587.肩に食い込むノートパソコン (2006/06/03)

最近めっぽう忙しくなって来まして、サイトの更新もままならぬ状態になっております。これまでほとんど会社のオフィスに閉じこもりっぱなしだったのが、最近は東京への出張が多くなったため、ノートパソコンを担いで出かけることが増えました。


外出する必要がないときには、会社のデスクトップパソコンがあれば事が足りていたのですが、外出するとやはりモバイル環境がなければならず、会社のノートパソコンを持ち歩くようになったのですが、慣れない事も手伝ってやたらと重さが肩に食い込んでくるのです。


B5サイズなので比較的軽い部類にはいるはずなのですが、それでもずっしりと重く、通勤の満員電車での疲れを増長するには十分です。


ノートパソコンと言っても、その目的は外出先でメールを見るためと、PowerPointやExcelファイルをプロジェクターで投影するためにしか使わないのですが、それだけならPDAサイズの小型のもので代用したいところです。


実際、機能的にはPDAで十分カバーできるような気がしますが、大勢がノートパソコンを持ち込んでいる場面では、自分だけポケットからPDAを取り出す訳にも行きません。


ノートパソコンはモバイル機器の一つではありますが、どちらかと言えばポータブルと呼ぶべき大きさであり、ハンディーと呼ぶにはPDAサイズにならなければならないでしょう。


ハンディーラジオは持ち歩いても、ポータブルラジオをぶら下げて毎日歩く人はいないのと同様に、ノートパソコンを毎日持ち歩くのは元来無理があるように思います。


今、多くの人が抱えているノートパソコンがすべてPDAになれば、公衆無線LANを利用する機会も増えるでしょうし、W-ZERO3のような携帯電話と融合した機種も増えてくるのではないでしょうか?


ノートパソコンをもっと小さくしようという試みがいくつかありますが、ハードディスクの代わりに半導体メモリーに置き換える事が多いようですが、ハードディスクが小型化されてきたと言っても精密なメカの固まりには違いありませんし、外出時の衝撃に耐えるように設計されていたとしてもやはり限界があるでしょう。


真のモバイル機器は、やはりソリッドステートでなければならないと思うのは、真空管ラジオを知るオジン世代だけでしょうか?

578.初夏の香りはヨットハーバーから (2006/04/19)

桜の季節も終わって、最近は少し汗ばむ日も多くなってきました。まだ海に行く本格的な季節ではありませんが、サイクリングがてら西宮市にあるヨットハーバーに行って来ました。


先週末には「関西国際フローティングボートショー2006」が開催されていたようです。最近景気が上向きになってきたからでしょうか、モーターボートの売れ行きが良いそうです。


西宮にはかなり昔からヨットハーバーがありましたが、数年前にできた新西宮ヨットハーバーは、冒険家の堀江健一氏が活動の拠点にされている事でも有名な、関西を代表する大規模なヨットハーバーです。確かに堀江氏が太平洋横断に使ったことがあるヨットが停泊しています。


自転車で埋め立て地を抜けて海際まで行くと、ボートやヨットのためのドックや立派なクラブハウスが目に入ってきます。クラブハウスの3階にあるレストランから海を眺めながら昼ご飯を食べていると、何やらモーターボートの試乗会をやっているようです。


ヤマハトヨタが並ぶようにしてテントを張っていて、3,4隻のモーターボートが先ほどから港を出入りしています。レストランで食事をしながら、一体あのボートはいくらぐらいするのだろうと思案していたのですが、何せ相場を知りません。300万円ぐらいだろうか、はたまた2000万円ぐらいはするかも知れないと思ったりしているうちに、値段を確かめたくなってきました。


クラブハウスを出てテントの方に行ってみると、子ども連れの家族がボートの試乗から下りてきました。トヨタは2種類のボートの試乗が出来るらしく、高い方は何と2700万円と書かれています。全く縁のないものだと立ち去ろうとすると、「時間があれば試乗してみてください」とのこと。それならと、港巡りの観光船にでも乗ったつもりでお願いすることにしました。


乗せていただいたのは、トヨタマリンのPONAM-28というボートで、定員12名、全長は10メートルあります。1階は如何にもシャンパンが似合いそうな豪華な内装でエアコン完備。大阪湾よりエーゲ海に浮かべた方が似合いそうです。その上はオープンのデッキになっていて、操縦は上下どちらでもできるようになっています。


