108.専用パーム機はいかがですか?: 予告 (2003/05/28)

ここのところ、パームやPDA関連製品の新製品発表が続いているようです。これまでの製品の欠点を補ったり、新しい機構を取り入れたりと、それぞれに工夫を凝らしています。


しかし、「帯に短し、たすきに長し」どうもしっくり来ないとお考えの方も多いのではないでしょうか?


世の中には、様々な要求を持った方がおられます。その全ての要求に応えるのは、土台無理な話です。つまり、汎用パーム機では、完璧に満足してもらうのは無理なのです。


皆さん、若干の不満を持ちながら、我慢して使って来られたのではないでしょうか?


そこで、そのような不満を持ちながら我慢して来られた、日本におられる数千万のパームユーザーの方に(そんなにいたら苦労はしないが)、それぞれの要求に徹底的に応えるような専用パーム機を開発してみようという企画を、無謀にも企ててみました。


「これまでの中途半端なパームではいやだ!」とか、「どれも似たようなパームばかりで個性がない!」とか、「我慢するのは配偶者だけでたくさんだ!」とおっしゃるあなたにお届けする、超弩級専用パーム機シリーズの登場です。


どうぞご期待ください。(こけたら、すみません。踏んづけて行ってください。)

101.パームのない海外旅行なんて! (2003/05/20)

旅行系パームサイトを目指していると言う割には、パームと旅行がつながる話がないと、思われているかもしれません。実は、私も悩んでいるのです。思ったほど役に立つ場面がないかなと。


確かに、通貨の換算時差の計算お買い物リスト目覚まし時計ホテルの予約表飛行機のスケジュール航空会社や国際電話番号等々。手帳に書いておいたり電卓を使うより、パーム一つあれば事足りるという意味では、なるほど便利であることは確かです。


しかし、なければ旅行が出来ないかと言えば、そうでもないのです。メモに書いておけばたいていの情報は記録できますし、電卓で計算しなければいけないほど複雑な金利計算をするわけでもありません。


ただ、ホテルでチェックインの時、予約していた条件と違っていた場合、やおらパームを取り出し、ボタンを押しながらブツブツ言っていると、フロントの人も端末のキーを叩き直してディスプレーを真剣に見るようになります。この場合、紙切れを見せるよりもパームを見せた方が、威圧感があるように感じました。


GPSや地図の参照、ホテル予約システムや通訳システムなどが、パームで実現できれば海外旅行が便利になるには違いないのですが、しかしまた、旅行のおもしろさが失われるのも確かです。トラブルがあるのがトラベルです!


ところで、旅行中の出来事は、後から思い出そうとしても意外と思い出せない物です。出来れば、滞在中に日記を毎日書いておきたい物です。そこで登場するのは予定表です。


旅行の出発前に、時間ごとのスケジュールを予定表に書いておきます。旅行中は、1日が終わる度に予定を修正してそのまま日記にします。印象に残ったことや食事のメニューなどのコメントを付け加えれば、立派な旅行記ができあがります。


旅行をしている瞬間も大切ですが、後から思い出す事も旅行の楽しみです。貴重な経験を、末永く思い出として留めるために、パームの予定表を使ってみませんか?(少し提案が地味過ぎましたね!)

76.パーム愛好者分類表 (2003/04/19)

皆さんは、自他共に認めるパーム愛好者でいらっしゃると思います。


中には、いつも使ってはいるが愛好ではない、と言う方もおられるかもしれません。あるいは、仕事のため会社から支給されていて、嫌々使っておられる方もいらっしゃるとは思います。しかし、このような方々は、あまりこのサイトをご覧にはならないと思いますので、取りあえず愛好者が大勢であると致しまして、パーム愛好者の分類を、独断と偏見でやらせてもらおうと思います。


過去にも似たような試みはあるかとは思いますが、お遊びとしてご覧ください。


PDA愛好型


PDAと言う物の、機能を理解し使いこなす事に、価値を見いだすタイプ。一般的な愛好者のタイプである。PDAの持つ曖昧さ故の、無限の可能性を信じている。パームを特別好きなわけではないので、ザウルスやポケットPCが良いと思えば、あっさりくら替えする。


