100.99回を振り返る (2003/05/19)

おかげさまで、今年2月2日からスタートしましたPalmTrotterも、100回目の更新を迎えることが出来ました。この間、当サイトを訪れていただきました皆様に、心から感謝致します。本当に、ありがとうございました。


思えば、最初は話題が10回も続かないのではないかと思っていましたが、何とか100回を迎えることが出来たことをうれしく思います。実は、100回ぐらい更新すれば、それなりの文章量(質より量です!)になるのではないかと想像していました。


そこで何とか100回の更新を、1年ぐらいかけて行うことが出来れば良いなと考えておりました。実際には、107日で100回を達成しましたので、少しペースが速かったかなと思っております。


そのためかまだ始まって3ヶ月半しか経っていませんが、もっと長かったように感じます。特に、特集を組んでしまったときは、考えているのが大変なので、早く終わらせようと思い、なおさら焦って苦しんでしまうこともありました。


特集としては、「ダウンサイジング推進計画」「デジタル一眼レフカメラシステムを考える」のテーマが、厳しかったですね。特に、カメラに関しては、一番思い入れがあり真剣に考えてしまいました。まあ、私が真剣に考えても、何がどうなるわけでもないのですが、これまで銀塩写真を趣味にしてきただけに、中途半端なデジタルカメラにはなって欲しくないと言う気持ちが強く、のめり込んでしまった感があります。


さて、これまでの99回の雑記を、テーマ別に集計してみました。



  1. パーム 36
  2. 雑談 25
  3. カメラ 7
  4. コンピューター 7
  5. 海外生活 6
  6. 時事 6
  7. 携帯電話 5
  8. 旅行 4
  9. 飛行機 3

パームの話が、もう少し多いかと思っていたのですが、3分の1ぐらいですね。気になるのは、旅行ネタが4つしかなかったことです。覚えておられる方は少ないでしょうが、当サイトは旅行系パームサイトを目指しています。最近の情勢であまり海外旅行の話も良くないかなと思って少し控えて来たつもりでしたが、これでは、旅行系とは言えませんね。もう少しがんばってみたいと思います。


それでは、これからもPalmの世界の漫遊旅行者として、いろいろな世界を覗いて行きたいと思います。皆さんもご一緒にどうぞ!

99.なんでも情報端末4: 空調と照明 (2003/05/18)

さて、なんでも情報端末の最終回は、空調照明です。何となく空調とか照明と言うと、家電の中でも地味な感じがするかもしれませんが、実はこの2つには、他の家電製品にはない特徴があるのです。


まず、家の中の環境を形成する為に使われること。次に、複数台の機器を使うことが多いことです。あるいは、家を建てるときに設計段階から考慮しておくと言うことで、他の家電製品と異なっています。


家の環境の中で明るさは、家の方角や窓の位置、部屋の大きさや使用目的は言うに及ばず、光の演出や全体の雰囲気の調和を考えなければなりません。必然的に、数多くの照明器具をトータルコーディネイトすることになります。


空調も、照明と同様に、複数の部屋がある場合、それぞれの部屋にふさわしい機器を選択しなければなりませんし、全体としてのまとまりも必要になります。全館空調なども実施例が増えてきているようですが、その場合でも各部屋の負荷に応じてきめの細かい制御をしていかなければなりません。


空調と照明は、最近ではリモコンを使って操作することが多くなりましたが、だいたいリモコンを使う機器は、ネットワークにつながることによって、より便利になる事が多いように思います。頻繁に外からコントロールしてやらなければならないから、リモコンが便利になるわけですから、ネットワークで管理される効果が高いと言えましょう。


また、省エネを常に考慮しなければならない機器でもあります。照明や空調を、無駄のないように赤外線センサーや光センサー、温度センサーなどを使って、ネットワークにより自動的に管理することは、それほど難しくはないでしょう。


そもそも未来のSF映画で、部屋の照明やエアコンを、登場人物ががちゃがちゃ操作しているのを見たことがありません。


最近のインバーター式の蛍光灯は、発生する高周波ノイズのレベルを低減し、将来のAC電源を使った通信技術に適応できるように準備を進めています。家電製品で、ACのコンセントから制御信号を受けて、動作するものも近いうちに出てくるでしょう。


海外では、ホームアローンの映画のように、家の照明を、不在の時でも自動的に着けたり消したり出来るそうですが、家庭内のネットワークにつなぐことで、自由にオン・オフが出来るようになるでしょう。照明と空調は、今後まだまだ進歩する余地を残しています。そして、その余地を埋めるのが、ホームネットワークによる集中管理です。


あと数年もすれば、ネットワーク対応の家電製品が、主流になっているかもしれません。今はまだその必要性をあまり感じないかもしれませんが、近い将来、ホームネットワークはなくてはならない物になっていることでしょう。

