30.アメリカンジョークその1 (2003/03/05)

アメリカンジョークと言えば、最初に良いニュース、次に悪いニュースを言うのが定番でありますが、たいていは後の悪いニュースの方が重大であって、良いニュースが吹っ飛んでしまうのが常のようです。



これは実際にあった話。時は1988年4月です。



ニューアーク空港に着いた、私が乗っていたコンチネンタル航空の飛行機は、駐機するスポットがないため、しばらく空くのを待つことになりました。外では、とんでもない大雨が降っています。



乗り継ぎの飛行機まで、それ程時間的余裕がなかったので、早く降りることができないかと気を揉んでいました。



20分ほど待たされた後、また機長の放送がありました。



「乗客の皆様に、良いお知らせと悪いお知らせがあります。」
 



私は、これが噂のアメリカンジョークかと、心構えをしました。



機長は続けます。



「まず良い知らせから。当機は、管制塔から乗客を降ろして良いという許可を得ました。」



いつまでも待たされ続けるわけにも行きませんから、これは良い知らせであることは間違いないです。



「次は悪い知らせです。スポットの空きがしばらく期待できませんので、大雨の中を皆さんに100メートルほど歩いていただきます。」 



空港の中で大雨が降っている時って、結構風が強くて、当然傘などは持ち込んでいませんから、ターミナルビルに入った時にはまさにびしょびしょ。さっきのジョークと相まって、精神的ダメージは格好きつかったです。



これに限らず、アメリカンジョークの類は結構ブラックユーモア的な物が多くて、腹の底から笑えると言うより、ニヤリとする様なジョークが多いですね。



私が、1968年から読み始めた、今はなきリーダーズダイジェスト日本語版には、アメリカンジョークが”笑いは百薬の長”と言うタイトルで、毎号掲載されていました。その中から、いくつか私のお気に入りのアメリカンジョークを、紹介してみたいと思います。

29.アメリカ人がPIMを好きな訳 (2003/03/02)

パームの基本はPIMであります。もちろん基本を無視した使い方もありですが、それはそれとして基本はPIMであることに疑問はないでしょう。



パームがUSで開発され、その中心機能としてPIMがある。USで、なぜPIMが必要とされ、みんなが好んで使っているのか?この疑問に私の独断と偏見で答えてみようと思いますが、その前にUSでの職場環境について知っておかなければなりません。



まず第一に、USのオフィスは個人のプライバシー確保のため、隔離されている場合が多い。個室形式になっている場合も多いでしょう。みんな家族の写真やら趣味の絵やら、家から持ってきて飾りまくっています。地図や壁掛け、果てにはエルビスの等身大の人形を持ち込んだ人も知っています。



つまり、同じ課の人が出社しているかどうかも分かりにくいのです。全員の顔を見るためには、いくつもの部屋を渡り歩かなければなりませんし、彼らはすぐに雑談を始めますから全部の部屋を見て回ったときには退社時間かあるいは定年を迎えていることになります(おもしろくない米国式ジョーク)。



第二に、USではフレックスタイムや、長期休暇、幼稚園の送り迎えなど、個人の都合で出社時間がまちまちで、なかなか同じ時間にオフィスに居合わすことが少なくなります。



このような環境がかなり以前からあって、USのオフィスではPCが普及する前から、ホストベースのシステム上で、課全員のスケジュール管理をするソフトウェアを使っていたのです。



個人個人で既に決まっている予定を入れておきます。予定のない時間帯は、他の人が勝手に会議を設定しても良いというルールがあるのです。会議を招集する人は、参加者全員が空いている時間帯を検索し、会議の時間を設定し、会議の案内をメールで送信します。



これら一連の処理を、ほとんどの部分を自動的に行うことができました。これを、全員の予定を電話で訪ねながら空いている時間を決めるのは、大変骨が折れる作業になります。



誰かが勝手に会議のスケジュールを入れたりするので、朝一番にまず今日の予定をプリントアウトして確認してから、仕事に取りかかります。



このようなやり方に慣れてしまうと、個人のスケジュール管理を何らかのシステムで行わなければ、不安になるのかもしれません。意外とラフに見えるアメリカ人も、約束や契約を守る事を大切にしますから、PIMは彼らの生活に欠かせない物になっているのでしょう。

28.薄いコーヒーとお茶の出がらし (2003/03/01)

USでアパートを借りて、すぐにしなければならないのは電気、ガス、水道、電話の契約などですが、それと同時にケーブルテレビの契約もしなければなりません。(別になくとも良いのですが、USに着くと情報から隔離されるのはつらいので、新聞とテレビは必ず契約したくなります。)



もちろんアンテナを上げて地上波だけで暮らしている人もいるのですが、一般にはケーブルテレビの契約をする人が多いようです。



都会では、日本からの放送もいくつかあるようですが、田舎の町で日本人があまり多く住んでいないところでは、日本語放送はありません。ですから、英語が分かりづらくても、現地の放送を見ることになります。それはそれなりに面白いのですが、ケーブルテレビでは日本でもそうでしょうが、チャンネルがやたらと多いのです。



