615.ファビコンを設置してみる (2006/12/13)

前々から気になっていたのですよ。ウェブブラウザーのURLの横やお気に入り(ブックマーク)に表示される小さなアイコン。ファビコンって言うそうですが、ファービー人形のようでかわいいではありませんか。


"favorite icon"(お気に入りアイコン)をファビコンと呼ばせるあたり、べたで安易なところが良いですね。そもそも何と呼ばれているものか判らなかったので、いったいどうやって設置するものかと疑問に思っていたのですが、名前がわかればネットでいくらでも情報が飛び交っています。


ファビコンの作成方法や設置に関して丁寧に説明をしているサイトがいくつかありましたが、その中でも特に判りやすかったのは、「TAG index Home Page作成ガイド」の中の「お気に入りアイコン(ファビコン)の作り方」でした。


設置するには、



  1. 画像ファイルの作成(GIF,BMP,PNG形式など)
  2. icoファイルへ変換
  3. サイトディレクトリーへのアップロード

を順に行えばよく、元画像さえ作ってしまえば3分とかからないでしょう。


私は、ホームページビルダーに付属しているウェブアートデザイナーを使ってGIFファイルを作ったのですが、その他の画像編集ツールでも可能ですし、また無料でファビコンを配布しているサイトもありますから、その中から選んでくるのも良いでしょう。


ファビコンの画素数は16x16ですので、最初からそのサイズでの画像を作成すると画質の低下がないそうです。しかし、特に画質に気を使う場合以外は、作りやすい画素数で元画像を作成すればよいでしょう。正方形の画像さえ用意すれば、icoファイルへの変換ツールによって自動的に画素数が16x16に制限されます。


ファビコンは、".ico"形式のファイルにツールを使って変換しなければなりませんが、「お気に入りアイコン(ファビコン)の作り方」で紹介されている"FavIcon from Pics"と言うサイトを使いました。ローカルディスクにある画像ファイルを入力すると、ZIP形式のファイルをダウンロードすることができます。


次にサイトへのインストールですが、「Microsoftサポートオンライン」「[IE5] お気に入りに表示されるアイコンをカスタマイズする」というページがあり、サイトのルートディレクトリー(www)に配置すればよいと書かれています。


あるいは、それぞれのページが含まれるディレクトリーごとに異なるファビコンを設置することもできますし、ページの中に<link>タグで明示的にファビコンファイルを指定することもできます。またページにスタイルシートを使っている場合にも、明示的に<link>タグで指定してやらなければ表示されないようです。


さて、設置作業が完了すれば後はブラウザーで自分のサイトでファビコンがうまく表示されるかどうか確かめるだけなのですが、実はこれが曲者でなかなかうまく行かないのです。


ファビコンを表示するという規格がIE独自のものであり、他のブラウザーも対応はしているものの完璧なものは今のところなく、動作が不安定だということのようです。要するにうまく表示されたりされなかったり、時間が経てば急に現れたりと気まぐれなようです。


「Favicon Japan」というサイトに「ブラウザーの対応表」があるのですが、Firefoxが比較的よく対応されているのですが、その他は言いだしっぺのIEにしてもかなり限定的にしかサポートしていないようです。


まあ、あってもなくてもあまり困らない機能ですし、この中途半端さがファビコンらしいと言えるでしょう。サイトの管理に疲れたときに、一服のお遊びだと思って設置してみるのも面白いかもしれません。

614.MovableType 3.33-ja (2006/12/12)

約2日ほど真剣にバージョンアップ作業を行いまして、何とかMovableTypeのバージョンを最新のものにすることができました。


当サイトはそれほど凝った細工は施しているませんが、それでもテンプレートの設定に結構てこずりました。まあ、以前のバージョンはかなり古かったですから、ファイルディレクトリーの構造も変わっておりまして、少し謎解きのようなことをしながらの作業になってしまいました。


また、MovableTypeのオフィシャルサイトであるSix Apartから提供されているドキュメントと、レンタルサーバーであるさくらインターネットが用意しているドキュメントが多少異なっていたために、どちらに従ったらよいか思案する必要もありました。


新規インストールとアップグレードでもアップロードやファイルの編集方法が異なってきますから、勘を頼りに慎重かつ大胆に事を進めていかなければなりません。(要するにいい加減!)