98.なんでも情報端末3: ホームセキュリティー (2003/05/16)

長島茂雄さんで、CMとしてもニュースとしても有名になりましたが、ホームセキュリティーを導入されている家庭は、結構多いようです。これには、初期投資として、最低でも数十万円の設備の工事をしなければならず、その後も毎月の契約料を支払わなければなりません。


いつも家の中に、それなりの財産を保管していて、空き巣に入られた場合の被害額が多大になるのなら、その費用に見合うだけの価値があるのでしょうが、私宅のようにそうでない場合は、費用の高さに二の足を踏んでしまいます。かといって、空き巣に入られるのはまっぴらごめんですから、何かお金のかからない対策があれば講じたいと思っておられる方は、多いのではないでしょうか?


そこで、巷ではセキュリティ会社のシールのイミテーションを貼ってみたり、偽の監視カメラ偽の警告灯を玄関先につけてみたりするそうです。しかし、無線LANとパソコンを使えば、それほどお金を掛けずに、留守宅の監視や警報を鳴らす事が出来るようになってきました。


数社から、これまでのセキュリティー会社のサービスを、より簡便にしたシステムを販売しているようです。監視カメラに変化のあるフレームが写る、すなわち玄関の扉が開いて誰かが侵入するなどの変化があった場合に、カメラから無線LANを経由してパソコンの監視プログラムを呼び出し、外出中の主にメールを送ったり、インターネット上にカメラの画像をアップロードしたりします。更に、契約している警備員に通報するものもあります。その場で大音量のサイレンを鳴らすのも良いでしょう。


もっとも、メールが届いてインターネットを見たら、自分の家の中を空き巣がうろうろしているのが映っているのも、ドキドキしてしまいますね。リアルタイムに、自分の家にいる空き巣と、声で交渉する事が出来るようになるかもしれません。それはそれで怖いことですね。


最近はATMが、警備員が駆けつける前にシャベルカーで根こそぎ持って行かれる時代ですから、警備員が駆けつけてくるまで、待っている空き巣はいないでしょう。ですから、家庭におけるセキュリティーは、空き巣に対する威嚇と現場の証拠を保存する事が、中心になると思います。


もちろんピッキングを防止する鍵の設置や、戸締まりを確実にするなどの防犯対策は必要ですが、それでも入られた場合は、出来るだけ時間を与えないようにする必要があります。これまでも、警備員が来るまでの15分と言うのが、空き巣がその場にいる時間のようですから、その15分を如何に有効に使えないようにするかが重要です。


また、空き巣はインターフォンを使って留守かどうかを判断するそうですから、インターフォンをネットワークにぶら下げておけば、あたかも誰かが家にいるように返事をすることが出来るかもしれませんし、カメラ付きのインターフォンならば、誰が来たのか携帯電話の画面で確認することも出来るでしょう。


監視カメラ、無線LAN、パソコンによる監視、メール自動送信、警報音、ネットワークインターフォンなどは、それほどお金を掛けなくても実現できそうです。無線LANを使うと、コンセントさえあれば24時間監視が出来ますし、必要に応じて後から追加していくことも可能です。


ホームネットワークの利用として、ホームセキュリティーは大きな可能性を持っていると思います。

97.なんでも情報端末2: 白物家電系 (2003/05/15)

やはり、家電製品と言えば白物家電ですね。ネットワークにぶら下げる試みは、これまでも未来住宅の実験などでされていますが、なるほどと言ったうまい利用の仕方が提案されていないように思います。


例えば冷蔵庫の場合、無線ICタグ等で冷蔵庫の在庫管理が自動的に行え、また賞味期限が切れる事を表示してくれるまでは出来たとしても、自動的に食品を買い出しに行ってくれる訳ではありません。


食品買い出しサービスと称して、冷蔵庫の在庫情報で自動的に足りないものを、毎晩決まった時間に配達すると言うのがあれば、便利と思う人もいるでしょうが、自分でコンビニで買ってきた方が楽だと言う人も多いでしょう。コンビニは街角の冷蔵庫です。まあ、富山の薬売りの様な、たまにしか使わない物なら良いですが、毎日消費する食品の場合は、逆に煩雑になりそうです。


冷蔵庫には余りインテリジェンスが必要ではないと言うことでしょうか。省エネに配慮して安定して運転していることで十分かもしれません。ネットワークにつなぐ前に、水道栓につないで、自動的に製氷機に給水する方が先かもしれません。現に、USに冷蔵庫はそうなっていますし、住宅も必ず冷蔵庫置き場には冷蔵庫用の水道栓があります。


洗濯機はどうでしょうか?全自動洗濯機乾燥機の普及によって、後は畳んでタンスにしまうだけになってきました。これも、ネットワークはあまり必要ではないでしょう。USでは、洗濯機には必ず給湯栓、乾燥機には水蒸気の排気口がつながるようになっていますので、その辺りが次の課題でしょうか。


