私は、サラリーマンなので数年に一度ぐらいで確定申告をします。今年は医療費控除の為に申告する事になりました。住宅取得控除をされる方も多いと思います。
今年は、国税庁のホームページから申請用紙が家庭のプリンターで印刷でき、そのまま郵送で提出できると言うことで早速試してみました。確定申告書の作成ページには、サーバーのメインテナンスの予告があります。何かいやな予感がします。
国税庁のページから、申告書作成のリンクへ飛んで、申告書や控除の種類を選択するあたりは、難なく進むのですが、源泉徴収票のデータ入力あたりから怪しくなってきます。
給与情報を入力した後の画面の切り替えに5分以上かかり、源泉徴収票のデータ入力後にまた5分。医療費控除を選択後、医療費金額の入力画面の切り替えに3分。医療費控除金額入力後、サーバーエラーに何度もトライするも、あげくに”リモートサーバーから切り離されました”と拒否されてしまいました。
税金返すのがいやなのかと疑ってしまいますね。どの画面にも、丁寧に税金の事に関する説明がてんこ盛りですが、ことデータを入力した後の処理が全くだめです。
そもそも、このシステムで印刷した申告書は郵送して、OCRで読みとるそうですが、そのために印刷ずれが出ないように事細かなプリンターの設定に関する説明が書かれています。今回のシステムは、そのあたりに配慮しすぎて、基本的な税金の計算をするプログラムがテストされていない感じです。システムエラーとただ表示されるだけというのは、エラー処理をやっていないと言うことです。
オンライン申請に対応しようとしたが、今年は間に合わないので、印刷、郵送、OCR入力というフローを考えたのでしょうが、どうせオンライン申請が間に合わないのなら、ソフトウェアをダウンロードしてクライアントマシーンで実行する形式の方が、はるかに効率が良かったでしょう。そもそも、電卓でできる計算なのですから、わざわざサーバーに暗号化して大切なデータを転送する必要はありません。
悪戦苦闘、計4時間かけましたが、結局最後の印刷画面まで到達できませんでした。申告用紙をもらってきて、手書きで書いた方が早そうなので、今年の確定申告書作成コーナー奮闘記はこれにて終了させていただきます。もし来年、確定申告する機会がありましたら、是非すんなりと申告書が完成するシステムにしてから、カットーオーバーして頂きたいものです。