという試みがいくつかありますが、ハードディスクの代わりに半導体メモリーに置き換える事が多いようですが、ハードディスクが小型化されてきたと言っても精密なメカの固まりには違いありませんし、外出時の衝撃に耐えるように設計されていたとしてもやはり限界があるでしょう。


真のモバイル機器は、やはりソリッドステートでなければならないと思うのは、真空管ラジオを知るオジン世代だけでしょうか?

586.インド人もびっくり!5: インドは西欧の一部 (2006/05/14)

実は、この特集は前回で終わっていたのですが、日経ビジネスの5月8日号にインドの特集記事が掲載されていましたので、少しその感想を書かせていただきたいと思います。


記事の趣旨は、「経済・産業分野でインドが新しいブームになりかけているが、中国や他のアセアン諸国と同じように考える事は危険である」と言うことでした。


社会の近代化やインフラの整備が急速に進む中国に較べて、インドはすべての進化が思っているほど速くはないため、中国に進出した時と同じ方法は使えないと、安易なインド進出の危険性を指摘しています。


カルスト制度が、一部では弱まってきているとは言え根深いものがあり、ニューインドオールドインドの差が激しいこと、また本来資本主義であるインドにおいて発展していなかった産業を興そうとすることは、社会主義である中国が市場経済に移行するよりも、かえって困難であるとしています。


また、インドを英国が統治していたこともあって、全般的にアジアよりもヨーロッパ指向である為、概ね親日的だとしても、日本とインドがお互い理解し合えるパートナーになるためには、時間がかかるのではないかということでした。


インドから見ても、日本よりヨーロッパが地理的にも近く言葉の障害も少ないですから、何もわざわざ日本の企業と組まなくても良いと考えるでしょう。


インドの人件費が安いことに目を付けて、成長著しいITの分野でインドの企業と手を組もうとしても、うまく行かない事が多いそうです。ソフトウェアの外注先として開拓したとしても、日本国内向けのソフトウェアの仕様書が日本語であるため、翻訳作業や開発の作業指示を出すための労力が多大になり、コスト的なメリットを打ち消してしまうようです。


実際、インドの人たちと仕事を始めてみると、顧客が仕様書として作成した日本語のエクセルファイル翻訳作業が大変で、ファイルを送るたびに丸1日作業が遅れていくのは確かに無駄です。ファイルに少しでも日本語フォントが残っていると、受け取った先では日本語の部分が文字化けするだけでなく、ファイルサイズが0バイトと表示されてしまうことがあり厄介です。


単にすべての文字をアルファベットにするだけでなく、フォントも欧米文フォントに変えておかなければならないそうです。インターネットで調べてみると、「パソコン便利ツール集」というサイトの「海外にEXCEL・WORDなどの英文資料を送る場合の注意」というページに詳しく説明されています。このサイトには、他にも有用な情報がたくさんありますので参考になります。


さて、インド人との共同作業も準備段階がようやく終わって、そろそろ本格的な作業が始まりました。行き交うエクセルファイルも増えてきました。既に翻訳作業に悲鳴を上げそうになっておりますが、果たして今回のプロジェクトはうまく行くでしょうか?