650.台湾出張3: お弁当と台北夜市 (2007/12/03)

さて2日目です。昨日と同じ地下鉄でオフィスに向かいます。


今回訪問した会社には受付があるのですが、ここにいる2人の若い女性たちがなかなか楽しい人たちで、中国語と英語と日本語が入り乱れた奇妙な会話が繰り広げられるのです。


今日のテーマは昼ご飯のメニュー。今日もまたお昼にランチボックスを取ってくれるそうで、弁当屋のメニューを持ってきて説明をしてくれます。そこには数種類の弁当が書かれていて、それぞれに入っているおかずの説明が書かれています。


せっかく台湾に来たのですから台湾料理を食べたいと伝えると、弁当はすべて台湾料理だと言います。女性たちはせっかく日本から来たのだから、いろいろな種類の料理を食べて欲しいと言ってくれます。


そこで、メニューの中の一つの弁当に入っているおかずについて、WEBの翻訳を使って日本語に変換して、紙に書いて持ってきてくれました。何と親切な人たちでしょう。


ふむふむ、なるほど「弁当A」に入っているのは、これらのおかずなのですね。



  • あぶり肉
  • 焼けにしゃがみます
  • 塩漬け魚

2つ目のおかずを食べることが出来るかどうか少し心配になりましたが、まあ何とかなるでしょう。


少しお話をしている間に餃子の話題になりまして、日本では焼いた餃子がポピュラーだと言うと、台湾では焼き餃子は面倒でうまく焼くのが難しいから、茹で餃子がほとんどだと言うことでした。台湾家庭料理には作り易さが重要なのかも知れません。


お昼ご飯のお弁当もおいしく頂き、別にその後無性にしゃがみたくなることもなく安心して仕事をしておりました。夕方になって、今度は晩御飯に餃子を持って来てくれました。(食べてばかりの様ですが、その間にちゃんと仕事はしております。はい。)


しかも、焼き餃子茹で餃子の両方を注文してくれていて、いっしょに酸味の効いた野菜スープも付けてくれています。その会社のエンジニア2人に台湾の事をいろいろと聞きながら、おいしく頂きました。


明日の飛行機までに時間があったので、午前中に観光で回れるところはないかと聞いたところ、台北の休日の朝は遅いとのこと。科学史博物館なるものがJCBのパンフレットにあったのでその評価を聞いたところ、その類は台中に立派なものがあって、台北のものは今一だとのこと。それではと他の博物館の情報を聞いて明日に備えたのでした。


夜も8時ぐらいになってきたので、彼らと別れてオフィスを出ました。さあ、これで仕事もすべて終わりました。(あまり仕事をしていないような気もするが、、、)


台北の夜と言えば、やはり夜市を見逃すわけにはいかないでしょう。地下鉄ですぐ隣の駅に景美夜市というのがあるようなので行ってみました。規模が小さいため、あまり観光客は来ないようですが、それなりの賑わいで面白いです。昔行った韓国の慶州の市場を思い出しました。


一往復してみて、その面白さにもっと大きな夜市に行きたくなり、台北最大と言われる士林夜市にも行ってみることにしました。


MRTの劍潭駅で下車してびっくり。細い通りを埋め尽くすほどの人出です。さすがに観光客もたくさん来ていて、日本人の団体さんもいらっしゃるご様子。さっきのローカルな夜市も良いですが、これだけの規模のものも見応えがあって良いです。夜市には、食べ物屋と衣料品関係が多いのですが、その他雑多なものが売られています。


人混みの中、結局大したものも買わない内に、夜市の端まで30分ぐらいでたどり着き、MRTの隣の駅である士林駅からMRTでホテルに帰りました。


金曜日の夜と言うこともあって、MRTは大混雑。台北の人たちは夜遅くまで外出すると見えて、かなりの人数の駅員がホームに出て乗客の整理をしています。あれだけ夜市に人出があるのですから、MRTが混むのも当然でしょうか。


金曜日の夜は、台北が一番エネルギッシュになる時間なのかも知れません。

649.台湾出張2: 長かった一日目 (2007/11/25)

台北空港が近づき、飛行機が高度を下げ地表の様子が見えて来たときに第一印象は、田んぼの大きさが日本と同じだと言うことでした。空港ビルは最近のアジア各国がハブ空港化を競い合っているのに較べると、この空港はいささかくたびれた感じがします。


物価がよく分からないので、ひとまず$2000NT(約8000円)の現金を空港ビルにあるATMで入手しました。相手先のオフィスビルに直行しなければならないので、まずタクシー乗り場に行って、インターネットで調べた中国語の住所を印刷した紙を見せます。確かにタクシードライバーには英語は通じないようです。


