637.無料ウィルス対策ソフトウェア4: BitDefender (2007/04/24)

このソフトウェアを開発したのは、1990年に創設されたSOFTWINを言う会社で、過去5年間に年率50%以上の売り上げの増加を記録しているそうです。


BitDefenderは、200カ国、4100万の個人や企業での実績があり、東ヨーロッパのソフトウェア産業のリーダーだといっています。(bitdefenderの公式サイトより)


無料ウィルス対策ソフトのBitDefender 8 Free Edition は、マニュアルやスケジュールスキャンのみで常駐スキャンはありませんが、そのためその他の常駐ウィルス対策ソフトと同居させることができます。


インストールは特に問題なく終了しました。確かに常駐スキャンのオプションは、オフのままで変更できないようになっています。マニュアルスキャンのオプションは、十分揃っているようです。


インストール後はスタートアップ時に自動的にロードされるのですが、これは常駐スキャンができる製品版と同じ設定になっているためで、後からスタートアップ時のロードをしないように設定することができます。


スキャンの速度は、Active Virus Shieldよりは少し早いようですが、どちらかと言えば遅いほうの部類かもしれません。ウィルス定義の自動更新もできますが、非常駐スキャンしか使えませんから、自動更新のチェックをはずしてオンデマンドで更新した方が良いでしょう。


メニューは英語のみですが、ひとつ気になると言うか面白いのは、メニューのフォントが変わっていて文字が読みにくいことでした。これはこれで、如何にも東ヨーロッパっぽくてよいのですが、メニューを選択するときに読み間違えないようにしなければなりません。


さて、BitDefenderをインストールした後で、Active Virus Shieldの常駐スキャンがTrojanの警告を発しました。以前にインストールしていたJavaのパッケージの中のひとつのファイルが引っかかったようです。


一度フルスキャンをやったときにはパスしましたので、ウィルス定義が更新されたため発見されたのでしょう。試しに、そのファイルをBitDefenderでマニュアルスキャンをしてみたのですが、すんなりとパスしてしまいました。


ActiveVirus Shieldがウィルスを発見すると、警告の画面からウィルス情報サイト”Viruslist.com”へのリンクが表示されます。しかし、そのサイトで検索してもそのファイルがウィルスであるという情報はありませんでした。


ウィルス検出能力が高いとFalse Errorが多くなるのでしょうが、この場合どちらのソフトを信じれば良いか判断の難しいところです。3つ目のソフトウェアの意見を聞いてみたくなります。


Active Virus Shieldによる一度目の検疫は失敗したのですが、一度削除してからリストアした後では検疫することができました。


今回試したBitDefenderは、少しメニューの文字が読みにくいことを除けば、安定した動作と高いウィルス検出能力を持っているようです。常駐スキャンがないためこれ一本と言うわけにはいきませんが、安心感を高めるためにインストールしておくのも良いのではないでしょうか。