さっそくデッキの上に上らせていただいてクルーズの開始です。おそらく港の中を1周して戻ってくるのでしょう。ヨットハーバーの中を極低速で進んでいきます。係りの方が、ボートについて説明をしてくれながら、防波堤を越えて夙川の河口の外に出てきました。


そろそろクルーズも終わりかなと思っていると、「さあ、少し揺れますから気を付けてください」と言いながら、スロットルをぐっと手前に引いて、あっという間に港巡りからマリンスポーツに変身です。


「ビョエー!!」


すっ飛んでいくモーターボートにしがみつきながら、これまでに味わったことがない異様な興奮に包まれていきます。


「時速50-60Kmはすぐに出ます」とはその通りで、決して波が高い訳ではないのに、結構波の上を吹っ飛んでいきます。淡路島まで、ヨットだと4-5時間かかるがこれだと1時間で行けるとのこと。宮島辺りまでなら燃料を補給せずに行くことが出来るそうです。


さっきまで遠くに見えていたヨットをあっという間に通り過ぎて、遙か沖に停泊していると思っていた貨物船が目の前に迫ってきます。


イヤー、気持ちがいいですね。いくら高級な車であっても、同じ道路を走っているうちは大きな違いはありませんが、海を走るというのは全く別の世界があります。


聞くところによると、このボートの底はアルミハルと呼ばれるアルミ製で、FRPのものに較べると波の衝撃を和らげる働きがあるそうです。サスペンションがある自動車なら乗り心地が違うのは当然ですが、ボートでも船底の材質で乗り心地が異なると言うことを初めて知りました。


アルミ製であるため傷が付きやすく、海に浮かんでいるゴミを避ける必要があるそうです。確かに水面を見ていると、ペットボトルが至る所に浮かんでいます。


30分程のクルーズの間、ボートの免許のことや燃費のこと、今まで余り聞いたことがなかった知識が得られてなかなか面白かったです。途中で少しハンドルを握らせてもらったりして、港巡りの観光船にはない、刺激的な試乗を体験することが出来ました。


試乗したボートはディーゼルエンジンを2基積んでいて、それぞれ別のスロットルでコントロールします。片方が駄目になったときでも、港に戻ってくることが出来るようになっているようです。


燃料の軽油は、自動車用に較べると税金が安いそうですが、満タンで550リットルも入りますから、燃料代も相当覚悟しなければならないようです。やはり購入されのはかなりのお金持ちで、しかも釣りをする人が多いそうです。


やはり一般庶民には高嶺の花。楽しかった試乗を終えて、再び自転車にまたがってスタコラ帰っていきました。(落差ありすぎ!)

576.近況報告 (2006/04/15)

今年になって珍しく仕事が忙しくなっていて、しかも単発でなく次から次へと仕事がやってきます。私のビジネスモデル(どんなモデルだ?)では想定していなかった事態が続いております。


サイトの更新が滞っている言い訳をしている訳ですが、ネタがないわけではなく、書きたいことはあって貯まってきておりますから、少しばかり欲求不満状態になっております。やはり書きたいこと(言いたいこと)は貯めておくと良くありませんね(便秘と同じ)。自分でサイトが欲求不満のはけ口であることを改めて実感いたします。


また、特集として一つのテーマに沿って何回かに分けて書きたいこともいろいろあるのですが(皆様が聞きたいかどうかは別として)、どのような切り口でご紹介しようと迷っているものも多々あります。


特に今困っているテーマが、メーヨークリニック診察日記(仮称)です。実は、その後海外医療保険の不払いの目に遭っておりましてたいそう困っております。他人から見ればこれこそ参考になるし面白い話しだろうとは思うのですが、トラブルの処理が実際大変で、冷静にサイトの話題にするほど簡単な話ではなくなってきています。実際金融庁や損害保険苦情窓口への対応が、仕事が忙しくて手が回らないと言うのが現状です。


しかし、いつも思うのですが、何か問題が起こったときに相談する窓口はいくつかありますが、その影響力には限度がありますね。権限が全くないか極一部に限られていますし、それぞれの業界が完璧に保護されているような気がします。アメリカでのFTC(Federal
Trade Commition)
のような、すべての業界ににらみが利く政府機関が日本にないのは、まだ利用者がないがしろにされている日本の社会の未熟さの表れだと思います。


もうしばらくして結論が出たら、ご紹介させていただこうと思います。

573.脳を鍛えるゲームと子育て (2006/03/01)

