25.パームはおもちゃか? (2003/02/27)

5年ほど前USで働いていました。課の会議中に同じ課の男性がパーム・パイロットを取り出した時、女性の一人が”このようなおもちゃは云々云々”と行ったことがあります。言われた男性は、”おもちゃ?おもちゃかこれは?”と不満そうに言っていました。(実際は情けない声で”Toy.
Is this a Toy?”と言った。)



また、ある家庭に招待された時に、スケジュールを確認しなければならなくなって、私がここぞとばかりにWorkPadを取り出した時、そこの奥様に”男の人はみんなそのようなおもちゃを持っているのね!”と言われました。



使っている本人は、結構まじめに(真剣に)使っているのですが、周りから特に女性からはおもちゃで遊んでいる様に見えるのでしょうか?まあ確かに、パームを取り出す時には多少嬉しそうな顔をしていたかもしれませんが。



パームを並べて眺め始めたりして凝り出すと趣味の世界になり、そしてその趣味の楽しさを理解しない人には、おもちゃと言うことになるのでしょう。



考えてみれば、おもちゃと趣味は、自分の好きなことをして他の家族の役には立たない点では同じです。ただ、簡単で幼稚に見えればおもちゃと言われ、難しそうで多少高尚に見えれば趣味と言うことでしょうか。あるいは、周りの人の役に立てば道具と言われるのでしょうか。



私は、別におもちゃと思われてもかまいませんが、おもちゃだと役に立たないと言うことで家庭内で予算取りが難しいのが困りますね。

24.混信するワイヤレスマイク (2003/02/25)

今朝、最寄りの駅前を歩いていると、県会議員選挙のための街頭演説をされていました。女性候補の方でワイヤレスマイクを使って、スピーカーは20m程離れた所にありました。最近よく見る光景で何も珍しくなっかたのですが、ちょうど通りかかった時に駅員の人がやって来てその演説をさえぎりました。



毎日のようにここで演説をされている人がいるので、禁止されているわけでなく、なぜさえぎったのかと不思議に思ったので、駅員さんが何と言っておられるかを聞き耳を立ててしまいました。どうも、駅のアナウンスにかぶってしまっているようです。



最近多くの駅では、ホームでのアナウンスにワイヤレスマイクを使っていますが、駅の中にも街頭演説が流れていたようです。結構大きな駅ですので、普通に考えると電波は届かないと思うのですが、見事に駅アナウンスジャックしてしまったようです。



そういえば、USでアパートメントに住んでいたとき、ワイヤレス電話のチャネルのどれを選んでも、常に誰かの会話が聞こえていたのを思い出しました。電波の利用は便利ですが、便利がゆえに多くの利用があると混信を起こしてしまいます。デジタル信号の場合は、単純に混信にはならないのでしょうが、無線LAN等の電波を使う機器を利用する時は、電波が漏洩していることを前提に、機密に関して考えなければいけないのでしょうね。

23.パーム販促作戦:パームIP電話 (2003/02/24)

携帯電話は通信していくらと言う商売ですから、頻繁にサーバーに接続して通信費がかかるように全ての機能を実現していきます。電話機能やメール、さらにインターネット閲覧と同じように、PIM機能も通信することが必須です。この通信費を継続的に徴収することによって、本体の価格を抑え初期加入料を安くして、新規加入者を獲得してきたのは皆さんご存知のとおりです。



今携帯電話を使っていない人に、パームを使い始めてもらおうとしたら、パーム・コンピューティング社のZireのような低価格で、紙の手帳を置き換えるような機械の投入がいいかも知れません。以前パーム社やハンドスプリング社の投げ売りの時のように、販売台数だけはある程度稼げるでしょう。しかし、利益を上げ、安定継続的に収益を上げることは困難だと思います。



では、今携帯電話を使いこなしている人に、パームを買っていただくにはどうしたらよいでしょうか?携帯電話にPIM機能やインターネット接続機能があるのですから、もうひとつさらに大きい筐体のパームを、携帯電話と一緒に持ち歩く必要がある人は限られてきます。



以前、パームOSを携帯電話のソフトウェアの開発プラットホームにする話を書きましたが、これはパームOSとしての売り上げには寄与するでしょうが、PDAのハードウェアは携帯電話そのものになってしまうので、意味がありません。



そこで、携帯電話と真っ向から対抗するために、パームIP電話を(無責任に)提案したいと思います。ここでのポイントは、ビジネスモデルの違いです。携帯電話は、さっきも書きました通り通信費によって本体機器や通信インフラを整備します。パームIP電話はそれに対し、ハードウェアは機能に応じて値段付けをし、通信費では基本的には儲けません。



もちろんIPに接続するまでの通信費は必要ですが、PHSのつなぎ放題で固定料金として、その代わりIP電話としては通話料を無料にするのです。このようにすれば、通信費を抑えた分で本体の価格を購入者が支払うことができ、ハードウェアの販売で利益を出すことが可能になります。携帯電話の通信費に対して、競争力のある価格にできれば、特に電話のヘビーユーザーには魅力的なものになります。また、本体の価格がある程度高くなると、携帯電話に戻ることが容易にはできなくなります。



