さて、USのワイナリーの中で一番古いところが何カ所かあると前書きで書きましたが、今日ご紹介するベリンジャー(Beringer)もその中のひとつです。
このワイナリーのヒストリーの中で、"The Oldest Continuously Operating Winery
in the Napa Valley"と紹介されています。禁酒時代も密かに醸造を続けていたのでしょう。ワイナリーの設立は、1876年と記されています。
これまでにも数多くの優れたワインを生み出し、品評会やワイン雑誌のランキングでも常に上位を占めて来ました。私が初めてベリンジャーを知ったのも、ワインの雑誌のテイスティングコーナーを読んだ時でした。
ナパ・バレーのハイウェイ29号線を北上し、ワイナリーの集まった地域の一番北のエリアのセント・ヘレナ(St.Helena)と言う町にあります。歴史があることを示すように、風格のある石造りの建物が、綺麗に整備された庭園の中に点在しています。
今回訪れたときは既に夕方近くになっていたので、ワインショップに行ってみました。古い木組みの建物は天井が高く、かつてここでワインを造っていた事を物語っています。
ギフトショップの一部が、テイスティングコーナーになっており、気に入ったワインがあればすぐに買い求めることが出来ます。
日本でも、比較的容易にベリンジャーのワインを探すことが出来ますが、さすがにこれ程の種類が一同に並べられているのは圧巻です。ここでは、テイスティングはせずに、ワインショップをじっくり歩き回っておいしそうなワインを選ぶことにしました。
日本では見たことのないシリーズのものがあり、選ぶだけでも楽しめるものです。じっくり見て回った結果、30ドルぐらいのものを1本買ってみました。
ここのワイナリーはナパの中でも規模が大きいため、ワインショップもかなり観光地化されている感じがします。ワインショップの中にも、ワイン以外に記念の品になりそうなものが並べられています。
さて、ここで買ったワインは、その日泊まったホテルの部屋で食事した時に頂いたのですが、なかなかおいしいワインでありました。ベリンジャーのワインは、どれも期待を裏切らないように思います。
日本でベリンジャーを探すと、"Stone Cellars"と言うシリーズのワインをよく見かけます。6種類の品種のワインがあり、ディスカウント店では1000円ぐらいで売られています。
コスト・パフォーマンスの高さは申し分ありません。特に"Chardonnay"は、スパイシーで少しスモークされた様な渋い香りがします。
この値段で買えるワインの中では出色の出来と言えるでしょう。是非、一度お試しください。