126.パソコンと壊れたハードディスク1: 序章 (2003/06/17)

実は先週木曜日に、家で使っているデスクトップパソコンのハードディスクが壊れまして、週末から昨日ぐらいまでにかけて、リカバリーに奔走しておりました。


通販で買ったパソコンが、1年と1ヶ月で動かなくなりました。1年以内なら保証期間ですので、不便はあるにせよ無償でメーカーによる修理が提供されますし、5年いや3年使った後に壊れたのなら、まだ仕方がないと諦めるのですが、1年と1ヶ月は壊れるタイミングとしては一番ダメージが大きいのです。


駄目もとでメーカーのサポートに電話してはみたのですが、保証期間が過ぎているので、修理に2週間と35,000円が必要だとのこと。


「パソコンがないと困るから、35,000円を出して修理するしかないか。メーカーはもっとしっかり作ってくれなきゃ困るんだけどなぁ。」と言いながら、修理をする人


「もうこのメーカーのパソコンはこりごりだ。修理してもどうせすぐに壊れるだろう。別のメーカーのパソコンに買い換えよう!」と、このパソコンメーカーから決別する人


「もうパソコンなんてこりごりだ。こんな役に立たないものに、散財した私が馬鹿だった。」と、パソコンそのものから決別する人


こんな事をしていたら、大型ゴミが増えて仕方がありません。


この壊れたディスクに関して、少し考えるところがありますので、数回に渡って書いてみたいと思います。

119.ウッドコーンスピーカー (2003/06/07)

日経ビジネスに、ビクターのウッドコーンスピーカーの話が載っています。


実は最近知ったのですが、ビクターはコンポーネント・ステレオ関連は、もうスピーカーしか作っていなかったのですね。ビクターと言えば、「His Master’s Voice」犬と電蓄で有名なステレオメーカーですから、ステレオは今でもフルラインで揃えていると思っていたものですから、残念ですが時代が変わっていたようです。


そのビクターから、木のコーンを使ったスピーカーが出されるということで、注目を集めているということです。


ヴァイオリンピアノは、言うまでもなく木でできていますから、音源と同じ素材を使ったスピーカーは、これらの楽器の音を再生するのに、優れた特性を持つそうです。アイデア自体は、20年前からあったそうですが、プレス成形の技術がなかなかできなかったそうです。


おもしろいのは、一度目のプレス時に木が割れないようにするために、日本酒に浸してからプレスするそうです。いっそう良い具合に音楽に酔えそうな感じがします。甘口の酒の方が、歩留まりが良かったと言う話は微笑ましいですね。


木の種類はカバを使ったそうです。カバ桜などとも呼ばれ、桜の木に似た美しい木目を持ち、北海道家具などに使われています。


ヴァイオリンやピアノ、ギターなどはよくスプルースを使いますが、おそらく木質が粗な為に、薄くスライスするのが困難だったのではないでしょうか。


木の種類によって、再生を得意とする楽器が違ってきたりするでしょうから、もしカバを使ったスピーカーが好評を博したら、木の種類を変えて異なった音質を狙ったバリエーションも出してもらいたいものです。


デジタル時代に、いかにもアナログ的なこだわりも、面白いものです。是非、発売されたら視聴してみたいものです。

100.99回を振り返る (2003/05/19)

おかげさまで、今年2月2日からスタートしましたPalmTrotterも、100回目の更新を迎えることが出来ました。この間、当サイトを訪れていただきました皆様に、心から感謝致します。本当に、ありがとうございました。


思えば、最初は話題が10回も続かないのではないかと思っていましたが、何とか100回を迎えることが出来たことをうれしく思います。実は、100回ぐらい更新すれば、それなりの文章量(質より量です!)になるのではないかと想像していました。


そこで何とか100回の更新を、1年ぐらいかけて行うことが出来れば良いなと考えておりました。実際には、107日で100回を達成しましたので、少しペースが速かったかなと思っております。


そのためかまだ始まって3ヶ月半しか経っていませんが、もっと長かったように感じます。特に、特集を組んでしまったときは、考えているのが大変なので、早く終わらせようと思い、なおさら焦って苦しんでしまうこともありました。


特集としては、「ダウンサイジング推進計画」「デジタル一眼レフカメラシステムを考える」のテーマが、厳しかったですね。特に、カメラに関しては、一番思い入れがあり真剣に考えてしまいました。まあ、私が真剣に考えても、何がどうなるわけでもないのですが、これまで銀塩写真を趣味にしてきただけに、中途半端なデジタルカメラにはなって欲しくないと言う気持ちが強く、のめり込んでしまった感があります。


さて、これまでの99回の雑記を、テーマ別に集計してみました。



  1. パーム 36
  2. 雑談 25
  3. カメラ 7
  4. コンピューター 7
  5. 海外生活 6
  6. 時事 6
  7. 携帯電話 5
  8. 旅行 4
  9. 飛行機 3

パームの話が、もう少し多いかと思っていたのですが、3分の1ぐらいですね。気になるのは、旅行ネタが4つしかなかったことです。覚えておられる方は少ないでしょうが、当サイトは旅行系パームサイトを目指しています。最近の情勢であまり海外旅行の話も良くないかなと思って少し控えて来たつもりでしたが、これでは、旅行系とは言えませんね。もう少しがんばってみたいと思います。


それでは、これからもPalmの世界の漫遊旅行者として、いろいろな世界を覗いて行きたいと思います。皆さんもご一緒にどうぞ!

