407.バックアップ電池は思わぬ時に切れている! (2004/11/10)

若い時は、いくら飲み潰れるまで飲んでも、記憶がなくなることはありませんでした。しかし最近は、飲み始めてしばらくしたあたりから記憶がすっ飛んでしまい、後から思い出そうとしても全く記憶がなくなっているのです。酒に弱くなったと言うより、頭が弱くなったと言うことでしょう。


そんなある日のこと。近所のお宅でおいしいワインを、1本、2本、、、(覚えていない?)とご馳走になって帰ったのでした。帰り道のことも、何時に帰ったかも全く記憶がありません。


家の者に言わせると、帰ってくるなりノートパソコンを広げて何やらブツブツ言いながらやっていたそうです。そしてしばらくパソコンに向かっていたかと思うと、知らぬ間にその場でダウンして眠りこけっていたそうです。


さて、それから数日してからノートパソコンを立ち上げようとすると、「ピー、ピー」、とビープ音の後エラーコードが表示されて止まってしまいます。どうやら先日の酔っ払いが壊してしまったようです。(それは私です!)


BIOSの設定でもいじったか、パスワードを変えてしまったのでしょうか? 他人の行動を想像して何をやったか考える場合は、その人の性格をかんがみてこんなことをやるだろうななどと考えますが、酔っ払った自分の行動を想像するのは意外と難しいものです。


自分の性格が分からない。一体何をしでかしたか分からないのです。自分と言えども別の人格を感じました。


悪い事に、ワインを飲みに行ったお宅ではノートパソコンの調子が悪いとかで、リカバリーをしなければならないとかディスクを換装するとかの話をしていましたから、てっきり自分のパソコンにも何かの設定をしてしまったのだと思ってしまったのです。


取り合えずエラーコードから想定される対策のうち、一番簡単なCMOSバックアップ電池の交換をしてみたのですが、変化がありません。さらにインターネットで情報を探し回るのですが、日本語では既に出尽くしているようですので、英語にも捜索範囲を広げて探し回りました。


2-3日かかって分かったのは、電池交換の後、内部時計の設定をしなければならないのですが、通常の使用者権限のパスワードでは時刻設定画面に進めないため、同じエラーを繰り返していたのでした。せめて監理者パスワードを入れるように指示が出ていればこれほど悩むことはなかったのですが。


しかしいずれにしても、パソコンのようにヘタに操作すると取り返しのつかないものは、酔っ払いに触らせないことが肝要ですね。


そこで、教訓。



  1. バックアップ電池は思わぬ時に切れている!
  2. 飲んだら操作するな!!
  3. 酔っ払うまで飲むな!!!

面目ない、、、

403.テレビの丸洗い修理法 (2004/10/27)

大阪の朝日放送の番組に「探偵ナイトスクープ」と言うのがあります。視聴者からの依頼で調査するというもので、大概はくだらない内容が多いのですが、時としてこの番組以外ではでしか見ることの出来ない、貴重なテーマがあったりもするのです。


その番組の先々週の放送で、「カラーテレビを直すのに水をぶっかける」というのがありました。実際はもう少し込み入った依頼だったのですが、要はテレビを水を掛けて直す人がいるらしいので、その真偽を調査して欲しいという依頼です。


とある家庭に、見ているうちに色がだんだん薄くなってきて、最後は白黒になってしまうというカラーテレビがあり、そこに、テレビを水を掛けるだけで直すという、職人風のおじさんが登場します。


テレビの症状を確認するのですが、確かに電源を入れてから数分すると画面全体から色がなくなり、白黒の状態になってしまうようです。


おじさんは、テレビを駐車場の広いところに持っていくやいなや、テレビのカバーを取り去り、ホースでむき出しになったテレビに水をかけ始めました。そして今度は、スプレー式の洗浄液をまんべんなく掛けて、ブラシでゴシゴシこすり出すではありませんか。まさに自動車の洗車をしているようです。