いくつか、問題はあると思いますが、携帯電話に対抗してパームの勢力を拡大するためには、パームIP電話は絶好の起爆剤になると思います。



この3月から正式にIP電話のサポートが開始され、IP電話の認知度も上がってくるでしょう。パームとIP電話の組み合わせは、これまでの通信インフラになかった新しい分野を切り開くに違いありません。いかがですか、どっかのパームOS採用メーカーで採用してくれませんかねー。

22.携帯電話のパーム化 (2003/02/24)

ここで言っているのは、携帯電話がパームっぽくなってきていると言う意味です。

先日、携帯電話の新機種の広告を見ていると、2つほど気になる新機能がありました。



一つ目は、携帯電話の液晶が鏡になるもの。パーム・ウェアではジョーク系ソフトとして定番ですが、携帯電話でも採用されました。コンタクトレンズ着用者には便利であると説明されています。もうひとつはサーチライト。夜、家に帰って鍵穴を探すのに便利であるとの事。



これらの物を常に携帯している人にとっては、携帯電話さえ持っていればいいのですから便利です。必要のない人は別に使わなくても邪魔にはなりません。



私は、携帯電話会社がこの新機能を、単なる付け足しのジョーク機能として追加したとは思えません。これは、携帯電話からのパームに対する挑戦ではないかと。つまり、パームにできることは携帯電話ならなんでもできるよ、と言うことではないかと思ったりします。ジョーク系ソフトでも、1つ1つ取り込まれてしまえば、パーム・ウェアの活躍する範囲が狭められてくるのです。



この新しい携帯電話を持った人が、懐中電灯を同時に持って出かけるでしょうか?もっと大きい手鏡でなければだめだと思うでしょうか?このようにして、携帯電話は、懐中電灯と鏡を取り込み、より一層手放せない存在になるのです。この上PIM機能を拡張して行けばパームが築いた市場を徐々に取り込んで行くかもしれません。そろそろ反撃をしなければ、パームの世界が縮小してしまいそうです。



ゲーム機の市場も、携帯機に関しては油断はできません。ソフトのダウンロードはお手の物ですから、安くいろいろなゲームをリアルタイムに提供することは簡単です。



と、ここまでは実は前置きで、携帯電話に反撃をする久しぶりのパーム販促作戦に行ってみたいと思います。

21.確定申告書作成コーナー (2003/02/23)

私は、サラリーマンなので数年に一度ぐらいで確定申告をします。今年は医療費控除の為に申告する事になりました。住宅取得控除をされる方も多いと思います。



今年は、国税庁のホームページから申請用紙が家庭のプリンターで印刷でき、そのまま郵送で提出できると言うことで早速試してみました。確定申告書の作成ページには、サーバーのメインテナンスの予告があります。何かいやな予感がします。



国税庁のページから、申告書作成のリンクへ飛んで、申告書や控除の種類を選択するあたりは、難なく進むのですが、源泉徴収票のデータ入力あたりから怪しくなってきます。



給与情報を入力した後の画面の切り替えに5分以上かかり、源泉徴収票のデータ入力後にまた5分。医療費控除を選択後、医療費金額の入力画面の切り替えに3分。医療費控除金額入力後、サーバーエラーに何度もトライするも、あげくに”リモートサーバーから切り離されました”と拒否されてしまいました。



税金返すのがいやなのかと疑ってしまいますね。どの画面にも、丁寧に税金の事に関する説明がてんこ盛りですが、ことデータを入力した後の処理が全くだめです。



そもそも、このシステムで印刷した申告書は郵送して、OCRで読みとるそうですが、そのために印刷ずれが出ないように事細かなプリンターの設定に関する説明が書かれています。今回のシステムは、そのあたりに配慮しすぎて、基本的な税金の計算をするプログラムがテストされていない感じです。システムエラーとただ表示されるだけというのは、エラー処理をやっていないと言うことです。



オンライン申請に対応しようとしたが、今年は間に合わないので、印刷、郵送、OCR入力というフローを考えたのでしょうが、どうせオンライン申請が間に合わないのなら、ソフトウェアをダウンロードしてクライアントマシーンで実行する形式の方が、はるかに効率が良かったでしょう。そもそも、電卓でできる計算なのですから、わざわざサーバーに暗号化して大切なデータを転送する必要はありません。



悪戦苦闘、計4時間かけましたが、結局最後の印刷画面まで到達できませんでした。申告用紙をもらってきて、手書きで書いた方が早そうなので、今年の確定申告書作成コーナー奮闘記はこれにて終了させていただきます。もし来年、確定申告する機会がありましたら、是非すんなりと申告書が完成するシステムにしてから、カットーオーバーして頂きたいものです。