ソニー愛好型


日本やアメリカに比較的多いタイプ。年齢に関係なく存在し、意外と年配者にも多い。ソニーの製品なら、何でも所有することに喜びを感じ、その製品の全てを愛することができる。多少故障することが多いと感じながらも、決して悲観的にならず、タイマーが働く頃になると、新しいカタログを用意して、そわそわし始める。いまだに、ベータビデオを愛用する事も珍しくはない。


パーム・コンピューティング愛好型


ハードウェアに関しては、プロパーであることが自慢。ただし、ハイレゾには目もくれない頑固さが必要。新しいものに対する興味はあまり示さず、逆に変化のないMatureな物に価値を見い出す。ただし、パームV系のみを溺愛するタイプは、パームV愛好型と呼ぶべきで、この場合パーム・コンピューティング製品の全てを受け入れているわけではない。


手帳使いこなし型


正統派パーム愛好者の雄。元来手帳の使いこなしに関して信念を持ち、その究極の姿を追求している過程で、パームの世界に入ったと言う過去を持つ。パー ムは、手帳を実現する手段の一つであるという冷めた考えであるが、手帳の世界に戻っていった例は少ない。それだけに、PIM機能に関しては妥協を許さない。


プログラマー型


プログラムを作ることによって、人生の生き甲斐を見いだすタイプ。パームは、プログラムの教材の一つに過ぎないと思っているが、他のどのプラットホームより、パームOSプラットホームを気に入っている事が多い。しかし、嫌々ではあるがJavaも使いこなす。パーム愛好者の中では、一番インテリが多い。いつもピザを食べている(いない)。


電子機器大好き型


一般的に、電子機器なら何でも好きなタイプ。電池の残量が少なくなって行くことに喜びを感じる。ウインドーショッピングは、家電量販店。包容力がある場合、その興味の範囲は、冷蔵庫洗濯機にまで及ぶ。なおさらのこと、家電量販店の店内では、何を見ても目を輝かせている。


電卓マニア型


昔から、電卓に目がないタイプ。ほとんどの場合、昔、テキサス・インスツルメンツの電卓にあこがれた経験を持つ。要するに、手に持てる大きさの電子機器が好きなのだが、ボタンが一杯付いていないと対象外。従って、パームの中でもキーボード付きの物を好む。


ゲームマニア型


ゲームマシンとしての、パームに興味があり、ゲームソフトを世界中から探し出してくるのが楽しみ。ゲームソフトの数の多さから、ゲームマニアの対象は奥が深い。マニアまで行かないまでも、愛好者は多い。


ソフトウェア収集マニア型


ゲームマニア型と同じタイプの興味であるが、ゲームに限らず、全てのアプリケーションを対象とするために、更に奥が深くて、底が見えない。ただし、ゲームマニア型が、収集したゲームソフトの内容を吟味するのに対して、ソフトウェア収集マニア型は、内容より数が大切。コレクターとしての興味に終始する。


コンピューターマニア型


世の中にある、全てのコンピューターに興味を示し、以前はチップカードやHPのマシンを使い倒して壊してしまったが、買い換えようにも既に売っていなかったので、パームの世界にやってきた。パームをコンピューター・アーキテクチュアーとして捉え研究にいそしむ。改造に走る場合もあり、後に出てくる改造マニア型と似ているが、あくまでもコンピューターとしての改造にしか興味を示さない。データバスを途中で切って、パームに外付けのハードディスクを付けようとしたり、電子レンジをパームで制御しようとするので、周りからは危険人物扱いされる。


物忘れ型


これも正統派パームユーザーであるが、単に物忘れが得意なだけで、手帳愛好者止まりになる可能性が高い。この進化形が、手帳使いこなし型である。


日記愛好型


意外と多いのが、日記愛好型。日記を書くことに執念を燃やし、なおかつ一度書いた日記を読み返しつつ、修正や追加を繰り返し、いつか自分が大物になった時に、自叙伝を出版しようとしている強者。あるいは、毎日の記録を検索できることを武器に、数年前の出来事を得意げに探し出し、検索ができることの優位性を自慢する、陰のパーム伝道師同様に、家計簿をパームに付けている場合も日記愛好型に含める。


アドレス帳愛好型


とにかく、できるだけ多くの人の住所や電話番号を集めることを趣味とし、常に最新の情報を入力していなければ気が済まない。年に一度、年賀状を出す頃になると、張り切って一年間メインテナンスを続けた成果を披露することに、生き甲斐を感じる。これも、コレクター型の一種である。


