595.リチウムイオン電池問題 (2006/08/26)

ソニー製リチウムイオン電池の回収騒ぎが起きています。デルアップルノートブックパソコンに使われている充電池において、使用条件によってはリチウム金属が析出し正極と負極が短絡することによって、発熱発火の危険性があると言うことです。


安全性の観点からこの問題を捉えると、近年海外旅行にノートパソコンを持参する人が増えてきており、機内での使用も可能になっていることから、飛行中の発火による事故の危険性が問われています。


機内にはあらゆる危険物の持ち込みが禁止されて来ました。以前なら預け入れ荷物の中なら持ち込めた物でも、最近の状勢ではあらゆる危険物を排除する傾向が強まってきています。


航空機の運航に障害を及ぼす可能性がある物は徹底的に排除する構えですから、このままリチウムイオン電池の安全性に疑問がもたれる状態が続けば、ノートパソコンの航空機への持ち込みが禁止される可能性も無いとは言えません。


電池が発火する事故は、これまでおそらくパソコンの使用中に起こることがほとんどだったと思われますが、微弱な電流は常に流れているでしょうし、自然放電による電解液の変化もあるでしょう。ソニー製品に限らず、リチウムイオン電池の安全性に対する検証を、業界全体で行っていく必要がありそうです。


また一方、製品の品質という観点からは、例え発火に至らないような場合でも、電池に品質的な問題があることが分かっているのなら、全数を市場から回収し交換に応じる必要があるのではないかと思われます。


新聞の報道によると、今回回収に応じるのは、デルとアップルのノートパソコン用として出荷されたものに限るとされているようです。ノートパソコンの電源部にも安全装置があり、もし電池内部で短絡などによる以上が検知されたときは、自動的に電源をシャットダウンする為、安全性には問題と言うのが理由のようです。


しかし、リチウムイオン電池が期待されるべき品質を満たしていないのにも関わらず、発火しなければ交換に応じないと言うのは、許されるのでしょうか?


「この湯沸かし器は、火を噴いて火事になる場合は交換いたしますが、火が勝手に消える場合は安全性には問題がありませんから、修理費を頂きます。」では通用しないでしょう。


ソニーはアイディアや新規性で長けたものを持っていながら、品質面では長年問題を抱え続けてきました。今回の事故をきっかけに、ソニータイマーなどという不名誉な称号を、拭い去ってもらいたいものです。

594.お盆休み (2006/08/16)

暑い日が続いておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか? すっかり更新の頻度が減ってきておりまして、このままでは盆と正月にしか更新がないサイトになってしまいそうです。


この時期多くの人が移動していると見えて、見慣れないナンバーの車が多くなりました。また量販店に行きましても、どの時間帯でも閉店前のような閑散とした雰囲気が漂っています。店員の方にも、あまり売ろうとする意気込みがないようです。


とりあえず1週間休むことにしたのですが、最近はメールで大抵の仕事は片が付いてしまい、パソコンを持ち帰る事によって仕事が出来る態勢が出来上がってしまいますから、後はメールを開くか開かないかはやる気の問題になります。(ここで開いたら負け!)


巷ではガソリンの価格がじわりじわりと上昇を続けています。そう言えば、20数年前にも1リットル180円ぐらいの時があったような記憶があります。


ガソリンスタンドでレギュラー145円なんていう看板を見ると、一瞬アメリカに来たのかなと錯覚しそうです。当のUSでは、今や1ガロン3ドルを超えていると言うことのようですが、代替ガソリンについて、もう少し真剣に考えていかなければならないようです。


話は変わりますが、実はこれまで携帯電話を持っていませんでした。さすがに最近携帯電話を持たない人は少なくなりました。職場で唯一持っていなかった同僚も最近になって手に入れたらしく、知る限りで持っていない大人は私一人になってしまいました。そう言えば、インド人も9割方携帯電話を持っていると言うことでした。


これまで持っていなかった理由を考えてみると、毎日決まった行動しかしていなかったので、緊急の連絡をする必要があまりなかったことと、電車の中で大声で通話する人が絶えないことに携帯電話に対する嫌悪感を抱いていたからでしょうか。


いや、忘れておりました。パームを常に愛用しておりますから、携帯電話を持つのはタブーだったからです。(忘れるなよ!)