さくらのブログで別のサイトを構築していますが、サイトのメインテナンスの手間はMovableTypeに比べてはるかに楽です。MovableTypeのバージョンアップがもっと簡単にできるようになってもらいたいところですが、そのためにブログツールの自動更新などを導入すれば、その行き着くところはホスティング型と同じになってしまいます。


メインテナンスに手間がかかるところこそが、サーバー・インストール型ブログツールをそれらしくしているのかも知れません。ブログで生成されたファイルをこの目で確かめることができることは、想像以上に安心感を与えてくれます。


さて、バージョンアップの過程で一番困ったのは、該当するテンプレートがどこにあるか判らなくなったことでした。今回は前のテンプレートをそのまま利用することを優先しました。


まあ、何にでも共通することでしょうが、あまりカスタマイズをしてしまうと、その後で困ってしまうということでしょうね。せっかくMovableTypeに新しく導入されたテンプレートを自由にカスタマイズできる機能も、既存のテンプレートをコピーしている限りは使うことができないようです。


今回のバージョンアップで、コメント・トラックバックスパム対策が施されたり、管理メニューの使いやすさが向上しているようですから、まだしばらくはMovableTypeのお世話になりそうです。できれば2年ぐらい、バージョンアップをしないで使い続けられたら良いなと思っております。(無精者です。)

613.MovableTypeアップグレード準備中 (2006/12/08)

前回更新からあっという間に3週間が経ってしまいました。決してサボっていたつもりではないのですが、やっぱりサボっていたと言うべきでしょうか。


同窓会サイトをMovableTypeからさくらのブログに移転したのですが、思った以上に使いやすいブログであったので、このサイトも移転してしまおうかといろいろトライアルをしておりました。


さくらのブログは、基本的には無料のSeeSaaブログと同じ機能だということですが、サーバーがさくらインターネット専用になっているため、SeeSaaブログで問題になっているレスポンスの問題が解消されています。


MovableTypeで書き出されたフォーマットを読み込むことができるため、試しにPalmTrotterのエントリーをさくらのブログに入れてみたのですが、600を超えるエントリーすべての再構築も問題なくでき、いとも簡単に移転することができます。カテゴリーの数やエントリー数に制限があるという話もありますが、現状では問題になることはありませんでした。


コントロールパネルも比較的分かりやすいのですが、2点気になることがありました。コントロールパネルを使って投稿や設定変更をしたときに、再び同じパネルに戻ったときに以前のデーターが表示されてしまうため、その都度ブラウザーの画面の更新を行わなければならないこと。


それと、記事の投稿数や過去ログの表示が再構築後かなり時間がかかることでした。特に、過去ログは丸一日経っても反映されておらず、サーバーのレスポンスを確保するための仕様とは言え、せめて数時間後には正しい表示になっていて欲しいところです。


さくらのブログの良い点は、いろいろテンプレートを変えてもフォーマットが崩れるようなこともなく、サイドバーの位置が変わってもコンテンツメニューを修正しなくても良いこと、コメントスパムなどの対策が自動的にさくらインターネットによってタイムリーに講じられることなどでしょうか。URLをさくらインターネットに登録しているドメイン(独自ドメインを含む)に変更できる点もよろしいかと思います。


ただ、ブログのファイルそのものはさくらのブログ専用のファイルスペースにあるため、スペースを気にしなくても良い反面、自由にファイルにアクセスすることができません。そのためバックアップを取ることができませんし、ディスククラッシュや将来のサービスの停止など、さくらのブログと運命を共にしていると言えるでしょう。


その点、MovableTypeはサーバー上にブログツールを構築し、すべての生成されたファイルを自分で掌握できますから、サイトを長く続けていこうとする時にその安心感は代えがたいものがあります。


我が愛する「こしぱWeblog」のとらじろうさんもMovableTypeのバージョンを上げられたそうですから、私もがんばってMovableTypeを3.33jaに引き上げてみようと思います。さらに忙しい年末になりそうです。

