長島茂雄さんで、CMとしてもニュースとしても有名になりましたが、ホームセキュリティーを導入されている家庭は、結構多いようです。これには、初期投資として、最低でも数十万円の設備の工事をしなければならず、その後も毎月の契約料を支払わなければなりません。
いつも家の中に、それなりの財産を保管していて、空き巣に入られた場合の被害額が多大になるのなら、その費用に見合うだけの価値があるのでしょうが、私宅のようにそうでない場合は、費用の高さに二の足を踏んでしまいます。かといって、空き巣に入られるのはまっぴらごめんですから、何かお金のかからない対策があれば講じたいと思っておられる方は、多いのではないでしょうか?
そこで、巷ではセキュリティ会社のシールのイミテーションを貼ってみたり、偽の監視カメラや偽の警告灯を玄関先につけてみたりするそうです。しかし、無線LANとパソコンを使えば、それほどお金を掛けずに、留守宅の監視や警報を鳴らす事が出来るようになってきました。
数社から、これまでのセキュリティー会社のサービスを、より簡便にしたシステムを販売しているようです。監視カメラに変化のあるフレームが写る、すなわち玄関の扉が開いて誰かが侵入するなどの変化があった場合に、カメラから無線LANを経由してパソコンの監視プログラムを呼び出し、外出中の主にメールを送ったり、インターネット上にカメラの画像をアップロードしたりします。更に、契約している警備員に通報するものもあります。その場で大音量のサイレンを鳴らすのも良いでしょう。
もっとも、メールが届いてインターネットを見たら、自分の家の中を空き巣がうろうろしているのが映っているのも、ドキドキしてしまいますね。リアルタイムに、自分の家にいる空き巣と、声で交渉する事が出来るようになるかもしれません。それはそれで怖いことですね。
最近はATMが、警備員が駆けつける前にシャベルカーで根こそぎ持って行かれる時代ですから、警備員が駆けつけてくるまで、待っている空き巣はいないでしょう。ですから、家庭におけるセキュリティーは、空き巣に対する威嚇と現場の証拠を保存する事が、中心になると思います。
もちろんピッキングを防止する鍵の設置や、戸締まりを確実にするなどの防犯対策は必要ですが、それでも入られた場合は、出来るだけ時間を与えないようにする必要があります。これまでも、警備員が来るまでの15分と言うのが、空き巣がその場にいる時間のようですから、その15分を如何に有効に使えないようにするかが重要です。
また、空き巣はインターフォンを使って留守かどうかを判断するそうですから、インターフォンをネットワークにぶら下げておけば、あたかも誰かが家にいるように返事をすることが出来るかもしれませんし、カメラ付きのインターフォンならば、誰が来たのか携帯電話の画面で確認することも出来るでしょう。
監視カメラ、無線LAN、パソコンによる監視、メール自動送信、警報音、ネットワークインターフォンなどは、それほどお金を掛けなくても実現できそうです。無線LANを使うと、コンセントさえあれば24時間監視が出来ますし、必要に応じて後から追加していくことも可能です。
ホームネットワークの利用として、ホームセキュリティーは大きな可能性を持っていると思います。