最近は、いろいろな割引制度があって、携帯電話の料金も手頃になっているのですね。キャリアーによる違いもほとんどないように見えます。


最初はウィルコムで決まりだと思っていたのですが、機種の選択の余地がないことは致命的と言えましょう。以前に比べると、一通りのバリエーションを揃えたと言うことですが、他と較べると機種の選択範囲はかなり限定的です。


PHSの利点の一つとして、電波強度(SAR値)が携帯電話より微弱であると言うことが挙げられます。そもそも、携帯電話が使っているホイップアンテナは、手に持つ事によって体がアンテナの一部を構成する(静電容量によってグランドになる)訳ですから、人体に影響がない訳はありません。


特にアンテナの至近距離にある脳に対する影響が問題視されますが、タバコの煙の影響を実証するのでさえ、つまり目に見える煙でさえ、数十年の論議が必要であった事を考えると、当分結論が出ることはなさそうです。


体に悪影響があるとは思いながら、大したことはなかろうと高をくくるしかありません。実は、現在担当しているのも携帯電話用のLSIの設計ですので、これも何かの縁でしょう。


最近は色やデザインに凝ったものがたくさんあるようです。早速探しに行ってみましょう。(ただし対象は、1円端末のみ。←ケチ)

593.「ダイヤよりプラズマテレビ」 (2006/08/03)

Infoseekニュースに、「今どきの女性は、ダイヤモンドよりプラズマテレビの方が好きである。」と言うニュースが掲載されていました。米国の調査で、テクノロジー製品に対する男女差がなくなってきており、女性の75%は、ダイヤモンドのネックレスより、プラズマテレビを選ぶと答えたそうです。


米ケーブルテレビ会社の調査に基づく結果だそうですが、平均的に所有している電子機器の数は、男性6.9個に対して女性は6.6個とほぼ同数に並び、約半数の女性が、パソコンのトラブルを自分で解決していると答えたそうです。


正に男性の助けは要らないと言うことなのでしょうが、確かに駅の喫煙コーナーでタバコを燻らす女性の群を見るにつけ、男子と女性の差はなくなりつつあることを実感いたします。


ダイヤモンドよりプラズマテレビというのは、ダイヤモンドにもう興味がなくなったという事ではなく、「既にダイヤはいくつも持っているのでもう要らない。」と言うことかも知れません。


それだけでは宝飾より電子機器の方が好きだとは言い切れないと思いますが、少なくとも以前は全く興味がなかった電子機器が、欲しい物のリストに上がってきたことは確かなのでしょう。


さらに同じ調査では、56%の女性がフロリダ旅行よりプラズマテレビを望み、86%がブランドの靴よりデジタル・ビデオカメラが欲しいと答えたそうです。


これまで、女性は一般的に電子機器には興味を示さず、もっぱらファッションにこだわりを持っていると思われていました。しかし、ファッションにかけてきたお金を、電子機器に投じるようになってきているとすれば、これまでの商品開発の考え方を、変えていかなければならない時期に来ているのかも知れません。


確かにプラズマテレビや液晶テレビを買う時に、最も発言力があるのは主婦であるとも言われています。女性をターゲットにした商品戦略が、ますます重要になっていく事でしょう。


それでは、女性専用パームの構想でも練ってみますか? (今さら遅すぎるか!)

592.電卓はテキサスインスツルメンツに限る! (2006/07/18)

パームコミュニティーにおいて知らぬ者はいない老舗サイト、"WorP@holic"「エキスパート電卓!」という記事が掲載されています。電卓の中でも高度な計算が可能である、グラフ表示機能付き電卓が紹介されています。


パームも電卓にかなり似ていますから、パーム好きの人の中には電卓も同様に好きな人も多いのではないかと思います。私も電卓を集めるほどではないのですが、電卓の魅力を少なからず感じてきたのは事実です。


思えば、電卓に平方根の計算機能が付いたのが高校の頃でした。カシオが「カシオミニ」と言う製品で、ルート計算を売り文句にしていたのを懐かしく思います。当時はテレビで頻繁に、黒柳徹子出演の電卓のCMを流していたのです。それ程、計算がボタンを押すだけで出来るというのが画期的だった時代でした。


そう言えば、高校の化学の試験では計算尺の使用だけが認められていて、友人の中には、計算尺を大阪の旭屋書店まで買い求めに行っていたやつもいました。建築用、電子工学用などと用途に応じて様々な計算尺があり、それらを次々に買い集めていました。


当時の電卓は、やっとルート計算ができるようになった時代ですから、まだまだ関数電卓と言えるような物はありませんでしたが、それから2-3年後には、ほとんどの関数に対応した電卓が、1万円台で手にはいるようになりました。


