679.夜行バスのクレーマー (2008/10/02)

深夜に運航している高速バスは単身赴任者の味方です。帰省の費用を十分に頂けない身でありますから、少しでも安く帰ることができるのはありがたいものです。


そりゃ多少疲れますが(本当はかなり疲れる)往復新幹線を使うことを思えば半額以下ですから贅沢は言えません。雰囲気も、昔スキーバスに乗ったことを思い出せばそれなりに楽しいものです。


横浜から乗車するのですが、夜の11時頃の横浜西口は週末ならかなりの乗客で溢れています。次から次へとバスがやってきては乗客を詰め込んで出発していきます。


安ければ3千円台後半で東京-大阪間を移動できますが、快適な座席を希望する場合は1万円近い金額を出せば、ゆったりとしたシートを選ぶこともできます。


しかし、これは夜行バスに限ったことではありませんが、快適性を左右するのはバスやバス会社の当たり外れよりも、お隣の乗客によろところが大きいです。


先週も大阪から夜行バスに乗車した時、女性の乗客とバスの案内係の間でトラブルがありました。どうもその女性の名前が、バスの案内係が持っている予約者リストになかったようです。


難波から始まり、梅田、京都とバスが止まって乗客を乗せる度に、そこにいる案内係ともめているようです。


女性客:「システムで予約してお金まで払っているのに、私の予約情報がないとはどういうことなの?」


案内係:「予約された方の名前はこのリストに載っているはずなんですけど見当たらないので、、、何か予約したことを証明できるメールのコピーなどをお持ちではないですか?」


女性客:「ありませんよ。でもちゃんとお金は払ったのだから、何も情報がないでは許されませんよ!それとも私にここで降りろというのですか?ここまで来るのに使った交通費は出してくれるのでしょうね!」


案内係:「申し訳ございません。偶然今日はキャンセルがあったので席は空いていますので、このまま乗っていていただいてかまいません。」


女性客:「さっきから私が悪いみたいに言って、不安でたまりませんよ。このようなことは一度や二度ではないんでしょ。どう対処するか、会社で決まっているはずじゃないですか?」


案内係:「申し訳ございません。情報を再度会社に確認してまいりますから、しばらくお待ちください。」


(10数分後)


案内係:「お待たせいたしました。予約情報が見つかりました。お客様は明日の日付で予約をされているようです。」


(一瞬女性客はだじろいで勝負はついたかのように見えましたが、このまま引き下がれば自分の居場所がないと思ったのかすぐに反撃に出ました。)


女性客:「日付が違うのなら、なぜ私が電話であらかじめ予約を確認した時に、間違いを指摘しなかったの?そちらの落ち度じゃないですか。私にここで降りろと言うのですか?」


案内係:「降りる降りないはお客様のご意志ですが、今日はキャンセルで席が空きましたので、このままお乗りいただいていても結構です。」


女性客:「とても不愉快な思いをしていますよ。この問題について、会社に報告しておいてくださいよ。私も連絡しておきますから、、、」


案内係:「かしこまりました。報告しておきます。」


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その後おとなしくなったその女性客は、翌朝横浜に到着後真っ先に降りて霧雨の中に消えて行きました。