654.Globalizationの初夢 (2008/01/10)

最初「グローバライゼーション」と書いていたのですが、「グローバリゼーション」とどちらが正しいか迷っているうちに、面倒臭くなって英語のままにしました。(面倒くさがり!)


新年のメッセージをやり取りしている時に聞いたのですが、以前パリ近郊にある半導体工場がリストラの対象になり、その後しばらくは合弁会社によって辛うじて運用されていたのですが、最近になってロシア企業に身売りされたそうな。


昔なら半導体を東側の諸国に販売することさえ有り得なかったのですが、最近は先端技術を持った企業が中国企業に買収されることも珍しくなくなってきました。経済活動に関しては、一部の国を除き、国境は消えつつあるのでしょう。


昨日は、関西エリアで広範囲に濃霧に覆われたため、しばしば通勤電車が停車することがありました。景色が停止した電車の中で身動きが取れずに立っているのは退屈この上なく、隣のおじさん(私もおじさんですが)の新聞を盗み見していると面白い記事が。


どうも国内の新車販売が振るわないことを解説している記事のようで、最近の若者は自動車などの機械ものに興味を示さなくなったことに、その原因があると書いています。


確かに昔はかっこいい車を持つことは、若者にとってステータスでした。新しい車をいち早く手に入れることで、仲間内でのヒーローに成り得たのです。私が入社したころは、誰もが車を手に入れるためにお金を貯めたものです。


ところが、最近になって若者が興味を持つものが多岐にわたるようになったために、車はそのオタクアイテムの一つに過ぎなくなったのでしょう。


今や交際相手の興味を引くためには、車なんかを所有することより、携帯のメールに小まめに返事を返す方が余程大切なことだそうです。


う~ん、携帯に負けたのはPDAだけかと思っていましたが、車も同類だったとは気付きませんでした。


最近はカーナビの上にiPodが合体するものもありますから、確かに車とモバイル機器に親和性があるのは頷けますが、車の売れ行きに携帯電話の動向が影響しているとは、グローバル化によってマーケティングも難しくなったものです。


ひとつの商品の売り上げや流行が、全くセグメントの異なる商品によって左右されるのですから、これまで以上に広範囲な競争相手に対して対策を講じなければならないと言えるでしょう。


しかし逆の見方をすれば、これまで特定の競争相手に対して劣勢に立たされていた商品も、全く異なる種類の商品とドッキングさせることによって、新たな活路を見出すことも可能になるのではないでしょうか?


グローバル化をきっかけに、Palmがよみがえるのも夢ではないかもしれません!


では、まず手始めに、カーナビにPDAを乗せてみますか!(もう少しひねらんかい!)