パームコミュニティーにおいて知らぬ者はいない老舗サイト、"WorP@holic"に「エキスパート電卓!」という記事が掲載されています。電卓の中でも高度な計算が可能である、グラフ表示機能付き電卓が紹介されています。
パームも電卓にかなり似ていますから、パーム好きの人の中には電卓も同様に好きな人も多いのではないかと思います。私も電卓を集めるほどではないのですが、電卓の魅力を少なからず感じてきたのは事実です。
思えば、電卓に平方根の計算機能が付いたのが高校の頃でした。カシオが「カシオミニ」と言う製品で、ルート計算を売り文句にしていたのを懐かしく思います。当時はテレビで頻繁に、黒柳徹子出演の電卓のCMを流していたのです。それ程、計算がボタンを押すだけで出来るというのが画期的だった時代でした。
そう言えば、高校の化学の試験では計算尺の使用だけが認められていて、友人の中には、計算尺を大阪の旭屋書店まで買い求めに行っていたやつもいました。建築用、電子工学用などと用途に応じて様々な計算尺があり、それらを次々に買い集めていました。
当時の電卓は、やっとルート計算ができるようになった時代ですから、まだまだ関数電卓と言えるような物はありませんでしたが、それから2-3年後には、ほとんどの関数に対応した電卓が、1万円台で手にはいるようになりました。
始めてアルバイトをして買ったシャープの関数電卓(EL-5000)がまだ手元にありますが、プラスチックの筐体が一部溶けていたりしてかなりガタが来ています。しかし、計算の機能は全く問題なく作動します。当時はまだ、蛍光表示管が主流で、電池も単三電池が4本必要でした。
当時、テキサスインスツルメンツの電卓はプログラム電卓が主流で、独特の蛍光表示装置と相まって独特の雰囲気を醸し出しており、いつかはTIの電卓を持ちたいと思っていたものです。
それから20年ほど時は経ち、関数電卓もほとんど使わなくなったころ、ふとディスカウント店にぶら下がっていたTIの関数電卓が目に留まりました。
TI-36X SOLAR
憧れていたTIの電卓が、わずか3000円ほどで手に入るのです。例え関数電卓はもう使わないとしても、買わないわけにはいきませんでした。
買ってから説明書を読みあさりましたね。すべての関数、すべての機能を理解して使いこなせるようになりたい一心で。今ならハンディーゲーム機や携帯電話機がありますが、昔は電卓がデジタル機器への入り口だったような気がします。
いまだに電卓が機能を拡張しながら健在であることに、少しうれしくなってしまいました。