その女性のドライバーは、途中日本の演歌のカラオケCDを掛けながら約1時間かけて台北の南西、新田市にある目的のビルに到着しました。空港では$1000NT~$1300NTと聞いていたのですが、$1500NT(約6000円)近くかかりました。走っている車はトヨタや三菱が多く、乗ったタクシーもトヨタのカムリでした。


そこにはハイテク関連企業を集めた2つのビルが並んでおり、なぜかビルには住所でしょうか、205と207の名前が付けられています。


変わっているのがここのエレベーターで、行き先が上か下かをボタンで押すのではなく、数字のキーで行く階を入力すると、何号機のエレベーターに乗るかが指示されます。


例えば「Aに乗れ」とか「Dに乗れ」と指示され、そのエレベーターの扉が開きます。エレベーターの籠にはドアの開閉ボタンしかなく、目的の階に自動的に止まるようになっています。シンドラー社製でした。


確かに、エレベーターを効率よく制御するには、上か下かだけでなく行き先階まで分かっている方が都合が良いのでしょう。ただ、乗ってから気が変わって違う階に行くことが出来ません。後から聞いてみると、このようなエレベーターは台北でもここにしかないそうです。


さて、仕事も一段落付いて晩御飯を食べる所を探さなければならないと思っていたところ、相手先の方が弁当を用意してくれたのでそれを頂きました。


いろいろなおかずが入っていて、薄めの味付けですがボリュームはたっぷり。それぞれが台湾の家庭料理に出てくる総菜らしく、日本人には特に中華料理と意識させない味付けでした。


さて、初めての国で空港からオフィスにタクシーで来ただけですから、右も左も全く分かりません。ホテルが何処にあるのかもよく分かりませんから、あまり遅くならない内に地下鉄の路線図を確認して、夕方6時半頃オフィスを出ます。


最寄りの地下鉄の駅まで歩いて送ってくれたのですが、その徒歩5分ほどの距離でも噂に聞く「びんろう屋」が2軒もあったりします。オランダやベルギーなら飾り窓と見紛うような、大きなウィンドーと派手な格好をした若い女性の組み合わせは、日本から来たばかりのおっさんには刺激的です。


地下鉄はMRT(Mass Rapid Transit)と呼ばれ、世界で一番信頼性の高い地下鉄に認定されたとのこと。確かに、時間に正確で、駅の設備やICチップを使ったトークン、駅の案内や車両のどれをとってもすばらしい地下鉄だと思いました。


乗った車両にはジーメンス製のものと川崎重工製がありましたが、連結器の形式や消火器の取り付け位置などに違いがある以外はほとんど同じに見えました。


車両の幅が広い替わりに天井は少し低いようです。走行感覚は良好です。かなりの駅数(15個ぐらい)を乗っても$35NT(140円)ですから、比較的安いと思います。


車内のマナーは大変良く、優先座席の利用も守られている上、優先座席以外でも譲り合う場面を幾度となく見かけました。駅のエスカレーターで立つ人は右側、急ぐ人は左側というのも徹底していましたが、MRT以外ではそれ程厳しくはないそうです。車内で携帯電話を使うことは許されていますが、飲食はペットボトルの水でさえも御法度です。


MRTの車内で、老人はエスカレーターを使わずにエレベーターを使うように促すポスターを見かけました。たしかにMRTの駅にあるエスカレーターは、他の場所にあるエスカレーターよりもスピードが速いように感じました。


さて、ホテルに一番近い市役所前の駅で降りて、途中にある店を見ながらホテルに向かいました。この辺りは再開発で建てられた三越系デパートなどが並んでいます。世界で一番高いビルである台北101にある101モールを覗いてみると、如何にも高級な店が並んでいます。


「こりゃ場所違いだわい」と思いながら、少しはずれのコンビニにビールを買いに行きました。500mlの缶ビールが160円ほどでした。その後ホテルにチェックインし、長かった一日目が終わったのでした。

648.台湾出張1: 初めての台湾 (2007/11/23)

いやー、2か月以上もサイトを更新していませんでした。忙しいと世の中の変化に対して何も感じなくなるのでしょう。多少の刺激では更新するほどのネタではないと思ってしまい、サイトはほったらかしになっておりました。


しかし、台湾まで来たら刺激たっぷり。これは記録のためにも書き記しておかなければと、台湾出張シリーズの始まりです。


そもそも台湾は日本に近くて、いまさら変わったお話ができるほどの体験ができるわけではありませんが、それはそれとして、旅行系パームサイトとしての意地がありますから、手当たりしだいレポートしてみたいと思います。


何んせ水曜日の夕方になって、「明日台湾に行け!」ですから、旅行好きの私としても下調べは一切できず、用意周到をモットーとする私にしては不本意ではあります。「いやだ、もう少し準備させてくれ!」とは言えないのがつらいところです。(当たり前だ!)