612.さくらのブログ (2006/11/16)

実は、昨年暇に任せて卒業した高校の同窓会サイト(のようなもの)を作っていたのですが、宣伝が十分でないためかほとんど利用してもらえませんでした。使い易さやデザインに問題があるのではないかと思い、このサイトで使っているMovableType以外のブログについて、少し調べてみようと思いました。


実際、同窓会サイトがアクセスされない理由は、コンテンツ自体にわざわざやって来て見るほどの魅力がないことだとは分かっているのですが、そこはサイト管理者の常套手段として、まずはブログをいじってみるというのが楽しそうではなかろうかと考えたわけです。(楽しんでどうする!)


前回ご紹介したBloggerを一通り試したのですが、いまいちしっくり来ないので、さくらのブログを試してみることにしました。このサイトは、さくらインターネットレンタルサーバーを使っているのですが、昨年からさくらのブログと称して、レンタルサーバー利用者に追加料金なしで使えるブログを提供しています。


シーサー(SeeSaa)のブログエンジンを採用していて、ブログ自体はレンタルサーバーとは別のディスクスペースに保管されます。画像などのアップロードするファイルだけを自分のサーバースペースに保管します。シーサーのブログはなかなか好評のようですので、試しに同窓会サイトを移管してみました。


なるほどうわさに違わず使い勝手も良く、Bloggerではできない機能が数多く搭載されています。例えば、投稿する時間を指定したり(予約投稿)、記事の掲載期間(Expiration)を指定したりできますし、メール投稿もカテゴリーごとに異なるメールアドレスに送信することによって可能です。


パスワードによる認証ができ、アクセス解析も内蔵され、コメントやトラックバックの承認メールを指定のメールアドレスに送信できるなど、一通りのブログの機能がそろっていて、その設定方法も比較的分かりやすいように思いました。テンプレートの選択とそのレイアウトの編集が、デザイン・コンテンツ・メニューで容易に行えるところも優れています。


また、MovableType形式のログファイルからインポートすることができるため、ブログの移転がスムーズに行えます。既存のサイトをインポートしてみると、設定されたカテゴリーも含めて完璧に再現できました。


若干、記事カウンターが反映されるまでにタイムラグを感じますが、サーバーの負荷を分散させるための仕様によるものらしく、あまり気にしないようにするしかなさそうです。


今回試したのはさくらインターネットのユーザーに限られたサービスですが、さくらのブログとは別に、シーサーが同じ機能のブログをホスティングサービスとともに無料で提供しています。(こちらのほうがオリジナルですが。) ただ、サーバーのレスポンスが悪いという話があちこちであるようです。


さくらのブログはその点、レスポンスは十分に早いですし、基本的にブログのテキストスペースは無制限です。さくらインターネットのレンタルサーバーは、一番安いものでは年額1500円で300MBのスペース付きですから、ブログとメールアドレスのためだけに利用するのも良いかもしれません。


ところでさくらのブログには、さくらインターネットで使用するドメインやサブドメインで、ブログにアクセスできるようにする機能があるのですが、これを使うとそのドメインではメールアドレスが使えなくなるそうです。そのサイトに関するメールは、できれば同じドメインでのメールアドレスを使いたいところですから、少し残念であります。


さて、同窓会サイトを移転するのは、Bloggerかさくらのブログか、どちらにしましょうかな。悩み多き若き中年はつらいですな。(そもそもアクセスがないのだから、何をやっても無駄ではないのか?)

611.Google Blogger Betaバージョン (2006/11/14)

どちらかと言うと、奇抜な新機能の登場に目を奪われがちなGoogleですが、既存のサービスの強化にも注目すべきものがあるようです。今回は、Betaバージョンが提供されたGoogle Bloggerを試してみましたので、少しご報告させていただきます。


BloggerはGoogleが提供する、ホスティングを含むBlogサービスです。シンプルなインターフェースや標準テンプレートを利用することによって、基本的なセットアップが3分で終了し、すぐに投稿が開始できることを特徴としています。