99.なんでも情報端末4: 空調と照明 (2003/05/18)

さて、なんでも情報端末の最終回は、空調照明です。何となく空調とか照明と言うと、家電の中でも地味な感じがするかもしれませんが、実はこの2つには、他の家電製品にはない特徴があるのです。


まず、家の中の環境を形成する為に使われること。次に、複数台の機器を使うことが多いことです。あるいは、家を建てるときに設計段階から考慮しておくと言うことで、他の家電製品と異なっています。


家の環境の中で明るさは、家の方角や窓の位置、部屋の大きさや使用目的は言うに及ばず、光の演出や全体の雰囲気の調和を考えなければなりません。必然的に、数多くの照明器具をトータルコーディネイトすることになります。


空調も、照明と同様に、複数の部屋がある場合、それぞれの部屋にふさわしい機器を選択しなければなりませんし、全体としてのまとまりも必要になります。全館空調なども実施例が増えてきているようですが、その場合でも各部屋の負荷に応じてきめの細かい制御をしていかなければなりません。


空調と照明は、最近ではリモコンを使って操作することが多くなりましたが、だいたいリモコンを使う機器は、ネットワークにつながることによって、より便利になる事が多いように思います。頻繁に外からコントロールしてやらなければならないから、リモコンが便利になるわけですから、ネットワークで管理される効果が高いと言えましょう。


また、省エネを常に考慮しなければならない機器でもあります。照明や空調を、無駄のないように赤外線センサーや光センサー、温度センサーなどを使って、ネットワークにより自動的に管理することは、それほど難しくはないでしょう。


そもそも未来のSF映画で、部屋の照明やエアコンを、登場人物ががちゃがちゃ操作しているのを見たことがありません。


最近のインバーター式の蛍光灯は、発生する高周波ノイズのレベルを低減し、将来のAC電源を使った通信技術に適応できるように準備を進めています。家電製品で、ACのコンセントから制御信号を受けて、動作するものも近いうちに出てくるでしょう。


海外では、ホームアローンの映画のように、家の照明を、不在の時でも自動的に着けたり消したり出来るそうですが、家庭内のネットワークにつなぐことで、自由にオン・オフが出来るようになるでしょう。照明と空調は、今後まだまだ進歩する余地を残しています。そして、その余地を埋めるのが、ホームネットワークによる集中管理です。


あと数年もすれば、ネットワーク対応の家電製品が、主流になっているかもしれません。今はまだその必要性をあまり感じないかもしれませんが、近い将来、ホームネットワークはなくてはならない物になっていることでしょう。

98.なんでも情報端末3: ホームセキュリティー (2003/05/16)

長島茂雄さんで、CMとしてもニュースとしても有名になりましたが、ホームセキュリティーを導入されている家庭は、結構多いようです。これには、初期投資として、最低でも数十万円の設備の工事をしなければならず、その後も毎月の契約料を支払わなければなりません。


いつも家の中に、それなりの財産を保管していて、空き巣に入られた場合の被害額が多大になるのなら、その費用に見合うだけの価値があるのでしょうが、私宅のようにそうでない場合は、費用の高さに二の足を踏んでしまいます。かといって、空き巣に入られるのはまっぴらごめんですから、何かお金のかからない対策があれば講じたいと思っておられる方は、多いのではないでしょうか?


そこで、巷ではセキュリティ会社のシールのイミテーションを貼ってみたり、偽の監視カメラ偽の警告灯を玄関先につけてみたりするそうです。しかし、無線LANとパソコンを使えば、それほどお金を掛けずに、留守宅の監視や警報を鳴らす事が出来るようになってきました。


数社から、これまでのセキュリティー会社のサービスを、より簡便にしたシステムを販売しているようです。監視カメラに変化のあるフレームが写る、すなわち玄関の扉が開いて誰かが侵入するなどの変化があった場合に、カメラから無線LANを経由してパソコンの監視プログラムを呼び出し、外出中の主にメールを送ったり、インターネット上にカメラの画像をアップロードしたりします。更に、契約している警備員に通報するものもあります。その場で大音量のサイレンを鳴らすのも良いでしょう。


もっとも、メールが届いてインターネットを見たら、自分の家の中を空き巣がうろうろしているのが映っているのも、ドキドキしてしまいますね。リアルタイムに、自分の家にいる空き巣と、声で交渉する事が出来るようになるかもしれません。それはそれで怖いことですね。


最近はATMが、警備員が駆けつける前にシャベルカーで根こそぎ持って行かれる時代ですから、警備員が駆けつけてくるまで、待っている空き巣はいないでしょう。ですから、家庭におけるセキュリティーは、空き巣に対する威嚇と現場の証拠を保存する事が、中心になると思います。


もちろんピッキングを防止する鍵の設置や、戸締まりを確実にするなどの防犯対策は必要ですが、それでも入られた場合は、出来るだけ時間を与えないようにする必要があります。これまでも、警備員が来るまでの15分と言うのが、空き巣がその場にいる時間のようですから、その15分を如何に有効に使えないようにするかが重要です。


また、空き巣はインターフォンを使って留守かどうかを判断するそうですから、インターフォンをネットワークにぶら下げておけば、あたかも誰かが家にいるように返事をすることが出来るかもしれませんし、カメラ付きのインターフォンならば、誰が来たのか携帯電話の画面で確認することも出来るでしょう。


監視カメラ、無線LAN、パソコンによる監視、メール自動送信、警報音、ネットワークインターフォンなどは、それほどお金を掛けなくても実現できそうです。無線LANを使うと、コンセントさえあれば24時間監視が出来ますし、必要に応じて後から追加していくことも可能です。


ホームネットワークの利用として、ホームセキュリティーは大きな可能性を持っていると思います。