日本は勤労感謝の日で連休になっているため、フライトもホテルもたいそう混んでいる様子です。ただ自分で予約を取るのではなくてJTB任せですから楽なもんです。以前は、予約を依頼した後に電話で回答をもらっていたのですが、最近はリアルタイムにフライトやホテルの空きが確認できるらしく、素早い予約が可能になりました。


唯一フライトでとれたのは11:00関空発のキャセイパシフィックの便で、NO-REFUND、NO-REROUTEで6万6千円とのこと。ルート変更可能だと12万円に跳ね上がるというので、安い方で行きましょう。キャセイパシフィックは、最近は結構評価が高くなっており、サービスや安全性には問題ありません。


ホテルは、これまた日本からの団体が多い時期と見えて混んでいる様子です。唯一会社指定のホテルの中で予約が取れたのは、グランド・ハイヤット・タイペイの2万5千円のお部屋。自腹では決して泊まりませんが、これが一番安い部屋だとなれば仕方がありません。場所がどこにあるかは現地についてから探すことにして、これで旅行の準備は完了です。


まあ今回は2泊3日ですから、東京に出張に行くのとさほど変わりません。荷物も最小限にして、飛行機に持ち込めるようにすれば、チェックインの手間がなくて気軽です。実際、空港のエコノミークラス・カウンターの混雑をよそに、"No Bag Check In"のカウンターでビジネスクラス並みの早さでチェックインが完了。


セキュリティーチェックも、北出発ゲート側が混雑していて1時間かかりそうだと言われたので南に廻ったところ、ものの10分ほどで出国まで完了しました。これは、なかなか幸先がよいようです。


始めていく台湾には、面白いことがたくさんあることでしょう。関西空港のJCBカウンターでもらった台湾のパンフレットを頼りに、一人台北に向かったのでした。

647.いつまでもあると思うな無料サービス (2007/09/16)

無料で提供されているサービスが、知らない間になくなっていることはよくあることです。何らかの目的があって提供されているのですから、その目的が達成されれば続ける必要はありませんし、無料ですから正式な契約があるわけではなく、サービスを保障する義務もありません。


実は8月の末頃から、ウィルスの定義ファイルが更新されなくなっていました。以前ご紹介した"Active Virus Shield by AOL"は、パソコンを起動すると毎日数時間ごとにウィルス定義ファイルを更新していたのですが、更新にかかる時間が以上に長くなったなと思っていたのです。


更新ログを見ると、通常なら一つ目のAOLのサイトからダウンロードされていたのですが、サーバーに接続できず、その後カスペルスキーのサイトに接続を試みるも全て失敗していたのです。


一体どうなっているのかと思って覗いてみたURLがこちら"We’re Sorry!  AOL Active Virus
Shield is no longer available."
とあっさりしたものです。


すると今度は、"McAfee Virus Scan Plus-Special edition
from AOL"
を無料で提供しているとのこと。ウィルスとスパイウェアに対する保護だけでなく、ファイヤーウォールも装備しているのなら、乗り換えるのも一考かと思います。


ただ無料だから仕方ないとは言え、"Active
Virus Shield"をサポートしていたのが約1年ですから、もう少し長くサポートしてもらいたいものです。


おそらく、パソコンの使用状況をAOLにレポートするのが目的ですから、ある頻度でサポートするソフトウェアを入れ替えた方が必要な情報が集まりやすいのかも知れません。


無料のウィルス対策ソフトとしては、以前ご紹介した、



  • avast! 4 Home Edition
  • AVG AntiVirus Free
  • Avira AntiVir PersonalEdition Classic
  • BitDefender 8 Free Edition

に加えて、Googleパックの中にも、"Norton Security Scan" と "Spyware Doctor スターター エディション"があります。ただし、GoogleとBitDefenderには常駐ウィルス監視はありません。


そこで、今回は比較的CPUに対する負荷が少ないとされる、"AVG AntiVirus Free 7.5"をインストールしてみることにしました。


有料版に較べるとオプションが少なく、ウィルス定義ファイルのアップデートの頻度が限定されるものの、それでも一日に一回は更新されるようです。確かにCPU負荷が押さえられているのは、フルスキャンをやっているときに実感できます。