宴会ネタ型


何か変わったことを常にしていて、注目を集めることが好きなタイプ。パームウェアのジョーク・カテゴリーは、全てインストール済みで、宴会になれば、酔いが回りきらない内から、パームをポケットから取り出し、酒を飲まずとも、深く酔いしれていけるタイプ。


新しい物好き型


何でも、新しければ価値があると思っているタイプ。パームに限らず、新製品には目がないので、常に新聞・雑誌で情報を仕入れている。ひたすら新しい事に価値があると思っているので、新製品についての感想を聞いても、「今度のは良い」としか言わない。


アイディア収集型


日常的に思考を巡らしている、例えば作家作曲家などが、アイディアの浮かび出てきたときに、とっさにメモが取れることを目的としている。あるいは、特許のアイディアを常に考えている人も、パームでメモを取っているはずである。これらの人たちは、3秒経つと忘れてしまうので、起動に3秒以上かかるのは、使い物にならない。


指導員型


自分の周りに、パームを持ってはいるが、使いこなせないで困っている人を見ると、指導員として振る舞い始める。パーム情報を、人に教えるためだけに収集し、自分自身は、パームを使う目的を持ち合わせていない。


衝動買い型


ほとんど、何か分からないままに店先で買ってしまうタイプ。使うために努力をする事は決してしないため、机の引き出しにしまい込んである場合が多いが、本人は関数電卓を買ったと思い込んでいる。いつ、幾らで買ったかなどはすぐに忘れてしまう。


会社支給型


ポケットPCを所有することが多い。あくまで、会社の備品であるから、所有すると言う意識より、担いでいると言う気持ちが強い。会社が作ったアプリケーション以外に、使い道があることは教えてもらえないため、私用に使うことはない。従って愛好者にはなり得ない。電車の中で、スタイラスを使って、必死で何かを打ち込んでいる事が多い。


コレクター型


とにかく、集めるのが趣味。コーラのビンや、お菓子の空き箱を集めるのと同じく、収集物で何かをする事は全く目的ではない。このタイプにおける価値は、希少性のみであり、実用性に関しては無知である。しかし、普通のパーム愛好者の見たことのない様な、奇妙なパームOS対応機を所持することもある。コレクター型の中で、希少性のみならず、骨董性を重視する場合、骨董品収集型と呼ぶ。


パームOS愛好型


これぞ本当の、パーム愛好者の集団。PDAの中で、パームOSが最高の物であると信じており、決して他のOSに浮気はしない。実用性や価値と言った物より、パームOSそのものを心から愛している事が多い。どのようなことがあっても、パームを裏切ることがない、半ば宗教的とさえ言えるほどに昇華している。


おもちゃ好き型


玩具なら、何でも好きなタイプ。更に、何でもおもちゃに見えてくるタイプ。物事の価値判断を、そのおもちゃ性に見いだし、人間さえもおもちゃとして捉えることのできるタイプ。相手をするのは、かなり苦痛である。


高級品志向型


いわゆるブランド志向型。パームでは、ブランド物のケースを愛用する。パームの中でも、常に一番高い物を好み、新しい物好きとは一線を画する。車やファッションの場合は、金額が張るが、パームの場合は最高級と言っても、家が傾くことはないので、比較的健全な生活を営むことができる。


改造マニア型


これも、正統派の一派である。自動車やバイクの世界で改造と言えば、反社会的な面も指摘されているが、パームにおける改造マニアは、健全であり、しかもインテリが多い。コンピューターマニア型と似ているように思われがちであるが、改造の対象が、パームのハードウェア全体に及ぶところが異なる。昔の、無線マニアやジャンク屋を探し回るのと同じく、奥が深い。


破壊マニア型


自称改造マニアであるが、結果的に破壊行為に辿り着く場合を、破壊マニア型という。決して、本人は破壊しているという自覚はなく、結果として壊れてしまったとしても、途中の過程で得た経験を、成果と見なせるだけの潔さがある。しかし、他人のパームに手を出すと困りものである。


