今回、いくつかのウィルス対策ソフトウェアを試してみたのですが、改めてウィルスの脅威を感じると共に、完璧な対策の難しさを感じました。
アンチウィルス・ソフトウェアのウィルス検出能力ランキングでは、それぞれのソフトウェアの検出能力を最大限に発揮するように設定して行っています。しかし、それでも100%に到達するのは困難ですし、50%にも達しなかったソフトウェアも多かったようです。
また、ヒューリスティック・アルゴリズムを使って、定義ファイルにないウィルスに対応するものもありますが、新種のウィルスが日々登場している現状では、常駐スキャンを行っていても安心はできません。
ウィルス定義に反映されない間に感染したウィルスを除去するために、フルファイルスキャンを行わなければならないということ自体、ウィルス対策に隙は付き物であることを示しています。
一方、今回試してみたAOLが提供するActive Virus Shieldは、それ自体がスパイウェア的な動作をするために、インストールをためらいます。
そもそも、ウィルス対策ソフトウェアはウィルス情報を自動的に収集・転送しますから、信頼できるソフトウェア会社のものを使いたいものですが、この信用できる会社がこの世の中にあるのかどうかも疑わしいところです。
とにかく、ネットワークにつなぐことは情報の漏洩の危険性をはらんでいるということを、常に肝に銘じておくべきでしょう。
今ではパソコンだけでなく、携帯電話やデジタルテレビ、オンラインゲーム機など、多くのデジタル機器がインターネットに接続されています。ウィルス感染の危険性に常にさらされてきたパソコンと、同じ轍を踏まないようにしてもらいたいものです。
647.いつまでもあると思うな無料サービス (2007/09/16)
無料で提供されているサービスが、知らない間になくなっていることはよくあることです…