今回のテーマは、少し汚い話しになるかも知れません。(とわざわざ断る時は必ず汚い話しです。)皆さんの周りの人で、しゃべる時に唾を飛ばす人はいますでしょうか?必死になってしゃべり出すと、しぶきのように飛んでくる人もいるかも知れません。
もちろんこれは、しゃべり方によるのですが、話す言語によっても異なってくるように思います。このように感じたのは、USにいた時に何度かあった、白熱した議論が展開された時です。
日本では、どうも見ても唾のしぶきの3度や4度、掛かってきそうな勢いでまくし立てているのですが、一向に飛んでこないのです。いや、不思議でした。いくら発音の中に、飛んできそうな強いアクセントがあろうとも、飛んでこないのです。
それから、アメリカ人と話すたびに気を付けていたのですが、どうも言語自体に唾が飛びにくい秘訣があるように思いました。
日本語は、ほとんどの音が音節でできていて、子音の後に必ず母音がある為、口の中のどこかを破裂して子音を出した後に、息を吐きながら母音を発生するので、飛びやすいのではないかと思ったりしていますが、良く分かりません。
中国に旅行で行った時、中国人の唾の飛ばし方のすごさに参った事があります。本当にしぶき状態になる事もありました。中国人同士が言い争いを始めると、端から見ていてもすごいしぶきが飛んでいる事が分かりました。正に、つばぜり合いです。
まあ、フランス語などはいかにも少ない様に思えますが、スペイン語やイタリア語は日本語並みかなと思ったりしています。言語学者の方に、是非研究して頂いて、つばぜり合いに決着を付けてもらいたいものです。「つばきで解かる正しい発音練習」なんて言う本が書けるかもしれませんよ。
ところで、タイトルの「つばぜり合い」、別に唾を飛ばし合うのではなくて、戦いの時、刀の鍔(つば)を迫り合うほど激しく戦う事を言うのだそうです。
でも、互いに唾を飛ばしながら言い争いしている姿も、それらしいとは思いませんか?