さて、大化けしそうなのが掃除機です。ロボット化して、自動的に各部屋を回って掃除をしてくれる日はそう遠くはないようですが、ネットワークにつながる必要はあまりないようです。


調理関係では、炊飯器や電子レンジ・オーブンがあります。電子レンジなどに、インターネットでレシピをダウンロードするのは、以前からあるようですが、難しいレシピに従うような凝った料理を作ろうとする人は、自分でレシピに従って作るでしょうし、自分で作れないような人は、そもそもそのような料理を、電子レンジの力を借りてまでして作ろうとしませんから、結局あまり普及はしないようです。


古いアニメの宇宙家族の中で登場する、自動調理器のような物が出来て、タンパク質やでんぷんの粉末を入れておけば、どのような料理もボタン一つで出てくる様になれば、ネットワークからダウンロードして、レシピやソフトウェアのアップデートをする必要がありますが、まだだいぶ先のことになりそうです。


結局、白物家電はネットワークとは縁がないと言うことでしょうか。次回は、ホームセキュリティーをテーマにしてみましょう。

96.なんでも情報端末1: オーディオ・ビジュアル系 (2003/05/14)

今日はまず、一番ネットワークに馴染みやすそうな、テレビ、ラジオ、ステレオあたりをネットワークにつないでみましょう。


テレビは、家電の中では一番パソコンに近い存在でありますから、ホームネットワークでも中心的な役割を担うでしょう。オンデマンドストリーミング双方向放送等、既に始まっているものもあります。テレビやラジオに関しては、放送局家電メーカーを巻き込んで、大きな変化が起きようとしています。


CDビデオテープなどのメディアも、デジタル配信が始まっていますが、ネットワークから、テレビやオーディオ機器に、パソコンを介さずに直接ダウンロードできるようになって来ています。


これらが、正常に進化していく事を望むのですが、さらにインターネットによって印刷媒体の流通に変化があったのと同様に、放送や音楽配信においても常識が変わろうとしているのではないでしょうか?


インターネットにおいて、いわゆるプロフェッショナルである新聞社雑誌社が発信する情報と共に、アマチュアである個人からの情報も発信されています。情報の量は言うに及ばず、質に於いても、個人の様々な視点による捉え方自由な発想による情報には、プロフェッショナルによる規則に従った情報にない価値があるように思われます。


そこで、テレビやラジオ、あるいは映画などに於いて、個人の情報発信がこれから、盛んになってくるのではないでしょうか。ラジオとくればパーム・コミュニティーにおいては、ちんさんエアーボンチあまりにも有名ですが、そのラジオ番組としての新鮮さインパクトの強さは、私たちにラジオ放送における個人発信の意義や可能性を、教えてくれているようです。


思えば、個人で映画を作っている人は、8ミリフィルムの時代から居たわけですし、デジタルビデオカメラがこれほど普及すれば、個人テレビ放送局も不可能ではありません。もちろんやろうとする人は、それなりに大変なわけですが、高速大量データ通信を生かすためには、個人が発信する情報が重要な位置を占めていく事は、インターネット実証されています。ネットワークに流れる情報が、まずいコーヒーにならないようにするためにも、情報の拡充は大変重要であります。


日経サイエンスの2003年6月号に、「デジタル技術で崩れる?ハリウッドの一人勝ち」という記事があり、デジタル時代になって、映画の製作費が格段に安くなるため、映画製作におけるハリウッドの優位性が失われつつあると述べています。映画が個人で作成できるようになって、それがネットワークで発信されれば、結構新しくて面白い文化になっていくかもしれません。


そこで、意外性があると言うことで、私は、家庭用テレビ・ラジオ番組制作マシン、名付けて「ホームブロードキャスター」と、家庭用映画制作マシン、名付けて「ホームムービースタジオ」を提案したいと思います。


録音機やビデオカメラがあれば、編集やアフレコをする事によって、結構楽しく番組制作の醍醐味を味わえるのではないかと思います。


それから、最後に音楽に関しては、ヤマハの電子楽器シリーズがいろいろ発売されていますが、1人でボーカルも含めて演奏して、この装置でトラックダウンしてネットワークで発信するのも、面白いように思います。


最後は、冗談半分のようになってしまいました。ただ言いたかったのは、ネットワークにつながると言うことは、これまでの様に、ただ放送局から受信するだけでなく、発信することが出来るようになると言うことを説明したかったのです。


私なら、パームのプロモーションビデオを作って放送してみたいですね。あるいは、スライドとナレーションを使って、TBSの世界遺産のような旅行記もやってみたいと思います。あなたなら、何を放送しますか?