121.血液型と性格 (2003/06/09)

117.科学技術白書 (2003/06/06)の血液型の話しに、パルマガの機長さんが、お目を留めて頂いたようです。ありがとうございます。そこで、少し補足説明をさせて頂きます。


理数系の人にB型が多いと言うのは、一般的に言われるようになってきました。コンピューター関係の会社などで簡単な統計を取ると、B型が通常の割合よりも圧倒的に多かったと言う話しは、時々耳にします。


ただ、血液型と性格と言った一般的な相関に関しては、血液型による性格判断が好きな人は「相関あり」と言うでしょうし、信じていないと言う人は「根拠なし」と言うでしょう。


いろいろな国民の血液型の分布を見ていると、面白いことに気づきます。A型の多い日本と似ているのがフランスです。フランスは、日本にも増してA型が多いのですが、日本人とフランス人の性格が似ているという認識は、一般的にあまりされていません。A型は几帳面でまじめだと言われてきましたが、フランス人にはどう見ても当てはまらないでしょう。だから、「血液型占いは当たらないんだ!」という人もいるでしょうね。


長い間、日本人は几帳面でまじめであると言われてきました。日本人には、A型が多かった為、几帳面でまじめであるのはA型の特徴とされてきました。はたして本当でしょうか?


日本人がまじめにコツコツ働いていたのは、性格がそうであったのではなくて、まじめに働かなければ、豊かになれなかったからではないでしょうか?今の日本人は、昔に比べてまじめな人が減ってきているように思いますが、血液型が変わったわけではありません。


学生の頃はおとなしかった人が、同窓会で久しぶりに会ったら、人が変わったように活発になっていた、と言うことは良くあることです。つまり、性格などと言うのは、先天的普遍的なものではなく、環境や必要性に応じて変化していくものなのでしょう。ですから、血液型と性格を関連付けることにそもそも無理があるのです。


ところで、性格は時が経つと変わることがありますが、血液型は変わらないのでしょうか?実は、骨髄移植をすると血液型が変わる場合があるそうです。


知り合いのB型の方が、骨髄移植をされました。その結果、今度はA型になりました。骨髄が正常に機能し始めて造血作用が確認され、A型の反応が出始めた頃、それまでは何も言わなかったのに急に病室に持ち込んでいたテレビの向きを気にして、「真っ直ぐに直してくれ」と言われたそうです。


血液型、恐るべし!