"AOL Active Virus Shield"は、パソコンの終了時に止まってしまうことがあったり、パソコンの情報をAOLに送信しているという不安感がありました。


AVGはそのようなことはなさそうですし、オプションが制限されているとは言っても必要な設定は十分出来ます。avast!のようにオプションが多すぎて設定に困ってしまうよりは、シンプルで使いやすいと思います。


無料ウィルス対策ソフトは、有料版に導くための試供品としての位置づけであったり、AOLのようにデーターを集めるための手段に使われることが多いのですが、最低限パソコンをウィルスから保護するには十分な機能を備えていますから、利用価値の高いものとしてお勧めしたいと思います。

646.些細な2つの出来事 (2007/09/08)

前回の更新が7月20日でしたから、まるまる夏休み+α更新をしていなかったことになります。このまま行けば2ヶ月間更新なしで「ユーザーID削除」になりかねませんから(何のユーザーIDや?)、そろそろ雑記の一つでも書いておかなければなりません。更新の方法も忘れそうになってきました。


しかし、この夏は暑い夏でした。まだまだ残暑が続くでしょうが、ここまで来れば地球温暖化に異議を唱える人もいないでしょう。


北極海ではかなりの氷が溶けてしまったので、ロシアやカナダなど沿岸の国々が北極海の利権争いを始めているそうです。海底油田や天然ガス、はたまた北極海の航行権をめぐっての争いは、地球温暖化の別の一面を覗かせます。


暑い夏の間、いつもより早くに夏バテでヘコヘコしていたのも事実ですが、また仕事が忙しかったのも事実でして、異常な暑さだけではなく色々な意味で厳しい夏でありました。


さて、些細な出来事と申しますのは、私事で大したことではないのですが、このサイトにおいてはそれなりの意味があることであります。


1.バイザープラチナが壊れた


「何じゃソレ?」というお言葉が聞こえてきそうですが、パーム界においてはクラシックな部類に属する、一時は一世を風靡した(か?)ハンドスプリング製のパーム機であります。


少し筐体が大きいのと液晶画面があまり精細でないため、あまり使いやすい端末ではなかったのですが、それでも長年愛用しておりました。ついに液晶が破損してしまいました。


パームデスクトップのバックアップだったと言えばその通りなのですが、最近急に仕事で出張が多くなったものですから、PIM機能が使えないのが特に困ります。


しかし、たまに全くパーム機がなくなると、自分にとって何が必要なのかを考えるようになりますが、やはり私にとっては最後はPIM機能に尽きるわけです。今更、紙の手帳には戻れません。


今やヨドバシカメラなどを覗いても、PDA売り場を探すことすらままならない訳で,
電子辞書売場に並んだ2機種の現行ザウルスがあるのみです。


Windows Mobile機の操作性が悪いとかレスポンスが遅いなどといったレポートを聞くと、やはりパームの良さをしみじみと感じるわけで、もうしばらくしたら何らかのパーム機を手に入れようと心に誓うのでした。


2.携帯電話を買った


実はこれまで自分専用の携帯電話は持っていなかったのです。これほどまでに普及している携帯電話を持っていないと言うことは、それだけで偏屈者の資格十分! ある種のステータスでもあったわけです。(どんなステータスじゃい!)


実際、あまり必要性を感じていなかったのです。内勤ばかりの仕事をしていましたから、居るのは会社の机か電車の中のどちらかですし、電車では携帯電話が使えないわけです。本当に必要なときだけ、家族の持つ携帯電話を借りておりました。


またこのサイトでは以前、「なぜ携帯電話ばかり普及してパームは普及しないのか?」と言うテーマをよく取り上げておりました。そのせいか、携帯電話に対して対抗意識を持っておりまして、携帯電話に墜ちてしまうことへの反発があったのです。


あとは電波の影響も体に悪そうですし、携帯電話依存症になりそうな予感もありましたし、好んで携帯電話を手に入れようとは思いませんでした。


しかし、仕事で必要だと言うのなら、会社で支給してくれても良さそうなものです。これも減給の一つでしょうか。仕方ありません、1円端末を探しました。


この機会に、最近いろいろと選択肢が増えてきたスマートフォンに移行するのも悪くないと思ったのですが、ここはパーム機に固執して見送りました。携帯電話は電話とメールさえ出来ればそれで十分です。





さて、パーム愛好者でありながらパーム機を持っていないと言う、些か刀を売った武士のような状態でありますが、新たなパーム機を求めてParmTrotterは今日も行く!(どこへ行く?)