一通り洗浄が終わると、そのまま乾燥するために屋外に放置しています。「3,4時間もあれば大丈夫でしょう」などと言いながら余裕の構えです。先ほどからかなり危険な感じが漂っています。


さて、十分乾いた頃でしょうとテレビのカバーを取り付けて、元の部屋の中にセットします。電源を入れてみると火花こそ散りませんが、画面全体がボヤーとピンぼけのようです。しかし、しばらくするとだんだんはっきり映るようになり、最後には完全な状態に戻ったのです。


これには驚きました。電子部品が水に弱いのは常識のように考えていましたから、駄目になることはあっても直ることはないと高をくくっていました。特にカラーテレビは高電圧が掛かっている部品がありますから、水は御法度だと思っていました。


以前会社のディスプレーに水が掛かって内部で火花が散り、お釈迦にしたことがありましたから、てっきり電源を入れた途端火花が散って、煙が立ち上がると予想していたのです。


実はこのおじさんは、リサイクルショップの人だったそうで、いつもこのような中古のテレビを水を掛けて直しているのだそうです。


そう言えばかなり昔になりますが、無線関係の雑誌に紹介されていた記事を思い出しました。電子機器が水に濡れて使えなくなったときは、まず電源を外しアルコールなどの揮発性が高く、部品を腐食しない液体にどっぷり浸けてから、すぐに乾かせば良いのだそうです。


電子部品が水分に弱いのは、錆によって接触が悪くなる場合がほとんどですから、錆びる前に水分を飛ばしてしまえば良いわけです。ただし、モーターによって可動する部分がある場合は、水が入ることによって動きが悪くなる可能性が高いですから、無理かも知れません。


パーム携帯電話は外に持ち歩く事が多いので、水が掛かって故障する危険性が高いものです。もし、不幸にも水没した場合は焦らず、まずアルコール漬けにしてから天日干しをすると、意外と助かることもあるかも知れません。


ただし、あくまで自己責任でお願いします。

379.激しさを増す日本の気候 (2004/09/09)

最近の日本の気象はすっかり荒々しくなって参りまして、地震台風も中途半端ではございません。


特に今回の台風では、神戸市内で2号線が1メートル近くも冠水したり、大阪の中之島で川の水が溢れたりしています。地球温暖化の影響で、既に潮位が上がってきているのではないかと心配になってきます。浅間山まで噴火するに至り、「日本沈没」を地で行く様相を呈してまいりました。


以前ベトナム人と一緒に仕事をしていた時、ベトナムの嵐のすごさを語ってくれたことがありました。朝、起きると家の中を川が流れていて、いろいろな物が流れて来てその中から気に入った物を拾い集めるそうです。実際は、自分の物も流れて行ってしまうでしょうが、スペクタクル映画のような光景は珍しくないと半ば自慢していました。


また竜巻などは以前は日本ではめったに発生しませんでしたが、最近では被害が出るほどの大規模なものが報告されるようになりました。以前はフロリダに来る強烈なハリケーントルネードは、日本の気候で無いものと思っていましたが、食生活の欧米化と共に気候も似てきているのでしょうか?


さらにテロに出くわすことまでも考えると、正に身の回りは危険がいっぱい、いつ何時災害にあっても不思議ではありません。


紀伊半島の南海域で連続して発生している地震によって、南海地震の発生が抑制され、逆に東海地震の発生が早まるのではないかと言うニュースがありましたが、地震は大きく膨らんだ風船が壊れるのと同じように、どの大きさになったら必ず割れるというののでないだけに、実際にその通りになるかどうかは予想が難しそうです。


地震は「いつ起こるか?」ではなく「必ず起こるもの」と考えておく必要があるのでしょう。

378.本当のプログラマーはキッシュを食べない3: 本当のプログラミング (2004/09/01)

Don’t comment their code. If it was hard
to write, it should be hard to understand
and even harder to modify.