始めてアルバイトをして買ったシャープの関数電卓(EL-5000)がまだ手元にありますが、プラスチックの筐体が一部溶けていたりしてかなりガタが来ています。しかし、計算の機能は全く問題なく作動します。当時はまだ、蛍光表示管が主流で、電池も単三電池が4本必要でした。


当時、テキサスインスツルメンツの電卓はプログラム電卓が主流で、独特の蛍光表示装置と相まって独特の雰囲気を醸し出しており、いつかはTIの電卓を持ちたいと思っていたものです。


それから20年ほど時は経ち、関数電卓もほとんど使わなくなったころ、ふとディスカウント店にぶら下がっていたTIの関数電卓が目に留まりました。


TI-36X SOLAR


憧れていたTIの電卓が、わずか3000円ほどで手に入るのです。例え関数電卓はもう使わないとしても、買わないわけにはいきませんでした。


買ってから説明書を読みあさりましたね。すべての関数、すべての機能を理解して使いこなせるようになりたい一心で。今ならハンディーゲーム機や携帯電話機がありますが、昔は電卓がデジタル機器への入り口だったような気がします。


いまだに電卓が機能を拡張しながら健在であることに、少しうれしくなってしまいました。

591.インドと同じぐらい暑い日本 (2006/07/15)

暑い日が続いておりますが、皆さんは如何お過ごしでしょうか? 久々のサイトの更新でございますが、まだ細々とサイトの方はいじっておりますので、お忘れなきようお願い申し上げます。


しかし暑いですねぇ。外回りをしなければならないときにはぐっしょりと汗まみれになっております。しかも最近の若者と来たら(年寄り言葉)、男性もパンツを見せパンにしているのですね。しかしまだ女性の見せパンなら我慢しますよ。この暑い日中に、電車の中で男性のパンツを見せられると言うのは、むさ苦しい、暑苦しい、気持ち悪苦しい、、、


仕事は相変わらずインド人と一緒にあくせくあくせく。「日本の夏は暑いでしょう?」と聞くと、「インドと余り変わらないかなぁ」とさ。「何だ、日本はそれ程暑くないんだ」と思って安心するも、「インドと同じって事は、かなり暑いんだな!」と逆に感心しているのでした。インドで一番暑いのは4月と5月だそうで、雨期にはいるとそれ程暑くはないそうです。


このインド人は、もう既に日本に来て1ヶ月以上経っており、今年の大阪地方は梅雨としては余り雨が多い方ではないためか、このインド人の日本の雨期はインドに較べると余り雨が降らないと言う感想を持ったようです。


また、日本の遠くの山の景色がいつも霞んで見えることが不思議なようで、いったいどのような現象なのかと聞かれてみても、埃かスモッグなのかなあと。確かに今年は春ごろからずっと遠くの景色が霞んでいることが多いと思うわけです。


まあ、インド人と毎日のように会話していると、一通りの話題は片が付いてしまっているので、海外のニュースなどについて話す機会が多くなります。そこで先日のインド列車テロのニュースに話題を振ってみると、さほど驚いていない様子です。


余り英語で聞いても理解できていないからかも知れませんが、タリバンは聞き覚えがあっても、その他多くのテロ組織がインドやスリランカ、アフガニスタンに点在しているようで、それぞれの勢力や動向について説明してくれるのですが、あまりの複雑さにほとんど記憶に残っておりません。


このインド人は、ほとんど海外旅行などはしないと言いながら、東京に出張に行ったついでに、はとバスに乗ったり東京ディズニーシーに行ったかと思うと、大阪はユニバーサルスタジオ海遊館、はたまた広島の原爆記念館宮島に行ったりと、かなりの行動派のようです。


そろそろプロジェクトの区切りがつくと見ると、日本の電子ガジェットを物色し始め、またインドの家族にフードプロセッサーを買うなどと、日本をかなり堪能しているご様子。インド人の仕事におけるバイタリティーもかなりのものですが、トラベラーとしてもかなりがんばっているようです。


まあ確かに私がUSに出張で行った時も、同じようにやれ観光だやれアウトレットだと慌ただしく動き回って、アメリカ人にいつも感心されていたものでした。


さて,この週末は3連休です。また私が行ったことのないところへ出かけている事でしょう。来週もまた話題を提供してもらいましょう。(自分で話題を作れないのが少し悔しい。)