694.USの歴史博物館2: アッパーカナダビレッジ (2009/06/08)

本日ご紹介するのは、当サイトが最もお勧めする歴史博物館であります。しかし、前回のシェルバーンと比較しても、さらに田舎にあり行きにくいところにあります。


オンタリオ州とケベック州の境に近く、モントリオールとオタワの中間に位置します。近くにはセント・ローレンス川が流れ、実に風光明媚で自然に溢れたところです。


ここで気づいたのですが(気づくのが遅い!)、このアッパーカナダビレッジがあるのはUSではなく、カナダのオンタリオ州でした。成り行き上、USの博物館として紹介してしまいますが、それにはもっともな訳があります。(おそらくこじつけ!)


「大草原の小さな家」というテレビドラマがありましたが、その雰囲気にぴったりの場所なのです。


舗装されていない砂だらけの道の向こうには、遠く粉ひき小屋の煙突が見えます。その道を向こうから歩いてくるのは、開拓当時の衣装をまとった少女たちでした。


そのまるで「大草原の小さな家」から抜け出してきたような風景に、私はしばし呆然と、その情景に見惚れていました。


今思えば、写真を撮っておけば良かったと思います。しかし、その時はカメラの存在を忘れてしまうほどに、心は開拓時代の中に引き込まれてしまっていました。


ここは建物が小規模なものが多く、開拓時代の人々が日常に必要としていたものを中心とした構成になっています。また建物が自然の中に点在しており、現代のものは目に入らないようになっています。


ここで登場する人たちは、粉ひき職人だったり鍛冶屋だったり家具職人だったり、皆さんが当時の衣装を着ているため、博物館の解説員の説明を聞くというより、当時の人と会話しているような錯覚を覚えます。


ホテルでは昼過ぎになると、アフタヌーン・ティーのメニューがあり、スコーンとジャムが紅茶と一緒に出されます。その他にも当時のメニューを再現した食事があり、確かにすばらしくおいしいものではないですが、素朴な味わいの食事を楽しむことができます。


さてアッパーカナダビレッジに来たついでに、モンテベロという町に寄ってみるのも面白いでしょう。


シャトー・モンテベロは、かつて経済サミットが開催されたことで有名で、ログハウスによる建造物では最大規模を誇っています。


ここではホテル内の自然を生かしたコースを1時間ほどかけて乗馬することができ、私のような初心者でもスリルを味わうことができます。


「大草原の小さな家」のファンの方は、ぜひアッパーカナダビレッジを訪れてみてください。


UpperCanadaVillage.com (English Version) (http://www.uppercanadavillage.com/)

Chateau Montebello (http://www.fairmont.com/montebello/)