プログラムはそれを書いた人の個性を良く表します。「プログラム式」ではなく「プログラム言語」とはよく言ったものです。正に文章と同じように上手いものから下手なものまで芸術的なものから書き殴ったものまで、様々なプログラムがあります。


プログラミングを仕事とする場合、過去に書かれたプログラムに機能を追加したり、バグを直したりすることがよくありますが、プログラムの事が書かれたドキュメントがあると助かる場合があります。


しかし、しっかりとしたドキュメントがあるようなプログラムには大抵、プログラムのソースコードに有効なコメントが加えられていることが多いものです。反対に、ドキュメントがないプログラムに限って、コメントも一切無いことが常のようです。


本当のプログラマーは、コメントなんかソースコードに書いたりはしないそうです。コメントを簡単に書くことが出来る簡単なプログラムには、そもそもコメントなど無くても理解できるだろうし、コメントを書くのが難しい複雑なプログラムは、コメントを書いても理解することが出来ないだろうし、もし理解できたとしても修正することは困難であると言っています。


確かに賢い人が書いたプログラムの場合、たった1行のコードすら何のために書かれているのか理解できないことがあります。それにコメントをいちいち他人が理解できるように付けていては、せっかくの美しいプログラムコードが台無しです。


他人が読んで分かりやすいプログラミングの方法として、GOTO文を使わないとか、Structured
Programmingがありますが、本当のプログラマーはこれらすべてを否定し、またチーム・プログラミング・コンセプトを嫌うそうです。ただし、自分がチーフプログラマーでなければですが。


9時から5時までは決して働かず、もし朝9時に本当のプログラマーを見かけたら、それは必ず徹夜明けだそうです。


さて、今一体どのぐらいの本当のプログラマーの方がいらっしゃるのでしょうか?プログラミングが特殊な技能ではなくなってきましたから、以前のようなプログラマーが減ってきているのは確かでしょう。


"Real Programmers Don’t Eat Quiche"


"eat quiche"には、「汚い[卑劣な]まねをする」という意味もあるそうです。本当のプログラマーが、まだ世の中にたくさん残っていることを願いたいものです。

377.本当のプログラマーはキッシュを食べない2: キッシュって何? (2004/08/26)

Real programmers don’t eat quiche. Real programmers
don’t even know how to SPELL quiche!


本当のプログラマーについて知るためには、キッシュなる食べ物がどんなものであるかを知っておかなければなりません。


最近はしゃれたレストランのメニューにもありますからご存知の方も多いと思いますが、タルトの一種と言われているように、一見ケーキのように見えますし、プリンのようにも見えます。しかし、お菓子の類ではないので、食べた時に違和感を感じる方もいらっしゃるでしょう。


溶いた卵によって固まると言うことから、日本の茶碗蒸しに近いかも知れません。中の具としてハムやほうれん草が入りますし、クリームを使って濃厚な味にしますから、見た目よりも栄養満点です。


フランスのアルザス地方の料理とされていますが、そのオリジナルはドイツ料理にあるそうです。そう言えば伝統的なドイツパンの店で売っていることがありますし、ポットラック(食材持ち寄りのパーティー)でキッシュを持ってくるのは、ドイツ人と相場が決まっています。


さて、本当のプログラマーの食生活に関しては、同じ文章の中に様々な記述があるのですが、基本的には自動販売機で売っているもの、例えばポップコーンを好むそうです。


インスタントのポップコーンは、普通は電子レンジで作るのですが、本当のプログラマーはCPUの上に乗せると言います。はじける音を聞けば、どのジョブが走っているかが判るそうです。


本当のプログラマーは自動販売機で売っているものしか食べないので、ランチバッグを職場に持って来たりはしないそうです。キッシュは自動販売機では売っていない、だから本当のプログラマーはキッシュを食べないそうです。


では、本当のプログラマーのプログラミングを覗いてみましょう。