チャンネルが多いと、選択肢が増えて自分が見たくなるような放送が同時にいくつもあるような気がしますが、そうでもなくてなかなか気に入った番組を探すのは一苦労です。似たような番組が延々と続く40チャンネルぐらいを一通りスキャンして、やっぱりさっきの26チャンネルにしようと戻ってみると、すでに時間がたってしまっていて違う番組になっていたりします。



ですから、数が多く代わり映えのしない番組の中をかき分けかき分け、探しまくるわけです。つまりチャンネルが多いけれど内容が薄い、ここまでが”薄いコーヒー"の話です。



情報の質と量の充実をしないで情報バスを太くしていけば、段々と情報が薄いものになって行きます。コーヒーなら香りがあるうちなら良いのですが、限度を超すと飲めないほどまずいものになってきます。



さて、いつものようにチャンネルをスキャンしていると、ノイズの走った画面から
ボソボソと日本語が聞こえてきます。”いの~ち~みじ~かし”、、、、絶句しました。志村喬の"生きる"ではないですか!



やってくれましたクラシック・チャンネル。いったいUSで誰が見るんでしょうか?私はさすがに日本語が恋しくて見ましたよ!、10分ぐらいは。でも、あまりにも、雰囲気が違いすぎて(解っていただけますか?)、それ以上見ることはできませんでした。



あるいは、かつては人気のあった映画を、週に何度も繰り返し放送するのです。例えば、最新のスーパーマンをこれでもかこれでもかと繰り返されると、何か安っぽいものに見えてきて、価値がなくなっていくような気がします。これは、お茶の出がらしの話です。



このような映画を放送する事ができると言うことは、多チャンネルだからこそだとは思いますが、逆にそれだけ放送するコンテンツがないからだとも言えます。



インターネットもどんどん帯域が増えてきていますが、情報(コンテンツ)の充実が本当は、大切なのではないでしょうか?

27.コミュニティーFM放送局 (2003/02/28)

この数年、コミュニティーFM局が、私の住んでいる地域でも増えてきました。地域に密着した情報や、市民ボランティア参加による運営など、今までにない放送局を目指してがんばっておられるようです。



放送局と言うと、大きなアンテナと立派なスタジオと言うイメージがあったのですが、街角の商店街の中にあるこじんまりとしたサテライトスタジオには、親近感を感じる方も多いかと思います。



出力が小さいのか、車での移動中に聞いていると、すぐに聴視圏外になってしまうのが難点ですが、時々拝聴して楽しんでおります。



USでは、そもそもFMにはローカル局しかないのですが、200-300Km離れていてもガンガン聞こえてくるのは、いったい何ワット出しているのかと疑問を持ってしまいます。しかも、一日24時間放送しているFM局でも、たいていは普通の古い一軒家に、アマチュア無線のアンテナみたいなのが載っているだけで、どう見ても放送局に見えないことが多いです。



いかにもお金がかかっていない感じが、パームm100っぽいですね。日本の放送局はCLIEのような感じですかね。

26.旅行系パームサイト (2003/02/27)

実は当サイトは、旅行系パームサイトをを目指しています。本当は、海外旅行を最低年に1-2回行って、そのレポートを含めて最新情報を掲載したいところなのですが、最近の世界情勢を考えると、それほど気安く飛行機に乗って海外旅行と言うわけにも行きません。



独身の時は、中国や韓国など地球の歩き方その物の旅行ができましたが、結婚してからはもう少し安全で楽なUSやヨーロッパになり、子供ができてからは気軽に行ける近場のビーチに行くようになって、あまり刺激のある旅行をしなくなってしまいました。



私が、インターネットを利用するようになった一番の理由は、旅行情報を体験談として知ることができるからです。旅行会社の窓口で入手できる情報は、一般的なガイドブックにあるのと同じようなものが多く、あまり役には立ちません。



個人旅行をメインに扱っている旅行会社でも、それ程情報の持ち合わせは多くはありません。例えば、ヨーロッパでレンタカーを借りてスイスやオーストリアに高速で入るとき、どのようにして高速の通行料を払うかを聞いても、経験がなく全く分からない場合がほとんどです。



ドイツで借りたレンタカーでイタリアに入れるかを聞いても同じで、レンタカー会社に聞いてくれとのこと。レンタカー会社に聞いて分かれば、苦労はしません。もっともレンタカー会社も、もう少し現地情報を持っているべきだと思いますが。



ところが、このような質問に答えてくれるインターネットの個人サイトは数多くあり、その多くは、旅行のリンクサイトから紹介されています。その情報量と質は、かなりのものです。



あるいは、ホテルの予約をするのもインターネットにかなりお世話になっています。世界中の一般的なホテルチェーンを網羅したサイトになければ、現地のローカルホテルを紹介するサイトを参照し、ヨーロッパならシャトーホテルのグループサイトを使って、ホテルと☆付きのレストランを同時に予約することもできます。



私にとって旅行を成功させるかどうかは、インターネットを使った準備段階で大方決まってしまうように思います。



さて、その旅行におけるパームの役割ですが、予約したホテルやレンタカーの情報、その他の忘備録などはもちろんですが、意外と不評の”支払いメモ”が良かったりします。走行距離などを一緒に記録できたり、複数の通貨を一気に換算したりすると、結構使えたりします。



置き換えソフトにも良いものがあるようですが、簡潔で必要最小限でコンパクトなパームのソフトウェアとして、少し見直した次第です。