普通、博物館と言えば立派な建物の中に展示物が並んでいる様子を思い浮かべます。フェラデルフィアやワシントンDCに行けば、そのような歴史博物館はたくさんあるでしょう。
今回の特集ではそのような博物館ではなく、体験型と言いましょうか。日本では明治村にあるような、昔の生活を再現したような屋外型の博物館をご紹介したいと思います。
まず最初は、US北東部、ニューイングランド地方と呼ばれるバーモント州にある、シェルバーン・ミュージアムです。
シェルバーンという町は、グレート・バーリントン(Great Burlington)エリアにあります。ボストンからモントリオールに向かって車で4時間ほど(200マイル、320Km)の位置にあります。
バーリントン市はバーモント州では最大の人口を誇っていますが、バーモント州自体がかなりの田舎で人間より牛の数の方が多いと言われていたぐらいですから、かなりのどかな土地柄です。
また町の西側には、USでは五大湖に次ぐ面積を持つシャンプレイン湖 (Lake Champlain) があります。
広い芝生が広がる園内に点在するのは、移転された古い住居や鍛冶屋、新聞の印刷所、雑貨屋や湖にあった灯台など。17世紀から20世紀にかけて実際に使われていた建物が移築され、当時の姿のままに内部を見学することができます。
また一部の建物には、古いキルティング (Quilting) の作品や美術品などが展示されています。
日本には古いものがたくさんありますからそれほど驚かないような古さのものでも、歴史の浅いUSでは100年前の工芸品はすでに"Oh, very old !"。
展示のそばには博物館員がいて、詳しく解説をしてくれたり実演をしてくれたりします。
ランチはピクニックをしながら、丸一日かけて園内を回るのがバーモント流。両親が子供たちに昔の生活を説明している姿が、あちらこちらで見られます。
冬が厳しいバーモントでは、新緑が美しく映えるこれからが一番よい季節です。サンドイッチでも持って、今度の週末にでも出かけましょうか? (ってちょっと遠すぎると思うが?)
Shelburne Museum – Homepage (http://www.shelburnemuseum.org/)