最近確かに脳がなまって来ているという自覚はありましたね。何となくをかぶっているような感覚があったりして。古いテレビの中を、隙間から覗いたときのようなものでしょうか。


任天堂のDSのテレビCMで、松嶋菜々子さんが「もう一回やろう」と言った後に首をぐりぐり回すのは、順序が反対ではないかと思ったりしながら、我が家でも「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」に励んでおります。


一番苦手なのは、2分間じっと漢字を覚える問題。次に苦手なのは25個の数字の配列を覚える問題。要するに覚えることが苦手なのですが、全く疲れてしまいます。


反対に一番得意なのは、どんどん引き算をしていく問題。ただし、手書きの文字の認識率が悪い場合があり(字が汚いとも言う)、結果にばらつきがありますが、唯一20才の脳年齢をたたき出した問題であります。


そもそも、20才が一番頭の回転が速いと決め付けるのは如何なものか、などと言い出すのはたいてい年を取っている証拠。人生経験による思慮深さを測定するのは、今のゲーム機にはまだ荷が重いようです。


年末のクリスマス商戦においては、任天堂DSの品切れが続出したとの事ですし、また同じような機能の新製品を発売すると言うことですから、長期に渡って人気商品の座を占めているのでしょう。


PDAとしての機能拡張ができるために大人の購入者が増えているそうですから、PDA自体の認知度が高まることも期待しておきましょう。(いつもこんなことを言っていますが。)


さて、ゲームで頭を鍛えるのも良いのですが、日経サイエンス2006年4月号に、別の鍛え方が紹介されています。


「子育てで賢くなる母の脳」


これまでも妊娠・出産に伴って、自己の要求と生存だけを追求していた生物が、子どもの世話や幸せに重点を置く現象が知られていましたが、その原因として母親になると脳が再構築され、構造的な変化が起こるらしいのです。


それらは、母性行動を制御する脳の部位にとどまらず、記憶や学習、恐怖とストレスへの反応にまで影響が及んでいて、また母親のエサを取る能力が高まることによって、子どもの生存確率が高まる効果もあるようです。


迷路を走り抜けるラットの行動に関しても、出産を経験しているラットの方が、経験のないラットより優れていることが分かったそうです。また、これらの影響は、子育てが終わると元に戻るのではなく、老齢期まで持続するそうです。


しかし、いくら出産した女性の頭が賢くなると言っても、子育てが大変なことに変わりはありません。ゲーム機で脳のトレーニングと息抜きが同時にできるのは、母親にとって必要なことなのかも知れません。

561.新年明けましておめでとうございます (2006/01/01)

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


関西地方は大晦日から元旦にかけて、穏やかな天候に恵まれております。当初は悪天候の予想でしたから、初詣や初売りにと外出される方も多くなっているのではないでしょうか。


私も、大晦日は最近恒例になりつつあります、六甲山人口スキー場に行って参りました。ゲレンデは決して広いとは言えませんが、スケートと同じ気軽さで行けますから、思い立ったらバサバサっと道具を車に詰め込んで、すぐに行くことが出来ます。


年末の大雪によって、六甲山頂付近は路肩に30センチほどの雪がまだ積もっていて、道幅が狭くなっているので注意が必要でしたが、その為か来場者は例年より少なく、しかも雪質が良く、なかなか快適なスキーを楽しむことが出来ました。


今日の元旦は初売りです。元旦はいつも交通量が少ないので、近年初売りに行くことが多くなりました。ほとんどのデパートは、2日から始まるところが多いのですが、伊丹にあるダイヤモンドシティーテラスは元旦から初売りと言うので、早速行って参りました。


通常は10時開店ですが、元旦だけは9時にオープンと力が入っています。10時前に到着した時はまだ駐車場がガラガラだったので、あまりお客さんは来ていないだろうと思い店内に入ったのですが、これがごった返すような人、人、人。電車で来られている方が多いのでしょう。普段の数倍の混雑ぶりです。


先頭がどこであるか分からないほど長い列に、「最後尾」と書かれた札が踊っています。既にいくつもの福袋を抱えたお客さんもたくさんいます。


確かに近隣のショッピングエリアで、元旦から営業しているところは少ないのですが、これほど人が集まるとは思いませんでした。(お前が集まっている張本人だと言う声もありますが。)


一見景気が良さそうに見えますが、さて、今年はどのような年になりますでしょうか?パームに関する景気の良い話題が、一つや二つ飛び出す一年になってもらいたいものです。