ただ、あまりにもセットアップをすばやくするために機能が限定されており、他のBlogツールが機能を拡張していく中で、対応されていない機能が目立ってきていました。


面白いのは、これが単にBloggerに欠点になっただけでなく、活発な開発コミュニティーが作成したアドオンを使った機能追加が、Bloggerを使いこなすための楽しみ方を提供していたことです。シンプルなインターフェースをそのまま使用して手軽にBlogwo始めようとするユーザーと,、アドオンを探し回って高機能を追加していく上級ユーザーによって、Bloggerは支持されてきたように思います。


例えばアーカイブをカテゴリーで行うためのアドオンに関しても、さまざまな試行がなされ、どのアドオンを導入するかがBloggerの使いこなしの楽しみでもあったわけです。


今回のBlogger Betaバージョンは、まだ完全にこれまでのバージョンを置き換えるものではなく、アップグレードが可能なのはBloggerにある既存サイトの一部に限定されています。このあたりがBetaバージョンと謳っている所以でしょう。ただし、新規Blogを構築する場合は、最初からBetaバージョンで作成することが可能です。


Betaバージョンで新たに追加された機能は以下のものです。


1.動的配信システム


これまでは投稿や編集の度に再構築していましたから、頻繁に変更する場合はかなり時間を消費していました。動的配信によって、サイトが参照されたときに動的に再構築されますから、Blogのメインテナンスにおける作業時間を短縮することができます。


ただしこの機能は、Bloggerのホスティングサービスを利用している場合にのみ可能になり、FTPによって別のサーバーに転送する場合は、これまでと同じように静的に再構築を行わなければなりません。


また、新しく導入されたテンプレートの編集機能は動的再構築にしか対応していないため、FTP転送を使う場合はこの機能を使うことはできないようです。Googleでは、今後もFTPによるサーバーへの転送をサポートし続けるようですが、新しい機能を十分に発揮するためには、Googleによるホスティングを薦めているようです。


2.アクセスコントロール


特定のユーザーにのみサイトを参照できるようにすることができるようになりました。Betaバージョンでは、これまでのようにBloggerアカウントを使うのではなく、メールアドレスを登録するGoogleアカウントを使うようになりました。アクセスコントロールは、Googleアカウントを利用して参照を制限します。


ユーザーは、アクセスコントロールされたサイトを参照するときには、Googleアカウントにログインしなければなりません。ユーザーをGoogleアカウントを持った人だけに限定するため、この機能は少し使いにくいかもしれません。


3.ラベル


カテゴリー・アーカイブに相当するのが、ラベルと言う機能です。投稿する際に複数のラベルを指定することができ、月や週ごとのアーカイブとは別に、ラベルごとのアーカイブファイルが作成されます。


これまではカテゴリーによるアーカイブを作成するのに苦労してきましたから、この機能を待っていたユーザーは多いのではないでしょうか?アーカイブは時系列に並んでいればそれで十分という人も多いでしょうが、カテゴリーで分類したいユーザーにとってはありがたい機能と思われます。


ただし、FTPを使って静的に再構築されたファイルをサーバーに転送している場合は、ラベルリストをサイドバーに表示することができないようです。ラベル自体は機能しているのですが、ウィジットとしてサポートされているテンプレートタグが、新しいテンプレート形式にしか対応していません。


海外サイトを見ていると、ラベルリストを静的な再構築環境で実現しようと試行錯誤しているようですが、今のところ目立った成果はないようです。投稿が増えてきたときに同じラベルの投稿をうまく整理する方法は今後のカスタマイズに頼るしかないのでしょう。





その他、サイトフィードのオプションが増えていたり、管理画面が改善されていたりと、Bloggerを魅力的なものにする変更が加えられています。Bloggerは、本当に3分で投稿が開始できるBlogが作れますから、一度新しい機能をお試しになってみてはいかがでしょうか?


Googleが提供する別のサービスであるGoogle GroupにもBetaバージョンが提供され始めました。Googleが提供するすべての機能を、ひとつのGoogleアカウントから利用することによって、複数の機能の相乗効果を狙っているようです。


Bloggerには今後も新機能が登場するそうですし、Goolge Labsには紹介されていない新しい機能がたくさんあるようです。Googleの進化はまだまだ続きそうです。