アメリカ大好き型


アメリカが好きなタイプ。文化、習慣など全てにおいて、アメリカ大好きタイプ。パームのデザインも、洗練されたパームVなどより、ばた臭さが残った機種を好む。最初から日本語が導入された機種ではなく、英語版を海外通販で購入する。


ペット愛好型


たまごっちを忘れられないタイプ。基本的にペットが好きなのであるが、動物より電池で動く物の方に、よりリアリティーを感じている。寝るときにも一緒であるため、液晶部分が押しても割れにくい方が、ペットに向いている。充電することを、「ご飯をあげる」と言う。


CPUフェチ型


CPUの中を、電子が走り回って、一生懸命思考していることに、喜びを感じるタイプ。過酷な負荷をCPUにかけ、なかなか結果が出ないことに興奮を覚える。あまり、高速なCPUは好まず、わざと16Mhzドラゴンボールを愛用する。昔は、関数電卓に69の階乗をよくやらせて楽しんでいた。


防弾チョッキ愛用型


常に、左胸ポケットにパームを忍ばせているタイプ。突如襲われて、ナイフで心臓を刺されても、生き残ろうとしている。冗談のように聞こえるが、その昔、チタン製コンタックスカメラのおかげで、銃弾が貫通せずに助かった従軍カメラマンがいた話は有名。金属製のパームだけを愛用する。




さて、あなたはどのタイプ? 私の場合は、PDA愛好型であり、パーム・コンピューティング愛好型でもあり、手帳使いこなし型かもしれませんが、日記愛好型かなと思ったり、防弾チョッキ型もあるな、でもやっぱりパームOS愛好型に違いないと思ったりして、要するに楽しく使えれば何でも良いが結論です。何でも良いのなら、ごちゃごちゃ書くなとのご指摘、ごもっともです。お疲れさまでした。

73.デジカメと携帯電話 (2003/04/15)

日経エレクトロニクス最新号に、100万画素を超えるカメラ内蔵の携帯電話についての記事が掲載されています。パームを語る上でいつもライバル視されている携帯電話ですが、100万画素を超えるカメラを搭載するようになった今、それはコンパクトカメラさえも市場から追い出そうとしているようです。


普通に記念写真として撮るのなら、わざわざ専用のデジカメは必要のないレベルになってきているそうです。さらに、本格的に撮影したい人は、本格的なシステム一眼デジタルカメラを使うようですが、一般の写真は、携帯電話で十分になりつつあるようです。


デジタルカメラも100万画素を数えるようになると、今までのように雨の後の竹の子ポーズで撮影すると、手ぶれの影響がはっきりと出てしまい、高画質を生かした撮影が出来なくなるそうです。ですから、両手で今までのカメラのように構えるか、ビデオカメラのように構えるか、いずれかの撮影ポーズになっていくようです。


それから、今までの30万画素クラスの場合、携帯電話で写真を送ったり、携帯電話の小さい液晶画面で見ていたのですが、さすがに100万画素になってくると、電話で送るにはデータ量が大きすぎるので、メモリーに蓄えておいて家庭でプリントして保存するといった使い方に、必然的になってくるらしいです。


そうすると、家庭でパソコンかプリンターにデータを転送するインターフェースが必要になりますが、その最有力候補がUSBと言うことです。今までより、大きなメモリーをつんで、USBを持ってしまうと、ますますPDAに近づいてきます。いや、これはお近づきになると言うより、侵食してくるといった方が適切かと思います。


唯一の救いは、まだ携帯電話陣営では、PIM関連のアップリケーションを系統立てて整備していないことです。今なら、パームOSに唸る様にあるパームウェアの数々と、ホスト・サーバーからダウンロードすることの出来るデーターの絶対量の差で、まだパームに可能性が残されていますが、このままの状態で、いつまでも安泰でいられるか分かりません。


また、サーバーからパソコン経由でダウンロードできることは、パームOSの大きな強みでありますが、同時にパソコンを持っていなければ使いこなせないという弱みでもあります。そこが、携帯電話との決定的な差となって現れているのでしょう。


考え方を変えて、携帯電話と得意分野を分けて、共存を図っていかなければならないのかもしれませんが、果たして携帯電話が共存しようと思っているかどうか?

71.対照: コンパクトカメラvs.PDA (2003/04/12)

これは、コンパクトカメラで起こったことと、PDAで起こったことを比較して、歴史的に検証する事により、パーム販促のヒントを得ようというのが趣旨です。


さて、PDAの売り場では、パーム陣営、ザウルス陣営、ポケットPC陣営がしのぎを削ってシェア争いが続いています。


コンパクトカメラの売り場でも、似たような戦いが繰り広げられています。つまり、従来からあった35mmコンパクトカメラに、小型化を武器にしたAPSカメラが登場し、その後新興勢力としてデジタル・コンパクト・カメラが参入してきた為、現在では3つ巴の戦いになっています。)


従来からあったという意味で、ザウルスを35mmカメラに、次の勢力として軽快さを売りにするパームをAPSカメラに、最後の勢力であるポケットPCをデジカメに対応させて比較したいと思います。何かパームの将来を切り開くヒントがあるかもしれません。


ただ、カメラメーカーが全ての種類のカメラを販売しているのに対して、PDAではメーカーが他の陣営にまたがって販売している例はほとんどありません。それだけ、PDA業界のほうが厳しいわけで、PDAのOSの盛衰がそのまま会社の存続に関わるのです。これはなおさらオチオチしていられません。


(さて、カメラでは、35mmコンパクトカメラしかなかった時に、APSカメラが登場し、フィルムキャリアー(パトローネ)の小ささを生かして、小型化で優位に立ちました。


女性のハンドバックに入れても気にならないサイズのAPSカメラは、その洗練されたデザインも相まって人気が出ました。しかし次第に、35mmカメラもデザインに工夫をし、小型化では見分けが付かないのも出て来ました。


日本ではザウルスしかなかったのですが、米国生まれのパームが登場します。最初パームは、Graffityを採用して、小型で電池が長持ちする等の特徴がありました。しかし、ザウルスもシンプルなデザインに変えたり、余分な機能を削ぎ落とすなどをして、見た目では大差が無い様になってきて、パームの小型軽量の優位性もそれ程顕著ではなくなってきました。それと同時に、機能の拡張を続けたパームの機種では、逆に大きくなってしまうケースもあり、パームとザウルスの差がなくなって来るという状況になって行きました。


(APSカメラには、小型化が容易である反面、APSフィルムの絶対的な面積の小ささから画質が劣るというハンディーがありました。最初のうちはユーザーもその違いに気づいていなかったのですが、時間がたつに連れて徐々に画質が気になり始めました。


パームも、小型化・軽快な動作・長時間連続使用といった特長がある反面、低処理速度から来る限界に対応するため、CPUの高速化を進めますが、このことが逆に今までの特長を失うことにもなってしまうのです。


(デジタルカメラが登場した時、誰も近い将来銀塩カメラに画質で勝る事になるとは思いませんでした。価格に関しても。とても今までのカメラと同じになるとは思いませんでした。しかし、技術の進歩はそれを早い時期に可能にし、デジタルカメラが、画質と価格の両方で35mmコンパクトカメラとAPSカメラに肩を並べるようになりました。


WindowsベースのOSでは、PDAとしては重すぎて、とても軽快に動作することはできない。できたとしても、電池の持続時間が、パームの比ではないだろうと思われていましたが、OSの改良や、電池の性能の向上と相まって、あまり目立った欠陥ではなくなってきました。


特にパームOSの方が、CPUの高速化や高機能化で大きく重くなり、電池の消費も増加傾向にあります。つまりハードウェア的には、差がなくなりつつあるのです。


その時予想以上に早く訪れテクノロジーの進歩の速度が、銀塩写真に比べ格段に早いデジタルテクノロジーを使ったデジカメは、進歩の遅い35mmやAPSカメラを取り残して、独走態勢に入っていくのです。


あれれ、コンパクトカメラの分野では、最後に参入したデジカメの勝ちですか?銀塩写真は、一部のマニアのための趣味として残るみたいな予想がありますが、パームとザウルスはマニア向けになってしまうのですか?どうも、例にしたコンパクトカメラが良く無かったですね。


パームには、膨大な数のパームウェアの蓄積がありますし、シェアもまだ1位を独創しているということですから、悲観的になる必要はないのですが、楽観していて良いかというと、それ程順風満帆ではなさそうです。


順風でなければ風を越せば良い。その風を起こす事ができるのが、パームコミュニティーではないでしょうか?


結論(オチ)が無くて、申し訳ありません。